食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06650261149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、キウイ、メロン及びスイカ中のデルタメトリン(deltamethrin)に対する既存の最大残留基準値(MRL)の改定に関する理由を付した意見書を公表 (後半2/2)
資料日付 2026年1月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06650260149)

 本申請で評価対象となった作物において、規制上の残留物の定義に基づく残留量を定量する十分に検証された分析法が利用可能である。これらの方法により、植物では0.01 mg/kg(LOQ)以上、難分解性マトリクスでは0.05 mg/kg以上の残留物を定量できる。多成分残留農薬分析法DFG S19/GC-MSDはデルタメトリンの異性体を分離可能であり、リスク評価のために規定された残留物の定義に基づき、LOQ 0.01 mg/kgでシス-デルタメトリン異性体を定量できる。
 利用可能な残留試験は、キウイフルーツの0.15 mg/kg、メロン及びスイカの0.03 mg/kgのMRL提案を導出するのに十分である。また、利用可能な残留試験は、リスク評価のための残留物の定義に含まれる2種類のデルタメトリン異性体(α-R異性体及びトランス異性体)が、意図された使用条件下ではLOQ未満であると結論するのに十分であると判断された。
 加工農産物における残留デルタメトリンの量を調査する特定の試験は不要である。これは、生鮮農産物(RAC)に有意な残留が想定されず、理論上の最大一日摂取量(TMDI)の合計が許容一日摂取量(ADI)の10%というトリガー値(※訳注: より詳細なリスク評価が必要かどうかを判断するために使用される事前に設定された閾値)を下回っているためである。
 欧州連合(EU)農薬ピアレビューの枠組みにおいて、輪作作物における残留デルタメトリンの存在が調査された。残留物の性質と量に関する利用可能な情報に基づき、当該有効成分が提案された適正農業規範(GAP)に従って使用される限り、輪作作物において有意な残留レベルが存在する可能性は低いと結論された。
 本MRL申請で評価対象の作物は、通常、家畜動物に飼料として与えられないため、動物由来の農産物における残留デルタメトリンは評価対象外とした。
 デルタメトリンの毒性学的プロファイルは、指令91/414/EECに基づくEU農薬ピアレビューの枠組みで評価され、そのデータはADIである0.01 mg/kg体重/日及び急性参照用量(ARfD)である0.01 mg/kg体重を導出するのに十分であった。
 消費者リスク評価は、EFSA残留農薬摂取量算出モデル(PRIMo)改訂3.1版を用いて実施された。慢性ばく露の算定では、評価対象作物及びEU規則でEFSAのMRL勧告が実施されている全ての作物における予想される残留物が考慮された。一方、急性リスク評価は対象作物のみに対して実施された。
 EFSAのPRIMo rev. 3.1に組み込まれた欧州の食事パターンにおいて、長期的な消費者の摂取に関する懸念は認められなかった。算出された総摂取量はADIの最大98%を占めた(オランダ幼児食)。評価対象作物の残留物が総ばく露量に占める割合はADIの0.5%未満であった。短期曝ばく露は、キウイでARfDの43.6%、メロンで15.2%、スイカで12.2%を占め、消費者へのリスクを示唆するものではなかった。
 本評価で提出された残留試験は、リスク評価値を導出するのに適切であると考えられるものの、慢性消費者リスク評価は指標として捉えるべきであり、複数の農産物のリスク評価のための暫定的な残留物の定義に基づき分析された完全な残留試験データセットが不足していることに関連する非標準的な不確実性の影響を受ける。さらに、リスク評価のための暫定的な残留物の定義に含まれるデルタメトリンのα-R異性体及びトランス異性体に関する毒性学的情報が不足している。
 当該有効成分の更新の評価は、規則(EC) No 1107/2009に基づき現在進行中である。シス-デルタメトリン異性体の毒性学的特性に関する結論及び最終的な残留物の定義に関する決定がまだ保留されていることを考慮すると、本理由を付した意見書で報告された結論は、ピアレビューの結果を踏まえて再検討が必要となる可能性がある。
 EFSAは、キウイ、メロン、スイカにおけるデルタメトリンの提案された使用が、毒性学的参照値を超えて、消費者へのばく露を増加させることはなく、従って、消費者の健康に対するリスクをもたらす可能性は低いと結論した。
 EFSAによるMRL改正案は以下のとおり。品目/現行EU MRL(mg/kg)/EU MRL改正案(mg/kg)。
キウイフルーツ(緑、赤、黄)/0.01(※補足)/0.15
メロン/0.01(※補足)/0.03
スイカ/0.01(※補足)/0.03
(※補足) MRLがLOQに設定されていることを示す。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2026.9818

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