【読み物版】生活の中の食品安全 -毒キノコに気をつけよう- その2◆Q&A◆平成29年10月27日配信

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内閣府 食品安全委員会e-マガジン【読み物版】
[生活の中の食品安全−毒キノコに気をつけよう−その2(Q&A)]
平成29年10月27日 配信
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前号(10月13日配信)では、キノコによる食中毒に関する基本的な情報をお届けしました。今号では、Q&Aをお届けいたします。

 

Q1 汁物に食用か判断できないキノコが混じっていました。毒キノコはキノコ自体を食べなければ食中毒になりませんか?
Q2 はっきり毒キノコと分かるキノコ以外は食べても大丈夫ですか?
Q3 スギヒラタケを食べないように言われますが、年配者から、昔から普通に食べてきたので大丈夫だと言われました。どう考えればよいでしょうか?
Q4 毒キノコではなく食用のキノコを食べて、身体の具合が悪くなることがありますか?
Q5 食用キノコが生えているところに毒キノコが混じって生えることはありますか?
Q6 毒キノコは、食べなければ観賞用として育てたり飾ったりしてもいいですか?

 

Q1 汁物に食用か判断できないキノコが混じっていました。毒キノコはキノコ自体を食べなければ食中毒になりませんか?
A1 毒キノコの有害成分は水に溶けるものが多く、汁物や煮物の煮汁にも成分は含まれてしまうので、注意が必要です。キノコそのものを取り除いても食中毒を防ぐことはできません。

Q2 はっきり毒キノコと分かるキノコ以外は食べても大丈夫ですか?
A2 はっきり食用だと分かるキノコ以外は食べてはいけません。日本には、正確にはわかっていませんが、4,000〜5,000種類ものキノコが存在しています。このうち、食用とされているキノコは約100種類にすぎません。これに対して、毒キノコは倍の200種類以上が知られています。
また、残りの大半のキノコは、毒性の有無自体もわかっていません。食用のキノコは、非常に少ないのです。食中毒を起こす毒キノコは食用のキノコとよく似ているものがあり、見分けることは非常に難しいので、野生のキノコは安易に採って食べたり、人にあげたりしないでください。

Q3 スギヒラタケを食べないように言われますが、年配者から、昔から普通に食べてきたので大丈夫だと言われました。どう考えればよいでしょうか?
A3 スギヒラタケは、食用のキノコとして知られていましたが、平成16年、腎機能障害を持つ人が食べると急性脳症を起こし、死に至ることがあると分かりました。その後、腎機能に異常のない人でもスギヒラタケによる中毒事例が出たことから、食べないようにという注意喚起が出されました。もし、ご年配の方などから、「スギヒラタケは、昔から食べていたので大丈夫だ」と言われても、食べないようにしてください。

Q4 毒キノコではなく食用のキノコを食べて、身体の具合が悪くなることがありますか?
A4 キノコは食物繊維が多く消化が悪いので、食用のキノコであっても、一度にたくさん食べると消化不良を起こすことがあります。また、シイタケやエリンギなどを生や加熱不十分な状態で食べると、アレルギーを発症することがあります。マツタケは、採取して日が経つと傷んでヒスタミンが発生し、吐き気やおう吐を起こすことがあります。キノコは、新鮮なものを、よく火を通してから、適量を食べるようにしてください。

Q5 食用のキノコが生えているところに毒キノコが混じって生えることはありますか?
A5 キノコの好む生育条件は、食用のキノコでも毒キノコでも同じなので、同じ場所に混じって生えている可能性があります。同じ場所から採取したものでも1本ずつよく確かめ、食用のキノコであると確実に判断できない場合は、採ったり食べたりしないでください。また、食用のキノコを収穫したその場所に、後から毒キノコが生えることもあります。

Q6 毒キノコは、食べなければ観賞用として育てたり飾ったりしてもいいですか?
A6 例えば、猛毒性のカエンタケは、触るだけで皮膚炎を起こすことがあります。また、事情を知らない家族が誤って食べる可能性もあります。毒キノコと分かっているものを持ち帰ったり身の回りで栽培したりすることは避けるべきです。

≪参考≫
食品安全委員会「食中毒予防のポイント 毒きのこによる食中毒にご注意ください」
http://www.fsc.go.jp/sonota/kinoko_tyudoku.html

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