食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06750510165 |
| タイトル | 論文紹介:「欧州の乳牛における鳥インフルエンザウイルスに対する抗体の検出(オランダ、2026年1月)」 (前半1/2) |
| 資料日付 | 2026年6月25日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | Eurosurveillance(2026, 31(25):pii=2600464、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2026.31.25.2600464)に掲載された速報(Rapid communication)「欧州の乳牛における鳥インフルエンザウイルスに対する抗体の検出(オランダ、2026年1月)(Detection of antibodies against avian influenza in European dairy cattle, the Netherlands, January 2026)、著者MZ Ballmann, EA Germeraad(Wageningen Bioveterinary Research, オランダ)ら」の内容は以下のとおり。 1. 要旨 2025年12月、乳牛飼育農場で飼育されている1匹のネコから、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)H5N1クレード2.3.4.4b遺伝子型DI.2.1ウイルスが検出された。乳牛から採取された乳及び血清検体に対し、鳥インフルエンザウイルスの検査が実施された。ウイルスRNAは検出されなかったが、泌乳牛72頭中34頭(47.2%)及び育成牛(youngstock)38頭中24頭(63.2%)の血清検体からH5N1特異的抗体が同定された。これらは、欧州におけるHPAI H5N1の哺乳類宿主域の拡大を示している。 2. イントロダクション 2024年3月以降、HPAI H5N1ウイルスの大規模な集団感染が米国の乳牛に影響を及ぼしている。対照的に、欧州の遺伝子型DI.2.1に関連する乳牛のHPAI H5N1感染の証拠は、現在まで報告されていない。本報告では、欧州の乳牛において初めて報告されたHPAI H5N1に対する抗体の検出に至った症例調査及び農場レベルの調査について記述している。 3. ネコの症例の記述とウイルス学的調査(省略) 4. 乳牛と乳の調査 当該ネコにおけるHPAI H5N1ウイルスの検出を受けて、疫学調査の一環として、同じ農場の乳牛に対して鳥インフルエンザウイルス及び抗体の検査が実施された。2026年1月15日に、20点の個体別乳検体(乳房の四分房すべてからの中間流乳を単一チューブに採取)及びバルクタンク乳検体が採取された。マトリックス遺伝子(※訳注:インフルエンザウイルスがもつ遺伝子の1つ)を標的としたRT-qPCRではいずれの乳検体からもウイルスRNAは検出されなかった。しかしながら、A型インフルエンザウイルスに対する抗体が、核タンパク質(NP)-ELISA法により、9点の個体別乳検体及びバルクタンク乳検体において検出された。 2026年1月22日に農場への再訪が行われた:泌乳牛全頭から個体別乳検体(n=70)及び血清検体(n=72)を、38頭の育成牛(1~2歳)から血清検体を採取した。この農場レベルの調査において、全ての乳検体及び血清検体は、NP-ELISA、H5-ELISA及び2種類のH5抗原(※補足1)を用いた赤血球凝集抑制(HI)試験を用いて、国際獣疫事務局(WOAH)陸生動物マニュアルに準拠し、8 HA単位を使用して検査された。NP-ELISAで抗体が検出されたすべての検体(十分な材料が得られなかった1点の乳検体を除く)は、その後、MDCK細胞及びクレード2.3.4.4bのH5N1ウイルスを用いたウイルス中和試験(VNT)により検査された(※補足2)。試験結果を表に要約した。(表省略) NP-ELISA及びVNTの両方で陽性結果が示された場合に、検体を陽性と判定した。VNTの結果は、NP-ELISA陽性結果のほぼすべてを確認した。いずれの乳検体でもHI抗体価は認められなかった一方で、泌乳牛由来の血清検体72点中11点(15.3%)及び育成牛由来の血清検体38点中3点でHI抗体価が測定された。そのHI抗体価は10から40の範囲であった。特に高いVNT抗体価を示した8点の血清検体では、ProteinAGコンジュゲートを用いたLuminex技術に基づくマルチプレックス血清学的試験により、H5及びN1の両方に対する抗体が検出された。結論として、H5N1に対する抗体は、泌乳牛72頭中34頭(47.2%)の血清検体及び育成牛38頭中24頭の血清検体で検出された。70頭の乳牛のうち14頭(20.0%)の乳検体から抗体が検出された。 2025年12月に当該農家は泌乳牛の1頭に臨床型乳房炎を認めたが、その他の臨床徴候は観察されなかった。 5. 考察 2024年3月以降、遺伝子型B3.13及びD1.1に属するHPAI H5N1クレード2.3.4.4bウイルスの大規模な集団感染が、米国の乳牛において報告されている。Eurasian系統のHPAI H5N1クレード2.3.4.4bウイルスは、実験条件下の牛を含む複数の哺乳類種に感染しているが、我々の知る限り、本報告は欧州の乳牛における初めてのH5N1特異的抗体の検出を報告するものである。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06750511165) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | オランダ |
| 情報源(公的機関) | その他 |
| 情報源(報道) | Eurosurveillance(2026, 31(25):pii=2600464) |
| URL | https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2026.31.25.2600464 |
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