【読み物版】生活の中の食品安全‐ペットボトル、飲み残しに気をつけよう‐その2 ◆Q&A◆ 平成29年5月26日配信

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内閣府 食品安全委員会e-マガジン【読み物版】
[生活の中の食品安全 −ペットボトル、飲み残しに気をつけよう− その2 ◆Q&A◆]
平成29年5月26日配信
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今号のe-マガジン【読み物版】は、「ペットボトル飲料利用の注意点」についてのQ&Aをお送りします。

Q1 暑い時期に出かけるとき、水分補給のためにペットボトル入りのミネラルウォーターを持ち歩きますが、何か気をつけることはありますか?
Q2  キャップの開閉できるペットボトル飲料は、開封後、何度かに分けて飲むために密閉できるようにしてあるのだと思いますが、分けて飲むと何が不都合なのでしょうか?
Q3 ペットボトル飲料は、どのように利用すれば良いですか?
Q4 口をつけて飲む場合、何時間以内なら大丈夫ですか?
Q5 カテキンには殺菌作用があるので、茶飲料のペットボトルであれば、何度かに分けて飲んでも大丈夫ですか?
Q6 うっかり、子どもが飲みかけで栓をしたペットボトルのジュースを車の中に置いていたら、破裂してしまいました。炭酸飲料ではなかったのですが、なぜですか?
Q7 ボトルが膨らんだり、飲み残しに濁り等がなかったり、変な匂いがしなくても、飲み残したペットボトル飲料を再度飲むことはやめた方がいいのでしょうか?

 

Q1 暑い時期に出かけるとき、水分補給のためにペットボトル入りのミネラルウォーターを持ち歩きますが、何か気をつけることはありますか?
A1 ペットボトル飲料は、キャップの開閉が可能なので持ち運びが容易ですが、一度開封した後は、その中で細菌などが増殖します。そのため、できるだけ、一度で飲み切ってください。何度かに分けて飲む場合は、コップに注いで飲むようにしてください。

 

Q2 キャップの開閉できるペットボトル飲料は、開封後、何度かに分けて飲むために密閉できるようにしてあるのだと思いますが、分けて飲むと何が不都合なのでしょうか?
A2 一度開封したペットボトル飲料は、その中で細菌などが増殖します。密閉できる容器でも同じです。持ち歩いたり保存したりしている間に細菌などの数が増え、二度目以降に飲む際には、飲むのに不適切な衛生状態になっている可能性があります。
なお、口をつけて飲んだ場合はもちろんですが、口をつけずにコップに注いで再度栓をした場合も、細菌などが入ってしまうことがわかっています。

 

Q3 ペットボトル飲料は、どのように利用すれば良いですか?
A3 ペットボトル飲料を持ち歩く際には、一度で飲み切れる量のボトルを必要本数持ち歩くのが理想です。
大きなボトルで、何度かに分けて飲む場合は、口をつけて飲むのではなく、コップに注いで飲むようにしてください。また、再度栓をしたボトルは、冷蔵庫に入れて、出来るだけ早く飲み終えるようにしてください。

 

Q4 口をつけて飲む場合、何時間以内なら大丈夫ですか?
A4 飲料の種類、口内細菌の状態、保管の状況が千差万別なので、何時間以内なら大丈夫という目安はありません。口をつけて飲む場合は、一度に飲み切るようにしてください。

 

Q5 カテキンには殺菌作用があるので、茶飲料のペットボトルであれば、何度かに分けて飲んでも大丈夫ですか?
A5 飲料の種類の違いによる細菌などの増殖について比較した試験はあり、その種類によって差はありますが、カテキンが殺菌作用を発揮して、開封後のペットボトル飲料の細菌などの増殖を防ぐ効果はあまり見込めないでしょう。茶飲料であっても、利用の注意点は、他のペットボトル飲料と同じです。

 

Q6 うっかり、子どもが飲みかけで栓をしたペットボトルのジュースを車の中に置いていたら、破裂してしまいました。炭酸飲料ではなかったのですが、なぜですか?
A6 飲みかけのペットボトル飲料を、キャップを閉めた状態で車内や室温で放置すると、膨張・破裂することが知られています。これは、口から飲料中に入った微生物(特に酵母)が増殖し、それが作る二酸化炭素でペットボトル内の圧力が上がるためだと考えられています。ペットボトルの破裂で、骨折や眼の損傷といった重いけがをした事例も報告されています。一旦開封し、口をつけたペットボトルは放置しないよう十分気をつけてください。

 

Q7 ボトルが膨らんだり、飲み残しに濁り等がなかったり、変なにおいがしなくても、飲み残したペットボトル飲料を再度飲むことはやめた方がいいのでしょうか?
A7 開封後のペットボトル飲料の変化については、これまでいくつもの調査や試験により研究されていますが、いずれの論文においても、口をつけたペットボトル飲料を保存し、再飲用することは望ましくない、と結論づけています。見た目やにおいに変化がなくても、細菌などが増殖している可能性があることは知っておいてください。

 

≪参考≫
・食品安全委員会;キッズボックス総集編「ペットボトル、飲み残しに気をつけよう!」
https://www.fsc.go.jp/visual/kikanshi/k_index_back_number_kidsbox.html別ウインドウで開きます(外部サイト)
・食品安全委員会;「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等Q&A IV-21ペットボトル
https://www.fsc.go.jp/dial/dialqa201704.html
・独立行政法人 国民生活センター;「飲み残し清涼飲料容器の破裂による事故!〜ペットボトルによる事故が増加〜」
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20040510_1.pdf別ウインドウで開きます(外部サイト)

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