食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06310370294 |
タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/5/4~6/7)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) (1/3) |
資料日付 | 2024年6月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | (この記事は 1 / 3 ページ目です) 世界保健機関(WHO)は6月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/5/4~6/7)を公表した(10ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。 ・感染状況 1. A(H5N1)、豪州 2024年5月3日の前回のリスク評価以降、インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染によるヒト症例1例が5月22日に豪州からWHOへ通知された。 患者は2歳の女児で、基礎疾患はなく、2024年2月12日から2月29日まで家族とともにインドのコルカタに旅行していた。2月25日、インド滞在中に発熱、咳及び嘔吐を発症し、2月28日にインドで治療を受けた。患者は3月1日にシンガポール経由で豪州に帰国した。3月2日に再び医療機関を受診し、同日に入院した。3月4日、症状悪化のため紹介病院の集中治療室(ICU)に移送された。3月6日及び7日に当該病院で採取された検体はA型インフルエンザ陽性と判定された。検体は4月3日に豪州のインフルエンザに関するWHO協力センターに送付された。検体から得られた遺伝子配列データから、A(H5N1)亜型であることが確認され、そのヘマグルチニン(HA)遺伝子は、東南アジアの鳥類の間で循環しており、過去にヒト感染事例でも確認されているクレード2.3.2.1aに属することが示された。 報告時点では、患者の家族の濃厚接触者に症状を発症した者はいなかった。家族から提供された追加情報によると、患者はインドではコルカタ以外を旅行しておらず、同国滞在中に病気の人や動物への既知のばく露はなかった。患者は退院し、完全に回復している。 これは豪州から届け出された初めてのA(H5N1)ウイルスによるヒト感染である。過去にインドでは、A(H5N1)ウイルスによるヒト感染が報告されており、直近では2021年に発生している。インドは、2024年に家きんにおける鳥インフルエンザA(H5N1)の検出を国際獣疫事務局(WOAH)に報告している。本事例では、過去に鳥類からA(H5N1)ウイルスが検出されたことのあるインドでばく露があった可能性が高いが、当該症例の可能性の高いウイルスへのばく露源は現在のところ不明である。 2. A(H5N1)、ベトナム出身の人物における中国からの通知 前回の報告期間において、2024年4月2日に中国からA(H5N1)インフルエンザウイルス感染によるヒト症例1例がWHOに通知された。インフルエンザA(H5N1)ウイルスは、貨物配達員として働いていたベトナム出身の人物から採取された呼吸器検体から検出された。この検体は、3月28日に広西チワン族自治区にある中国とベトナムの間の通関手続地(port of entry)において所定の無作為検体採取・検査の一環で採取された。3月28日、通関手続地の検査室で逆転写PCR(RT-PCR)検査が行われ、A(H5N1)陽性と判定された。通関手続地での貨物引き渡しの後、当該人物は中国内の別の場所に移動することなくベトナムに帰国した。中国での当初の疫学調査によると、当該症例は発症前にベトナムで生きた家きんにばく露されており、当該人物に関連するさらなる症例は検出されなかった。3月30日、中国国立インフルエンザセンター(CNIC)にあるインフルエンザに関するWHO協力センターは、通関手続地で採取された検体からインフルエンザA(H5N1)が検出されたことを確認した。 この情報は、ベトナムの国際保健規則(2005)(IHR)の担当機関(focal point)と共有され、ベトナムは本症例に関する追加情報を共有した。患者は、ベトナムのQuang Ninh省に居住する33歳の女性である。患者は3月26日に咳嗽を発症した。3月28日に中国に渡航し、同日ベトナムに帰国した。同日、中国の通関手続地から情報を受け取った後、ベトナムの地域保健当局は患者の住居を訪問し、検査及び隔離のために患者を診療所に移送し、追加の呼吸器検体を採取した。これらの検体はQuang Ninh省疾病管理センターでのRT-PCRでは陰性と判定された。同日に出された結果は、A(H5N1)、SARS-CoV-2、RSウイルス、A型及びB型インフルエンザウイルス陰性であった。地域での調査の結果、患者の家族を含む6人の濃厚接触者は健康なままであり、当該患者はそれ以上の症状を発症しなかった。発症の約3週間前に、患者は地域の市場で鶏肉を購入し、自宅で家族と一緒に調理し喫食していた。 (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06310371294) |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment--7-june-2024 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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