Q&A詳細

評価案件ID mob07011000009
タイトル 生食を食べることについて
公表日 2009年10月19日
問い合わせ・意見 食品安全委員会がカンピロバクターの安全性評価をしたが、カンピロバクターに限らず、生肉には生きた菌が存在していることを理解した上で、食べることが必要と思う。飲食店などで知らずに提供することのないようにしていただきたい。
問い合わせ・意見分類 微生物・ウイルス関係
コメント元 食品安全委員会
コメント (平成21年8月分)
カンピロバクターは、この10年間において発生したことが確認された食中毒原因物質として上位を占めているものの一つであり、平成20年においても食中毒のうち当該原因物質によるものが最も多い現状となっています。
食品安全委員会では、食品安全基本法に基づき自らの判断により食品健康影響評価を行う平成16年度の案件として、鶏肉を主とする畜産物中のカンピロバクター・ジェジュニ/コリを選定して評価審議を行ってきたところ、平成21年6月に、鶏肉を主とする畜産物中のカンピロバクター・ジェジュニ/コリの食品健康影響評価結果をとりまとめ、リスク管理機関である厚生労働省及び農林水産省に対して、当該評価結果を踏まえて適切なリスク管理措置を検討するよう通知したところです。
当該評価書をまとめる際に実施した御意見・情報の募集期間中には、疑問点や御意見を述べていただくため、6月3日に福岡、6月5日に東京において意見交換会を実施いたしました。今後とも情報提供に努めていきたいと考えております。
また、食肉(特に鶏肉)等を介したカンピロバクター等による細菌性食中毒をはじめ、国民の皆様にぜひ知っておいていただきたい食中毒の予防に役立つ情報について、ホームページでお知らせしています。
今後もホームページ等を通じ、食中毒予防のための情報を国民の皆様にお伝えしてまいります。
http://www.fsc.go.jp/sonota/shokutyudoku.html
家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
食中毒を予防するためには、6つのポイントを確実に実行することが大切です。
①「食品の購入」新鮮な物、消費期限を確認して購入する等
②「家庭での保存」持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫で保存する等
③「下準備」手を洗う、きれいな調理器具を使う等
④「調理」手を洗う、十分に加熱する等
⑤「食事」手を洗う、室温に長く放置しない等
⑥「残った食品」きれいな器具容器で保存する、再加熱する等

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コメント元 厚生労働省
コメント (平成21年8月分)
家畜は、健康な状態において、腸管内などにカンピロバクター、腸管出血性大腸菌などの食中毒菌を持っていることが知られています。
そのため、厚生労働省では、食中毒菌による食肉汚染の防止等の観点から、「と畜場法」及び「食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律」において、施設の構造設備基準や衛生管理基準を定め、食肉処理段階における微生物汚染の防止を図っています。
一方、今日の食肉処理の技術で、これらの食中毒菌を100%除去することは困難とされています。
このため、厚生労働省としては、
① 加熱調理用の食肉等を生食用として提供しないこと。
② 牛レバーは、生食用食肉の衛生基準に適合するものであっても、他の食中毒菌に汚染されているおそれがあるため、生食用としての提供はなるべく控えること。
③ 利用者に対し、肉を焼くための取り箸、トング等は専用のものを提供すること。
等について、営業者等の関係者を適切に指導するよう自治体に通知をしています。また、厚生労働省ホームページ等において、
④ 高齢者、若齢者のほか抵抗力の弱い者は生肉等を食べたり食べさせたりしないこと。
について情報発信を行っています。なお、通常の加熱調理(中心部を75℃以上で1分間以上加熱)を行えばカンピロバクターや腸管出血性大腸菌などは死滅するため、牛レバーや鶏肉を食べることによる感染の危険性はありません。
今後とも、ホームページや意見交換会等を通じ、食肉の生食による食中毒予防について、普及啓発に努めてまいります。

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コメント元 農林水産省
コメント (平成21年6月分)
農林水産省は、ホームページ「安全で健やかな食生活を送るために」において、手の洗い方や調理時に注意すべきポイントなど食中毒を予防するために役立つ情報を提供しています。
7月には、食品安全委員会の評価を受け、カンピロバクターを原因とする食中毒を予防するために、鶏肉を食べる時に気をつけることについて、ホームページやメールマガジン「食品安全エクスプレス」などを通じてお知らせしています。
また、食品事業者団体、消費者団体に対し、カンピロバクターを原因とする食中毒の予防について情報提供を行ったところです。
今後も、引き続き、安全で健やかな食生活を送るために役立つ情報を、ホームページなどを通じて提供してまいります。
〔参考〕
○農林水産省
「食中毒から身を守るには」
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/index.html
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