食中毒予防のポイント

ノロウイルスによる食中毒にご注意ください

平成24年11月27日
(一部更新 平成30年11月20日)

 

 ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎は、一年をとおして発生していますが、特に冬に流行するとされています。
 ノロウイルスは、少量でも手指や食品などを介して口から感染(経口感染)し、下痢、おう吐、吐き気、腹痛などを起こします。 また、一度感染した人でも、繰り返し感染することがあります。 特に子供や高齢者、免疫の低下した方などは、ノロウイルスに感染した場合に症状が重くなることがあるので、ご家庭でも特に注意が必要です。
 また、ノロウイルスに感染した人は、症状が治まっても、または、症状が出なくても、長い時は1カ月ほどウイルスを排出し続けていることがあるとされ、この点についても注意が必要ですので、覚えておきましょう。

 ノロウイルスといえば二枚貝を原因食品として思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近の傾向として食材自体にノロウイルスがあることが原因ではなく、食品を取り扱う人がノロウイルスを保有していて、調理や配膳過程においてそこから食品を汚染してしまう場合もあり、様々な食品がノロウイルスに汚染されてしまう可能性があります。

 

ノロウイルス広がり解説図

 ご家庭でできる食中毒予防のポイントをご紹介します。

 ・ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、 「加熱」「手洗い」「消毒」をしっかりと行いましょう。

 ノロウイルスによる食中毒の原因としては、人から人への感染が最も多いことから、周りの方々とも声をかけあって、一緒に手洗い、調理器具や調理台の消毒を徹底することが重要となります。

 ノロウイルスには、下のイラストにも示していますが、塩素系の消毒剤が有効とされています。

 石けんでの手洗いは、手指に付着したウイルス量を減らすためには最も効果的な方法ですので、調理前、食事前、トイレに行った後は必ず石けんで手を洗いましょう。汚染された調理器具や調理台は、消毒用エタノールや逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)などが用いられることがありますが、ノロウイルスを不活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウム (塩素系漂白剤)熱湯があります。詳しくは ノロウイルスの消毒方法 をご覧ください。

 おう吐物など感染性のあるものを扱う際は、使い捨てガウン(エプロン)、マスク及び手袋を利用し、ビニール袋などに密閉した上で、廃棄しましょう。床や壁にもおう吐物が飛び散った場合は、ペーパータオルや市販の凝固剤等を使用し、静かにふき取った後、同じく次亜塩素酸ナトリウムで浸すように床をふき取りましょう。

※ 商品の成分に塩素系漂白剤と記載されています。次亜塩素酸ナトリウムは手指消毒に用いることはできず、使用できない調理器具がありますので、使用上の注意をよく読み、使用できない場合は煮沸消毒を行うか、次亜塩素酸ナトリウムが使用できる調理器具に切り替えるなど工夫してみましょう。

 1.ノロウイルスの予防と消毒方法のポイント

ノロウイルスの予防と消毒方法のポイント

 2.ノロウイルスのリスクプロファイル

ノロウイルスのリスクプロファイル[PDF]別ウインドウで開きます (2018年11月作成版)

 3.関係機関の関連ページへのリンク

消費者庁   手洗いで感染予防!〜正しい手洗いでノロウイルス感染を予防しよう!〜 [PDF] 別ウインドウで開きます(外部サイト)
厚生労働省  ノロウイルスによる食中毒の発生予防について[PDF] 別ウインドウで開きます(外部サイト)(行政機関向け情報)
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の予防について別ウインドウで開きます(外部サイト)
ノロウイルスに関するQ&A別ウインドウで開きます(外部サイト)
ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット [PDF] 別ウインドウで開きます(外部サイト)
農林水産省  ノロウイルスによる食中毒に気をつけましょう!別ウインドウで開きます(外部サイト)
ノロウイルス(食中毒を起こす細菌・ウイルス図鑑)別ウインドウで開きます(外部サイト)
国立感染症研究所  新規遺伝子型ノロウイルスGII.P17-GII.17の流行 別ウインドウで開きます(外部サイト)
ノロウイルス感染症のページ別ウインドウで開きます(外部サイト)
感染症発生動向調査 週報別ウインドウで開きます(外部サイト)
家庭等一般の方々へ別ウインドウで開きます(外部サイト) / 医療従事者・施設スタッフ用別ウインドウで開きます(外部サイト)
(ノロウイルス感染症とその対策・予防)