食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06400721149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、推定栄養摂取量に大きく影響する摂取頻度が低い食品をEFSAの包括的食品摂取データベースを使用して検討する課題:既成ビタミンAの事例に関する論説を公表 (2/3) |
| 資料日付 | 2024年10月29日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (この記事は 2 / 3 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06400720149) 全ての微量栄養素に関する食事摂取量は、EFSAの包括的データベース(欧州の29か国と154,388人の個人を対象とする、83件の様々な食品摂取量調査を含む)をEFSAの食品成分データベース(FCDB)と関連付けて推定された。既成ビタミンA摂取量評価に関して考察された49件の食品摂取量調査のうち、2~3日間の食品摂取量を記録したものは40件に過ぎなかった。摂取量は、観察個別平均法(the observed individual means method)(決定論的アプローチ)を使用して計算された。時間と利用可能な要員は限られていたため、数日間(2~3日間)の調査から習慣的な摂取量を近似する統計的モデリングは実施されなかった。さらに、平均値に関する十分な信頼性を確保するための個人のデータは十分であったが、P95のほとんどに関しては、調査全体の約1/3に関して十分なデータは入手できなかった。ほとんどの調査において、成人に関する推奨標本サイズは満たされたが、若年集団グループに関しては、標本サイズは満たされなかった。それは、食事調査において当初要請された分類と比較して、本意見書ではその他の小児及び青年に関して分類が細分化された結果でもある。 既成ビタミンAの食事源は動物由来のものであり、バター、チーズ類及び卵等の毎日又は毎週摂取される主な食品、並びに通常は摂取される頻度が低く又は全く摂取されない動物のレバー及び他の内臓である。毎日又は毎週摂取される主な食品中の既成ビタミンAの含有量は40~約700 μg/100 g、レバーでは15,000~20,000 μg/100 g に増加し、レバーの製品 (レバーベースのソーセージ及びスプレッドペースト等)では約5,000 μg/100 gであった(EFSA NDA パネル、2024). 上記の情報を考察すると、以下のことが明らかである。 (a) 既成ビタミンAの集団摂取量は偏った分布になり、動物のレバーの摂取を報告した対象者は、そのような製品の摂取が週に1回又は月に1回であるにしても、最も高いパーセンタイルに入る。 (b) そのような製品の摂取量及び頻度、及び使用される食品成分の正確性は、既成ビタミンAの推定摂取量の信頼性に非常に大きく影響する。 内臓の摂取が2~3日の調査日数のうちの1日において報告されると、(実際の)内臓の摂取が週に1回以下である場合、摂取量は過大評価される可能性がある。逆に、内臓は摂取されたが、2~3日の調査日数において捕捉されなければ、実際の摂取量は過小評価される。これら2つの誤差は、大きな標本数における平均摂取量に関しては、お互いに相殺し合うことが予想されるが、特に摂取量分布に偏りがあると考えられる場合や標本サイズが小さい場合には、低いパーセンタイル及び高いパーセンタイルの摂取量の推定に大きな影響を及ぼす可能性がある。もう1つの不確実性の要因は、EFSAのFCDBにおける各関連食品コードに関して既成ビタミンAの単一の(代表的な)値を使用することである。このアプローチは、ほとんどの食品及び栄養素に許容可能だが、レバー及びその製品中のレチノール(retinol)及びレチニルエステル(retinyl ester)含有量は非常に高く、変動も大きく、それらの実際の成分が既成ビタミンA摂取量に大きな影響を及ぼす可能性があるため、レバー及びその製品中の既成ビタミンAに関しては許容可能ではないかもしれない。 バックグラウンドの食事由来の既成ビタミンAに関するEFSAの標準的な推定摂取量(すなわち、食品摂取調査における報告データを用いた)の結果では、菜食主義者を除く全集団グループにおいて、P95の摂取量は非常に高い値であった。既成ビタミンAの摂取量に最も大きく寄与したのは、レバー、他の内臓及びそれらの製品であり、成人における摂取量の72 %であり、年長の成人においては最大76 %であった。内臓を除いた場合、全集団グループに関する既成ビタミンAに関する最も高いP95は、菜食主義者を除く集団グループにおいて1/2~1/8であった。EFSAによるバックグラウンドの食事由来の既成ビタミンAの標準的な推定摂取量の最も高いP95は、全集団グループにおいてULを大きく上回り、摂取量評価において栄養強化食品やサプリメントも考慮した国レベルで計算された最も高いP95の推定摂取量(公表データ)よりもかなり高かった。この相違の一部は、国の調査が、レバー及びその製品の摂取頻度を調整するために食事評価法の組合わせ(食物摂取頻度調査票(FFQ)、食事インタビュー等)も使用したことによるが、個々のEUメニュー調査における食品傾向アンケート(FPQ)を利用できないため、EFSAの包括データベースを使用した調整はできないことにある。 3. リスク評価に摂取頻度が低い食品を考慮する方法 全集団に関する、バックグラウンドの食事由来の既成ビタミンAのP95の摂取量に関してより現実的な状況を入手するために、摂取した人の内臓摂取の頻度を毎月1回、2回、及び毎週1回に調整し、EFSAの包括的データベースにおいて報告された1人分の摂取量を使用した3つの異なる摂取量シナリオを構築した。内臓摂取を除いた推定摂取量も計算された(EFSA NDAパネル、2024)。内臓を摂取した人における摂取頻度を1人分/週と仮定すると、男性に関する全調査における最も高いP95の推定摂取量(観察された最も高い摂取量)は、実質的に全集団グループに関する標準的な摂取量評価を使用して取得されたものと比較して1/2~1/3の低さであるが、1人分/月の摂取頻度では、P95の推定摂取量は、内臓を除く推定摂取量に近かった。これらの摂取量シナリオにより、NDAパネルは、リスクの特性評価において、レバー、内臓及びそれらの製品の摂取が1回/月以下であれば、欧州集団において既成ビタミンAに対するULを超過することはないであろうと結論することが可能になった。しかしながら、これらの理論的なシナリオは、集団における内臓摂取した人の割合の過小評価を考慮することができない。 食品の選択が日々変わることや、ランダムな報告ミスの結果生じる個人の食事摂取量における変動に対処するために他の手法が開発された。これらの変動は、グループの通常の栄養素摂取量の変動を増幅し、特定の栄養素の摂取量が多い又は少ない人がどの程度一般的なのかに関する推定を誤らせる(Souverein ら 2011)。 (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06400722149) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| 情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e221002 |
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