食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06640030535
タイトル 英国毒性委員会(COT)、ホウ素の健康影響に基づく指標値(HBGV)の導出に関する声明書(初稿)を公表 (前半1/2)
資料日付 2025年12月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国毒性委員会(COT)は12月8日、ホウ素の健康影響に基づく指標値(HBGV)の導出に関する声明書(初稿)を公表した。概要は以下のとおり。
 はじめに
 英国健康安全保障庁(UKHSA)は、飲料水検査局(Drinking Water Inspectorate (DWI))に対し、飲料水中の化学物質による潜在的な健康リスクについての助言を行っている。EU離脱を受け、DWIは、飲料水における一部の化学物質の規制基準を見直しており、ホウ素はその対象となっている。UKHSAは、ホウ素の適切なHBGVに関して、食品・消費財・環境中の化学物質の毒性に関する委員会(COT)に助言を求めている。
 2025年9月の会議では、権威ある各機関の評価の根拠となるホウ素の毒性研究を検討する討議文書が提出・審議された(文書番号TOX/2025/31(※補足1))。委員会の結論をまとめた最初の声明書草案は本文書の附属書1(補足 TOX/2025/46 Annex 1)として添付されている。
 2025年9月の会議において、委員会は飲料水に関連するばく露レベルにおけるヒトの疫学的証拠の最新検索を要請した。加えて、懸念されるエンドポイントとPOD(Point of Departure)の性質に関する追加情報を提供する、権威ある機関による評価を要約した表の更新版が作成された(後述の表1)。
 2025年9月の会議を受け、職業ばく露事例を含むホウ素に関する疫学データを特定するために文献調査を実施した。ヒトの疫学的証拠は限定的であり、英国規制値1 mg/Lの飲料水から想定されるホウ素ばく露レベルに関する研究は2件のみ確認された。北フランスにおける研究で、Yazbeckら(※補足2)は、水中のホウ素濃度が0.3 mg/Lを超える地域では、比較対照地域とフランスの一般人口と比較して出生率が高く、死亡率が低く、性比に差がないことを報告した。Igraら(※補足3)は、飲料水ばく露が0.377~10.929 mg/Lの範囲であったアルゼンチン北部の母子コホートを検討した。血清ホウ素濃度が高いほど出生時身長と出生体重が減少する関連性が認められた。分析では、リチウムとセシウムへの同時ばく露を調整し、尿中のヒ素、血中の鉛とカドミウム、血清中のセレンが検査されたが、結果への影響が軽微であったため解析対象には含められなかった。
 トルコで実施された研究(※補足4)では、環境中の比較的高濃度のホウ素へのばく露によっても明らかなヒトへの有害影響は報告されていない。環境及び職業上のホウ素ばく露による生殖・発達影響を検討した他の2報の論文(※補足5, 6)においても、いかなる影響も報告されていない。なお、DuyduとBasaran(※補足5)は、Igraら(※補足3)の研究を検討し、ホウ素、ヒ素、セシウム及びリチウムへの複合ばく露と高標高の環境による影響が、乳児の身長や出生体重に関する調査結果をホウ素に起因すると断定する可能性を制限していると考察している。
 全体として、この文献検索の結果は、限られたヒトに関する証拠から、英国における飲料水中の濃度でのホウ素ばく露によって有害な影響が生じる可能性は低いことを示唆している。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06640031535)
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国毒性委員会(COT)
情報源(報道) 英国毒性委員会(COT)
URL https://cot.food.gov.uk/Statement%20on%20the%20derivation%20of%20a%20health-based%20guidance%20value%20for%20boron%20%E2%80%93%20First%20Draft..

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