食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06670031535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、妊娠中の女性の食事における緑茶と紅茶に含まれる化学物質(カフェイン以外)の潜在的リスクに関するスコーピング・ペーパーを公表【2/4】 (2/3) |
| 資料日付 | 2026年1月27日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (この記事は 2 / 3 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06670030535) Sonnenburgら(2025)(※補足21)は、寄与源からの摂取量を変化させることで、フッ化物へのばく露レベルがどのように異なるのかについて、複数のシナリオを提示した。紅茶または緑茶の摂取量については、1日あたり75 mL(0.5カップ)、150 mL(1カップ)、300 mL(2カップ)、600 mL(4カップ)、1,200 mL(8カップ)とした。フッ化物濃度は、抽出液中の濃度を測定し、淹れる際に使用した水のフッ化物濃度を考慮して算出された。結果として、紅茶または緑茶を飲むことで、平均抽出液濃度3.13 mg/Lに基づき、フッ化物ばく露は0.24 mg/日~3.76 mg/日となる可能性が示された。 Kampouriら(2022)(※補足22)は、妊娠中のフッ化物ばく露が出生結果(出生児の体格及び妊娠期間)に及ぼす影響を評価した。妊婦の尿中フッ化物(MUF)の濃度(n = 558(妊娠29週時)、n = 463(産後4か月時))は、茶の摂取量と正の相関(p = < 0.001(原文ママ))を示し、尿中フッ化物濃度との相関は緑茶(p = 0.013)よりも紅茶(p = < 0.000(原文ママ))の方が強かった。 Krishnankuttyら(2021)(※補足23)は、低フッ化物濃度の地域(デンマーク・西ユトランド地域、フッ化物濃度範囲:0.10~0.18 mg/L、平均0.12 mg/L)における茶の摂取を通した妊婦のフッ化物ばく露を、市販の紅茶(ティーバッグ(n = 33)、茶葉(n = 57))から溶出するフッ化物量を測定することで検討した。ティーバッグからのフッ化物濃度は0.34~2.67 mg/Lの範囲であった。茶葉では、紅茶と緑茶のレベルはそれぞれ0.72~4.50 mg/Lと1.28~1.50 mg/Lであった。MUF濃度は、妊娠初期の妊婦から随時採尿された検体(n = 118)と脱イオン水で調製済した茶葉抽出液の両方で測定された。茶を飲む妊婦のMUF濃度は、茶を飲まない妊婦よりも高かった(p = 0.002)。 英国は、1997年にFSAが実施したTDSの結果に基づき、2000年に初めてフッ素の安全性をレビューした(FSA, 2000)(※補足24)。TDSでは、食品検体が収集され、フッ素を含むハロゲン元素の存在が分析された(COT, 2000)(※補足25)。その結果、最も高い平均フッ化物濃度が認められたのは魚類(1.9 mg/kg)と飲料(1.1 mg/kg)であった。魚類における高いフッ化物レベルは、主に骨格に由来すると考えられており、フッ化物は魚の骨に蓄積する。缶詰の魚類には小さな骨が含まれていることがあり、それらを丸ごと食べると、より高いフッ化物ばく露量につながる可能性がある。飲料中のフッ化物含有量は、その調製に使用される水のフッ化物含有量を主に反映している。しかし、茶には他の飲料よりも多くのフッ化物が含まれている。これは、チャノキが土壌から選択的にフッ化物を取り込むためである(COT, 2003a)(※補足26)。 米国保健福祉省 国立衛生研究所 栄養補助食品局(US NIH ODS)は、「チャノキは土壌からフッ化物を吸収するため、茶の種類や産地にもよるが、淹れたての茶には通常、ほとんどの食品よりも高いレベルのフッ化物が含まれる」と述べている。蒸留水で淹れた茶のフッ化物レベルは、0.3~6.5 mg/L (1杯あたり0.07~1.5 mg)の範囲である。また、その他の食事由来のフッ化物源についても示されており、フッ化物添加水を使用して調理されていない食品のほとんどは、100 gあたり0.05 mg未満しか含有しないと記述されていた(US NIH, 2025)(※補足27)。 COTでは、フッ化物の神経毒性、骨への影響、甲状腺への影響に関する毒性情報を検討し、歯科製品、飲料水、その他のばく露源を通した英国のばく露レベルにおける潜在的なリスクを評価する作業を予定している。茶は、その他のばく露源の一つとして検討される予定である。妊婦の食事における茶の影響についての具体的な評価は、このCOTによる広範な検討の後に実施される。 (※補足12) D?ugaszek, M. et al. (2025) Assessment of Elements in Black Tea Infusions by Brewing Method in Terms of their Nutritional Value. Biol Trace Elem Res. 2025 Apr 28; 203(12): 6132-6143. https://doi.org/10.1007/s12011-025-04629-7. (※補足13) Tao, N. Y. and Mai, T. T. (2017) Determination of metal content in tea leaves grown in Yen Bai and Tuyen Quang Province, Vietnam. Vietnam Journal of Science and Technology 55 (5A): 143. (※補足14) Podwika, W. et al. (2017) Copper, Manganese, Zinc, and Cadmium in Tea Leaves of Different Types and Origin. Biol Trace Elem Res 183, 389-395 (2018). https://doi.org/10.1007/s12011-017-1140-x. (※補足15) Karak, T. and Bhagat. R. M. (2010) Trace elements in tea leaves, made tea and tea infusion: A review. Food Research International Volume 43, Issue 9, November 2010, Pages 2234-2252. https://doi.org/10.1016/j.foodres.2010.08.010. (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06670032535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/Background - green and black tea in the maternal diet |
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