お母さんになるあなたへ

平成21年11月26日作成
令和2年6月19日更新

妊婦マーク
お母さん になる
あなた へ
〜周りの方もご覧ください〜
こちらもご覧ください
 

 

 赤ちゃんがおなかの中に宿ったら、もうあなただけの体ではありません。お母さんになる方は赤ちゃんとあなた自身のために、偏食を避け、様々な食品をバランスよく食べて健康的な食生活を送ることが重要です。いわゆる健康食品は栄養成分などを容易に補充できますが、通常の食品で摂取するよりも多量を摂取してしまうこともあるので注意が必要です。
 このリーフレットでは、これからお母さんになるあなたの食生活を考える時に【注意してほしいこと】のトピックを、妊娠期間・出産後のステージ別、項目別にご紹介します。正しい知識を身につけて、健康的な食生活を送ってください。周りの方は、お母さんになる方と一緒に赤ちゃんの健康的な食生活を支えてください。

家族団らんでの食事

 

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お母さんになるあなたへ 〜周りの方もご覧ください〜(令和2年6月19日更新)[PDF形式:1,130KB]別ウインドウで開きます
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 目次 

その他の情報


葉酸

 葉酸は水溶性ビタミンであるビタミンB群の一つです。妊娠前(1か月)から妊娠初期(妊娠3か月まで)は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害※1の発症のリスクを低くするため、葉酸を多く摂るようにします。なお、いわゆる健康食品(サプリメント等)で摂る場合は、摂り過ぎに注意が必要です※2。大切なことは、どの製品をどれだけの量で摂り、体調はどうであったか、メモを作っておくことです。

※1 神経管閉鎖障害とは、妊娠初期に脳や脊髄のもととなる神経管と呼ばれる部分がうまく形成されないことによって起こる先天異常です。葉酸不足のほか、遺伝などを含めた多くの要因が複合して発症するものです。

※2 食品安全委員会は、葉酸を主成分とする特定保健用食品を評価した時、葉酸の「1日当たりの摂り過ぎの目安量」を「体重1kg当たり0.018 mg/日」としました。これは体重55kgの人の場合1日約1mgに相当します。

葉酸の多い食品

葉酸の多い食品を摂る
ようにしましょう

ビタミンA

 ビタミンAは身体の機能維持や成長などに関与するビタミンの一つです。現在の日本において一般の食生活をしていれば、不足することはありません。大切なことは、日頃から偏食を避け、様々な食品をバランスよく食べることです。
 一方、ビタミンAを有効成分としたいわゆる健康食品(サプリメントを含む)を摂り過ぎると、めまい、皮膚のはがれ、脱毛、骨粗しょう症の他、胎児の奇形などの過剰症を発症する懸念があります。なお、緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドは体内でビタミンAになりますが、これによるビタミンAの過剰症の心配はありません。
 特に妊娠を希望する女性、または妊娠初期(3か月以内)の女性は、ビタミンAを摂り過ぎないよう注意が必要です。

ビタミンAの摂り過ぎに注意

魚に含まれるメチル水銀

 魚介類は、良質なタンパク質や不飽和脂肪酸を多く含み、また、カルシウムを始めとする各種のミネラルの摂取源として健康的な食生活に欠かせない食品です。
 一方、食物連鎖の上位に位置する一部の大型の魚介類にはメチル水銀の量が比較的多いものも見受けられます。一般の方には健康に害を及ぼすものではありませんが、胎児には影響するおそれがあるという報告もあります。
 大切なことは、一部の魚介類ばかりを多量に食べることは避けて、バランスよく食べることです。

メカジキ切り身他

食中毒を引き起こす微生物

 妊娠中は微生物やウイルスによる食中毒に特に注意する必要があります。中でもリステリア菌には注意してください。リステリア菌に感染すると、早産や流産の原因になったり、胎児に影響が出たりする例が見られます。海外では肉や魚のパテ、生ハム、スモークサーモン、ナチュラルチーズなど、「加熱していない食品」や「食前に加熱しない調理済み食品」が原因で、リステリア菌による食中毒を発症した事例が報告されています。大切なことは、普段から十分に加熱した食品を食べることです。

※ 殺菌していない乳を使用し容器包装後も加熱殺菌していないもの

十分に加熱された食品を
食べるようにしましょう
フライパンで加熱

カフェイン

 カフェインはコーヒーや茶葉に含まれる成分です。食品添加物の苦味料として、清涼飲料水(栄養ドリンクやエナジードリンク等)などにも含まれています。適量のカフェインは頭を冴えさせ、眠気を覚ます効果があります。
 一方、摂り過ぎると、胎児の発育に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
 大切なことは、妊娠中はカフェインの摂り過ぎに注意することです。

 

健康に悪影響のないカフェイン摂取量の目安の例(海外)
1日当たりの
健康に悪影響のない最大摂取量
機関名
妊婦 300mg/日 世界保健機関(WHO)
200mg/日 欧州食品安全機関
300mg/日 カナダ保健省
健康な成人 400mg/日 カナダ保健省
<参考>
 コーヒーのカフェイン含有量
コーヒーカップ
  コーヒーカップ1杯(150ml)で約90mg
 (レギュラーコーヒー10gを150mlの熱湯で抽出した場合)

大豆イソフラボン

 大豆は長い食経験がある食品で、良質なたんぱく質源です。大豆イソフラボンは、大豆や大豆食品に含まれ、女性ホルモンに似た生体作用をもっています。しかし、妊娠中の方が、通常の食生活に上乗せして、大豆イソフラボンをサプリメントなどで摂ることが、健康に有効であるかどうかはわかりません。
 大切なことは、大豆や大豆食品を含め、普段から様々な食品を取り入れて、バランスのよく食べることです。

アルコール飲料

 妊娠中の飲酒は、胎児・乳児に低体重、小さな目・薄い唇などの顔面の奇形、中枢神経の障害(学習・記憶力、コミュニケーション力の障害)などを伴う先天異常(胎児性アルコール症候群)を起こす場合があります。飲酒による胎児の障害は、妊娠中であればいつでも起きる可能性があります。また授乳中は、アルコールが血液を通して母乳に入り、乳児の発達に影響を及ぼします。
 妊娠中はアルコール飲料を飲んではいけません。また授乳中もアルコール飲料は控えることです。

アルコール飲料は禁止

ハチミツ

 1歳未満の乳児にハチミツやハチミツ入りの食品を絶対に与えてはいけません。ハチミツにはボツリヌス菌の芽胞が含まれていることがあり、腸内環境が整っていない1歳未満の乳児は食べると乳児ボツリヌス症にかかってしまうことがあります。この病気はボツリヌス菌が作る毒素によって引き起こされる神経麻痺性の中毒で、重症化すると死亡することがあります。

※ ボツリヌス菌は生存の条件が悪くなると芽胞になって長期間生き延び、条件が良くなると元に戻って増殖します。1歳以上になると腸内環境が整うためボツリヌス菌は腸内では増殖しません。

ハチミツは1歳をすぎてから


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