【読み物版】生活の中の食品安全 -食品中のカフェインについて- その2◆Q&A◆平成30年1月26日配信

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内閣府 食品安全委員会e-マガジン【読み物版】
 [生活の中の食品安全−食品中のカフェインについて−その2(Q&A)]
平成30年1月26日配信
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前回(1月12日配信)のe-マガジン【読み物版】では、コーヒーなどに含まれるカフェインが健康にどのように影響するのかについて情報をお届けしました。今号では、カフェインに関するQ&Aをお送りします。

Q1 カフェインはどのようなものに含まれていますか?
Q2 カフェインの健康への影響は?
Q3 特に注意すべきはどのような人たちですか?
Q4 エナジードリンクを飲むときに注意する点は?

Q1 カフェインはどのようなものに含まれていますか?
A1 カフェインはコーヒー豆、茶葉、カカオ豆、ガラナなどに含まれています。国や食生活により異なりますが、コーヒーと茶の2つが最も大きな摂取源です。最近では、エナジードリンクやサプリメントなど、カフェインが添加されている食品も増えてきました。

Q2 カフェインの健康への影響は?
A2 カフェインには中枢神経を興奮させる作用があるため、たとえば仕事の合間にコーヒーなどを飲むと頭がすっきりしたり、眠気を覚ましたりといった効果が期待できます。しかし、多量に摂取すると身体への有害な影響が現れます。
カフェインの一般的な急性作用として、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠などが挙げられます。消化管系の刺激により下痢や吐き気をもたらすこともあります。
また、長期的な作用として、ヒトによっては高血圧のリスクが高くなる可能性や、妊婦において、胎児の発育を阻害する可能性が報告されています。

Q3 特に注意すべきはどのような人たちですか?
A3 世界保健機構(WHO)は、一日のカフェイン摂取量が300mgを超える妊婦は、妊娠中、流産や新生児の低体重のリスクを減らすため、カフェインの摂取量を制限することを推奨しています。また、一部の国では、主にリスクが高いとされる妊婦や子どもに対して、以下のとおり一日当たりの健康に悪影響のない最大摂取量の目安を設定しています。

対象

一日当たりの健康に
悪影響のない最大摂取量

機関名

妊婦

300mg

オーストリア保健・食品安全局

200mg

英国食品基準庁

300mg

カナダ保健省

子ども

全体

2.5mg/kg体重

4〜6歳

45mg

7〜9歳

62.5mg

10〜12歳

85mg

健康な成人

400mg

Q4 エナジードリンクを飲むときに注意する点は?
A4 市販のエナジードリンクを飲む際には、成分表示を見てカフェイン量を確認してください。その際、表示の多くが100mlあたりの濃度で記載されているので、缶や瓶1本あたりに換算してください。エナジードリンクと合わせて他のカフェイン入り食品(飲料)を摂る場合、カフェインの摂取量は上乗せになることに注意してください。
また、アルコールとカフェイン入りのエナジードリンクを一緒に飲むと、アルコールの酔いをカフェインによる興奮作用が覆い隠してしまい、お酒を飲みすぎる可能性があります。
さらに、カフェインとアルコールにはどちらにも利尿作用があり、気がつかないうちに脱水状態になってしまう可能性があります。

≪参考≫
・食品安全委員会「食品中のカフェイン(ファクトシート)」
http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/caffeine.pdf
・食品安全委員会「季刊誌食品安全vol.51「食品中のカフェインについて」」
http://www.fsc.go.jp/visual/kikanshi/k_index.data/vol51_P2_3.pdf
・食品安全委員会「みんなのための食品安全勉強会「カフェインの安全性及びコーヒーについて」」
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20171207ik1_210.pdf
・厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A〜カフェインの過剰摂取に注意しましょう〜」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html別ウインドウで開きます(外部サイト)
・農林水産省「カフェインの過剰摂取について」
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html別ウインドウで開きます(外部サイト)

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