食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06560191149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、様々な作物中のシフルフェナミド(cyflufenamid)に対する現行の最大残留基準値(MRL)の改正に関する理由を付した意見書を公表 (後半2/2) |
資料日付 | 2025年8月8日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06560190149) 加工品中のシフルフェナミド残留物の量を調査する特定の試験は不要である。ラズベリー(赤色及び黄色)、ブラックベリー、及び「その他の小果実とベリー類」に属する生鮮農産物(RAC)において、残留物が閾値の0.1 mg/kgを超えることは想定されないためである。また、理論上の最大一日摂取量(TMDI)が、評価対象の作物全ての許容一日摂取量(ADI)の10%というトリガー値(※訳注: より詳細なリスク評価が必要かどうかを判断するために使用される事前に設定された閾値)を下回っているためである。パセリにおける残留物は0.1 mg/kgをわずかに上回るが、その全体的なばく露への寄与率がADIの0.04%及び急性参照用量(ARfD)の0.4%であり、安全マージンが十分であること、及びマイナーな作物であることから、本申請においては加工に関する追加データは不要である。 シフルフェナミドの残留物は、欧州連合(EU)のピアレビュー及びMRLレビューの枠組みにおいて、輪作作物における存在が調査された。残留物の性質に関する利用可能な情報と、利用可能な代謝試験で採用された用量を考慮すると、提案された適正農業規範(GAPs)に従って使用される場合、輪作作物において有意な残留物が存在する可能性は低いと結論された。 動物由来の製品中のシフルフェナミドの残留物は、本MRL申請の対象作物はいずれも家畜動物の飼料として通常使用されないため、評価されていない。 シフルフェナミドの毒性学的プロファイルは、指令91/414/EECに基づくEU農薬ピアレビューの枠組みで評価され、データはADI(0.04 mg/kg体重/日)及びARfD(0.05 mg/kg体重)を導出するのに十分であった。シフルフェナミドのE-異性体及び代謝物149-F1(それぞれの残留物の定義に含まれる)は、親物質と同等の毒性があると判断され、導出されたADI及びARfDはこれらにも適用される。 消費者リスク評価は、EFSA農薬残留摂取量算出モデル(PRIMo)のバージョン3.1を使用して実施された。短期的なばく露評価は、本MRL申請で評価された商品のみを対象に、国際的に合意された手法に従って実施された。急性の消費者ばく露は、ブラックベリーにおいてARfDの最大1%を占めた。マルベリー、エルダーベリー、ローズヒップ、アザロール/地中海マルメロの短期的摂取に関する具体的なデータは存在しない。ただし、各作物の全体的な商品サブグループ(「その他の小果実とベリー類」(0154000))を用いたばく露計算では、急性ばく露は低レベルであることが示されており、これらの商品の消費に伴う急性摂取に関する懸念はないことが確認されている。長期的な摂取におけるシフルフェナミドの残留物の最大推定値は、ADIの6%を占めた(オランダ、乳幼児食)。本MRL申請で評価された商品から想定されるシフルフェナミドの残留物の長期的なばく露への最大寄与率は、カラント(赤色、黒色、白色)でADIの0.03%であった。 EFSAは、パセリ、ラズベリー(赤色及び黄色)、ブラックベリー及びその他の小果実・ベリー類へのシフルフェナミドの使用が、毒性学的参照値を超える消費者ばく露を引き起こさず、従って、消費者の健康にリスクを及ぼす可能性は低いと結論した。 EFSAによるMRL改正案は以下のとおり。品目: 現行EU MRL(mg/kg) / EU MRL改正案(mg/kg)。 ブラックベリー: 0.07 / 0.08 ラズベリー(赤色及び黄色): 0.07/0.08 その他の小果実とベリー類: 0.01(※訳注) / 0.09 パセリ: 0.02(※訳注) / 0.4 (※訳注) LOQで設定されているMRL |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9611 |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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