食中毒予防のポイント

カンピロバクターによる食中毒にご注意ください

令和6年10月11日更新

 カンピロバクターによる食中毒は、一年を通じて発生しています。

 カンピロバクターは、ニワトリやウシ、ブタ等の家畜・家きん類の腸管内に生息しており、加熱していなかったり、加熱が不十分な食肉(特に鶏肉)やレバー(鶏、豚)等の臓器を食べること、カンピロバクターに汚染された飲料水等を飲むことにより人に感染します。
 また、犬や猫等のペットもカンピロバクターを保菌していることがあり、ペットに触れた手で手洗いを十分にせずに調理をする等により、感染する可能性もあります。
 カンピロバクターに感染すると、比較的少ない菌数(数百個程度)でも腸炎を発症し、発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、下痢、血便等の症状を起こします。腸炎での死亡率は低いのですが、まれに感染後に神経疾患であるギラン・バレー症候群注1)を発症することもあります。

注1)急激に手足の筋力が低下し、症状が進行する末梢性の多発性神経炎が数週間持続し、その後、ほとんどの場合は寛解する。カンピロバクター感染も同症候群を誘発する要因の一つとして考えられているが、その機序等は未解明。

 カンピロバクターは、冷蔵または冷凍温度下でも長期間生存し続けますが、加熱75℃以上、1分以上。中まで食肉の色が変わるのが目安)することにより死滅します。また、料理の前には手をしっかり洗い、ほかの食材や調理器具への付着による二次汚染にも気を付けましょう。
 「加熱」、「消毒」等の徹底により、カンピロバクターによる食中毒を防ぎましょう。

カンピロバクターによる食中毒予防のポイント。食肉は十分に加熱(75℃以上、1分以上)しましょう。調理器具や食器は、熱湯で消毒し、よく乾燥させましょう。保存時や調理時に、肉と他の食材(野菜、果物等)との接触を防ぎましょう。

<関連リンク集> カンピロバクターについて

食中毒の事件数・患者数等に関する情報

食中毒統計資料(厚生労働省)別ウインドウで開きます(外部サイト)

カンピロバクターに関する対策・調査・研究事業について

(1)農場及び食鳥処理場における対策関係

食品の安全性に関する有害微生物のサーベイランス・モニタリング中期計画・年次計画(農林水産省)別ウインドウで開きます(外部サイト)

食品の安全性に関するサーベイランス・モニタリングの結果【有害微生物】(農林水産省)別ウインドウで開きます(外部サイト)

(調査結果)

食品安全に関する有害微生物の実態調査の結果集(農林水産省)別ウインドウで開きます(外部サイト)
レギュラトリーサイエンス新技術開発事業(農林水産省)別ウインドウで開きます(外部サイト)

厚生労働科学研究データベース(厚生労働省)別ウインドウで開きます(外部サイト)(「カンピロバクター」等で検索)

(2)食品等事業者への注意事項等

生や加熱不十分の鶏肉料理を扱う飲食店の皆さまへ(厚生労働省)[PDF]別ウインドウで開きます(外部サイト)

(3)家庭での注意事項等

飲食店での外食時(厚生労働省)[PDF]別ウインドウで開きます(外部サイト)
安全な家庭調理の心得(厚生労働省)[PDF]別ウインドウで開きます(外部サイト)
カンピロバクターによる食中毒について(食品安全委員会)(再掲)[PDF]別ウインドウで開きます
鶏料理を楽しむために〜カンピロバクターによる食中毒にご注意を!!〜(農林水産省)別ウインドウで開きます(外部サイト)