分析・単位
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■ 分析・単位
香料の摂取量を推計する手法の一つであり、ある地域で1年間に使用されたと考えられる香料の量を、その地域の10%の人口が均等に消費したと仮定して算出する。Per Capita intake Times Ten(PCTT)法ともいう。
(参照)Single Portion Exposure Technique(SPET)法
香料の摂取量を推計する手法の一つであり、ある香料を含む食品を1品のみ毎日1食分食べるとの想定のもとで摂取量を推計する方法。
FAO/WHO 合同食品添加物専門家会議(JECFA)ではMSDI法とともに採用されている。
検査機関等による、試料の採取から目的物質の測定結果の報告までの一連の作業(検査)について、「一定の水準が維持されているか」、「他の施設との互換性があるか」を担保するための管理・判断の仕組みのこと。その施設内部で行う内部精度管理と第三者機関がチェックを行う外部精度管理がある。
適切な管理・操作の下に、ある分析法で目的物質の定量(検査試料中に目的成分がどの程度含まれているかの計測)を行った場合に、定量検知が可能な最小値、又は濃度のこと。定量下限値未満とは、定量できるほどの量ではなかったという意味で、0(ゼロ)とは意味が異なる。
適切な管理・操作の下に、ある分析法(定量試験である必要はない)で検出可能な、検査試料中に含まれる目的物質の最小量又は濃度のこと。
生物が物質を摂取してから排泄に至るまで、生体内で起こる化学反応の多くに関与しており、生命の維持や活動に不可欠なもの。生体内には極めて多くの物質が混在しているが、酵素は特異性(特定の構造を認識し、作用する性質)と選択性を持つため、様々な化学変化が秩序立って進む。基本的には、タンパク質から構成されるが、カルシウム等タンパク質以外のものを含んで初めて機能する場合もある。現在その働きが知られている酵素の種類は約4,000種類あり、酒や味噌等の発酵食品や、医薬品製造等に幅広く利用されている。
健康・医療の分野では、迅速に実施可能な検査・手技を用いて疾病や障害を持つ人を暫定的に識別することをいう。また、分析・検査の分野では、迅速に実施可能な検査・手技を用いて対象とする物質や生物等を含む試料を暫定的に選び出すことをいう。スクリーニングの結果は決定的なものではなく、その後の詳細な検査や診断等によって結論が出される。
BSE検査におけるエライザ法等がこれに当たる。スクリーニング検査で陽性になったものは更に詳細な検査(BSE検査におけるウエスタンブロット法や免疫組織化学検査)を行う。
抗原抗体反応を利用し、試料中に含まれる特定のタンパク質(病原体、アレルゲン等)を検出又は定量する分析法に用いられる方法の一つ。生体試料中には様々なタンパク質が存在するため、特定のタンパク質を検出・定量するには、「特異性(様々な物質が混在する試料からどれだけ正確に特定のタンパク質を識別できるか)」と「定量性(微量であってもその濃度を再現できるか)」が求められるが、エライザ法はこの条件を満たしている。また、複雑な操作がいらないことから、迅速・簡便な分析に用いられている。酵素標識免疫測定法ともいう。
抗原抗体反応を利用して試料中に含まれる特定のタンパク質を検出・定量する免疫化学的検査法。試料中に存在する様々なタンパク質を電気泳動によって分離し、それをニトロセルロース等の樹脂でできた膜に転写し、特定のタンパク質に対する抗体と反応させ検出する。
有機化合物等の定性・定量を行う分析手法。液体クロマトグラフ(LC)と質量分析計(MS)を連結したシステムである。多数の成分からなる分析対象物を液体クロマトグラフ(LC)を用いて分離した後、質量分析(MS)で定性分析を行う。
液体クロマトグラフ(LC)に分離管を2本直列に配置した質量分析計(MS)を連結したシステムである。選択性が非常に高く試料中の共存物質(マトリックス)が複雑な試料の分析に使用する。
極めて微量な遺伝子(DNA)を含む溶液の中から自分の望む特定のDNA領域(数十から数千塩基対)を短時間で効率的に大量に増やす技術。細胞分裂の際にDNAが複製されるときには、二本鎖のらせん構造となっているDNAがほどけて1本ずつになり、それぞれの鎖を鋳型にしてペアになるDNAが酵素で合成されるが、PCRはこのようなDNA複製の反応を試験管の中で繰り返し行う方法である(1時間程度の反応で1千万倍にまで増やすことも可能)。
「生体内で」という意味(ラテン語)。生化学や分子生物学等の分野で、in vitro(試験管内で)とは異なって各種の条件が人為的にコントロールされていない生体内で起きている反応・状態という意味で使われる。
「試験管内で」という意味(ラテン語)。in vivo(生体内で)の対義語で、生体内で営まれている機能や反応を試験管内等、生体外に取り出して、各種の条件が人為的にコントロールされた環境(理想的には、未知の条件がほとんどない環境)で起きている反応・状態という意味で使われる。
「シリコン内(コンピューター上)で」という意味。in vivo (生体内で)、in vitro(試験管内で)から派生した用語。これまでに蓄積されたデータをもとに、化学物質の作用、安全性や有効性等をコンピューター上で予測、評価するような場合に使われる。