食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06310371294 |
タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/5/4~6/7)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) (2/3) |
資料日付 | 2024年6月7日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | (この記事は 2 / 3 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06310370294) 3. A(H5N1)、米国 2024年5月3日の前回のリスク評価以降、インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染によるヒト症例2例が5月22日及び30日に米国からWHOへ通知された。 2人の患者はミシガン州在住の成人であり、両者とも牛からA(H5N1)ウイルスが確認された異なる酪農場で働いていた。1人目の患者は5月13日に結膜炎を発症し、それ以前に十分に個人用保護具を着用していない状態で感染した牛の乳にばく露されていた。5月14日、患者から鼻咽頭検体と結膜検体が採取された。鼻咽頭検体は、ミシガン州公衆衛生研究所で米国疾病管理予防センター(CDC)の検査法を用いて検査され、A型インフルエンザウイルス陰性と判定された。さらなる検査のため、両検体は5月20日にCDCに送付された。5月22日、結膜検体は診断用リアルタイムRT-PCR試験でA(H5)ウイルス陽性、呼吸器検体はA型インフルエンザ及びA(H5)ウイルス陰性と判定された。5月23日、米国CDCは当該ウイルスのノイラミニダーゼ(NA)がN1であることを確認し、結膜検体のさらなる遺伝子解析結果を公表した。 当該ウイルスのHA遺伝子はクレード2.3.4.4bと確認され、個々の遺伝子セグメントは米国農務省(USDA)の検査で得られた乳牛で検出された遺伝子型B3.13ウイルスと近縁であった。ミシガン州の当該患者検体から得られたHA遺伝子配列は、テキサス州で以前に検出されたヒト症例から得られたウイルスのHA配列と比較して、アミノ酸の変化は確認されず、牛由来ウイルスの配列と比較してもわずかな変化しか確認されなかった。ミシガン州の当該ヒト由来ウイルスのゲノムでは、哺乳動物宿主へのウイルス適応に関連することが知られているPB2遺伝子の分子学的変化が示された。ゲノムの残りの部分は感染した乳牛から検出されたウイルスの配列と近縁である。 2人目の患者は、5月18日で終わる週に、上気道症状(発熱を伴わない咳)と滲出液を伴う眼の不快感を発症し、それ以前に十分な個人用保護具を着用していない状態で感染した乳牛と直接接触していた。5月25日で終わる週に、鼻咽頭、口腔咽頭及び結膜の検体が採取され、ミシガン州公衆衛生研究所で検査された。CDCの検査法により、鼻咽頭検体はインフルエンザA(H5)推定陽性と判定され、口咽頭検体と結膜検体はA型インフルエンザウイルス陰性と判定された。すべての検体はさらなる検査のためにCDCに送付された。5月29日、鼻咽頭スワブ検体は診断用RT-PCR検査でA型インフルエンザ及びA(H5)ウイルス陽性と判定され、口咽頭検体と結膜検体はA型インフルエンザ及びA(H5)ウイルス陰性と判定された。部分的なHA遺伝子及び全長のNA遺伝子配列データから、当該ウイルスはクレード2.3.4.4bに属し、乳牛で検出されたウイルスと近縁であることが確認された。 当該患者は入院せず、CDCのガイダンスに従って抗ウイルス治療を受け、回復した。患者の家庭内接触者から病気の報告はなかった。同じ農場で感染牛にばく露された労働者の症状モニタリングでは、症状を呈するさらなる患者は確認されていない。これらの症例に関連した追加のA(H5N1)ウイルス感染ヒト症例は報告されていない。 米国では乳牛のA(H5N1)ウイルス感染が継続していることが報告されている。 さらなる詳細情報は、2024年4月23日に公表された国際連合食糧農業機関(FAO)/WHO/WOAH合同の最近のインフルエンザA(H5N1)ウイルスの予備評価(※1)、及び2024年5月22日に公表された米国の乳牛で確認されたクレード2.3.4.4bのA(H5N1)ウイルスの遺伝学的及び抗原的特徴(※2)に記載されている。 (※1)同評価書は以下のURLから閲覧可能。 https://www.who.int/publications/m/item/joint-fao-who-woah-preliminary-assessment-of-recent-influenza-a(h5n1)-viruses (※2)同文書は以下のURLから閲覧可能。 https://www.who.int/publications/m/item/genetic-and-antigenic-characteristics-of-clade-2.3.4.4b-a(h5n1)-viruses-identified-in-dairy-cattle-in-the-united-states-of-america (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06310372294) |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment--7-june-2024 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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