お母さんになるあなたへ
平成21年11月26日作成
令和2年12月11日更新
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お母さん になる
あなた へ 〜周りの方もご覧ください〜 |
こちらもご覧ください
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赤ちゃんがおなかの中に宿ったら、もうあなただけの体ではありません。お母さんになる方は赤ちゃんとあなた自身のために、偏食を避け、様々な食品をバランスよく食べて健康的な食生活を送ることが重要です。いわゆる健康食品は栄養成分などを容易に補充できますが、通常の食品で摂取するよりも多量を摂取してしまうこともあるので注意が必要です。
ここでは、これからお母さんになるあなたの食生活を考える時に【注意してほしいこと】のトピックを、妊娠期間・出産後のステージ別、項目別にご紹介します。正しい知識を身につけて、健康的な食生活を送ってください。周りの方は、お母さんになる方と一緒に赤ちゃんの健康的な食生活を支えてください。
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お母さんになるあなたへ 〜周りの方もご覧ください〜(令和 2 年 12 月 11 日更新)[PDF形式:1,101KB]
【小冊子の指定(A4に2ページ)等を行って両面で印刷することにより、携帯しやすいA5サイズの冊子になります】
目次
●その他の情報
葉酸
葉酸は水溶性ビタミンであるビタミンB群の一つです。妊娠前(1か月)から妊娠初期(妊娠3か月まで)は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害※1の発症のリスクを低くするため、葉酸を多く摂るようにします。なお、いわゆる健康食品(サプリメント等)で摂る場合は、摂り過ぎに注意が必要です※2。大切なことは、どの製品をどれだけの量で摂り、体調はどうであったか、メモを作っておくことです。
※1 神経管閉鎖障害とは、妊娠初期に脳や脊髄のもととなる神経管と呼ばれる部分がうまく形成されないことによって起こる先天異常です。葉酸不足のほか、遺伝などを含めた多くの要因が複合して発症するものです。
※2 食品安全委員会は、葉酸を主成分とする特定保健用食品を評価した時、葉酸の「1日当たりの摂り過ぎの目安量」を「体重1kg当たり0.018 mg/日」としました。これは体重55kgの人の場合1日約1mgに相当します。
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葉酸の多い食品を摂る |
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「特定保健用食品評価書 ピュアカム葉酸 ピュアカム葉酸MV」(別添文書の16ページ)(食品安全委員会)
- 「健康食品」に関する情報(食品安全委員会)
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「母子健康手帳について(厚生労働省)
葉酸の記述は「任意様式」の67ページを参照ください -
日本人の食事摂取基準(厚生労働省)
葉酸の記述は「日本人の食事摂取基準(2020)」(報告書)の232〜237ページ、383 ページを参照ください
ビタミンA
ビタミンAは身体の機能維持や成長などに関与するビタミンの一つです。現在の日本において一般の食生活をしていれば、不足することはありません。大切なことは、日頃から偏食を避け、様々な食品をバランスよく食べることです。
一方、ビタミンAを有効成分としたいわゆる健康食品(サプリメントを含む)を摂り過ぎると、めまい、皮膚のはがれ、脱毛、骨粗しょう症の他、胎児の奇形などの過剰症を発症する懸念があります。なお、緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドは体内でビタミンAになりますが、これによるビタミンAの過剰症の心配はありません。
特に妊娠を希望する女性、または妊娠初期(3か月以内)の女性は、ビタミンAを摂り過ぎないよう注意が必要です。
十分に加熱された食品を
食べるようにしましょう
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<参考>
コーヒーのカフェイン含有量 ![]() (レギュラーコーヒー10gを150mlの熱湯で抽出した場合) |
- 「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A集」(食品安全委員会)
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「特定保健用食品評価書 大豆イソフラボン4.0」(食品安全委員会)
評価書別添「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」を参照ください
赤ちゃんは、臼歯がなく食べ物を噛んですりつぶすことができません。また、食べる時に遊んだり泣いたりすることもあります。このため、食事中に窒息を起こしやすいです。
食べ物による窒息事故を防ぐためには、赤ちゃんが食べやすい大きさにして食べさせてください。
食事の際は誰かがそばにいて、赤ちゃんの様子やよく噛んで食べていることを、注意してみていてください。
また赤ちゃんは、玩具など食品以外の物を口にして窒息することがあります。周りの大人は注意してください。