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食品安全委員会e-マガジン【読み物版】[食品安全委員会のご紹介 その1] (2014.4.17)


食品安全委員会e-マガジン【読み物版】[食品安全委員会のご紹介 その1] (2014.4.17)

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内閣府 食品安全委員会e-マガジン【読み物版】[食品安全委員会のご紹介 その1]
平成26年4月17日配信 
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今月のe-マガジン【読み物版】は、食品安全委員会についてご紹介します。
食品安全委員会は、平成15年7月に設置され、昨年(平成25年)、設立10周年を迎えました。
今号では、食品安全委員会の設立や役割をご紹介します。
また、次号では、本年度(平成26年度)開催します「リスクアナリシス(分析)講座」のご紹介など
を予定しています。

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1.食品安全委員会の設立の経緯
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食生活が豊かになる一方、食品の安全を脅かす事件が相次ぐなど、食生活を取り巻く環境は以前
とは大きく変化し、食に対する国民の関心が高まってきました。

そのため、平成15年に、国民の健康の保護が最も重要であるという基本的認識の下、規制や事業
者指導等のリスク管理を行う関係行政機関から独立して、科学的知見に基づき客観的かつ中立公
正にリスク評価を行う機関として、内閣府に食品安全委員会が平成15年7月1日に設置されました。

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2.食品安全委員会の構成
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食品安全委員会は7名の委員によって構成され、その下に12の専門調査会が設置されています。
専門調査会には、200名を超える専門委員(非常勤)が所属しています。

■食品安全委員会事務局
事務局長、次長、総務課、評価第一課、評価第二課、情報・勧告広報課、リスクコミュニケーション
官、評価情報分析官から構成されています(職員60名、技術参与40名、事務補佐員15名)。

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3.主な役割と取組
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食品安全委員会の主な役割と取組として、
(1)リスク評価
(2)リスクコミュニケーション
(3)緊急事態への対応
などがあります。

■リスク評価
(1)リスク評価
食品安全委員会の最も重要な役割は、食品に含まれる可能性のある添加物、農薬や微生物などの
危害要因が人の健康に与える影響についてリスク評価を行うことです。具体的には、食品中の危害要因を摂取することによって、どの程度の量の危害要因を摂取すると、どの位の確率でどのぐらい深刻に健康への悪影響が起きるかを科学的に評価します。

食品安全委員会では、厚生労働省、農林水産省、消費者庁などのリスク管理機関からリスク評価
の要請を受けてリスク評価を実施します。
その他、食品安全委員会が自ら評価を行う必要があると判断して実施する評価(「自ら評価」)もあります。

さらに、リスク評価の結果に基づいて必要な施策を講じるよう、内閣総理大臣を通じて関係各大臣に勧告を行うことができます。

(2)リスク評価等を行う各専門調査会とその活動
[1]企画等専門調査会
食品安全委員会の活動に関する年間計画及び基本的事項等、食品安全委員会が行うリスクコミュニケーションに関する事項並びに重大な食品事故等における対応のあり方等に関する事項を審議しています。
次の専門調査会では、それぞれの危害要因の食品影響評価を行っています。
[2]添加物専門調査会
[3]農薬専門調査会
[4]動物用医薬品専門調査会
[5]器具・容器包装専門調査会
[6]化学物質・汚染物質専門調査会
[7]微生物・ウイルス専門調査会
[8]プリオン専門調査会
[9]かび毒・自然毒等専門調査会
[10]遺伝子組換え食品等専門調査会
[11]新開発食品専門調査会(新開発食品及び特定保健用食品)
[12]肥料・飼料等専門調査会

(3)リスク評価事例
最近実施しましたリスク評価の事例をご紹介します。

[1]食品中のヒ素のリスク評価(2013(平成25)年12月16日)
清涼飲料水の規格基準の改正に係るリスク評価(食品健康影響評価)を行いました。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument/show/kya2003070301k

[2]オクラトキシンAのリスク評価(2014(平成26)年1月27日)
自ら評価の案件として、穀類などさまざまな食品を汚染するかび毒の一種であるオクラトキシンAの食品健康影響評価(リスク評価)を行いました。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument/show/kya200903190ks


■緊急事態への対応
食品安全委員会と消費者庁及びリスク管理機関は、日頃から密接に連携して食中毒の発生などの情報を収集・分析し、国民の健康被害の防止やリスクの最小化に取り組んでいます。

食品の摂取を通じて重大な健康被害が生じるおそれのある緊急事態の発生時には、政府一体となって、危害の拡大や再発の防止に迅速かつ適切に取り組むとともに、危害要因等に関する科学的知見や食品安全委員会としての見解等をマスメディア、インターネットなどを通じて、迅速に分かりやすく、タイムリーに国民の皆さまに提供をします。

昨年(平成25年)12月の冷凍食品に農薬(マラチオン)が混入された事件では、厚生労働省の冷凍食品の自主回収の情報を食品安全委員会のホームページでお知らせするとともに、食品安全委員会として マラチオンの概要をとりまとめ、情報提供を行いました。

■リスクコミュニケーション
「リスクコミュニケーション」とは、リスク評価やリスク管理について、消費者を含む関係者との間で情報の共有や意見交換を行うことですが、これは、リスク評価やリスク管理を行っていく上で、透 明性を確保しつつ国民の理解を進めていくための重要な取組です。
食品安全委員会では、リスク管理機関である厚生労働省や農林水産省等と適宜連携をとりながら、食品の安全性に関する各種情報、リスク評価結果等について、ホームページ、メールマガジン、ソーシャル・ネットワーク・サービス、季刊誌等による情報発信を行うとともに、国民の関心の高いリスク評価の内容などについての意見交換を行っています。

これらの意見交換に使用した資料やその概要、リスク評価の審議過程等についても、原則、ホームページ上で公開しています。

また、リスクコミュニケーションの取組の一環として、平成25年度から、食品安全について体系的な理解を深め、リスク評価結果をより適切に理解するために、食品のリスクに関する考え方やホットトピックについて委員が毎回交代で解説する「食品を科学する-リスクアナリシス(分析)講座」を全6回の連続講座として開催しています。

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4.今後、予定しているリスクコミュニケーション
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昨年度開催した「食品を科学する-リスクアナリシス(分析)講座-」では、100名を超える皆様の参加をいただき、活発な意見交換を行いました。参加いただいた方からのアンケートでは、「食品のリ スクについて改めて学ぶことが多かった」、「今後も継続してほしい」などの意見が寄せられ、大変好評のうちに終了しています。

平成26年度の講座につきましては、本日(17日)より受講生の募集を開始していますので、詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk_analysis.html

そのほか、地方公共団体等との共催による意見交換会等の開催が決定次第、ホームページやメールマガジン等でお知らせをします。

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