食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06550921149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、「動物に適用されるバイオテクノロジーの新展開: 動物リスク評価に向けたEFSAのガイダンスの妥当性及び十分性の評価」に関する科学的意見書を公表 (後半2/2) |
資料日付 | 2025年8月4日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06550920149) 〈委任事項1. バイオテクノロジーの新展開により作出された動物に関する知識〉 ホライズン・スキャンニングの実施から、GMOパネルはNGT動物に関する情報を獲得し、数種のNGT動物が既に市場投入認可を受けていることを確認した。EU域外の数例では、作出品種に外来DNAが導入されていなければ「非遺伝子組換え」であると判定された例もあり(SDN-1及びSDN-2)、これは、一部の国(アルゼンチンやブラジル等)では、このような動物は従来育種由来の動物と同等とみなされることを意味している。科学文献では研究開発段階にあるプロジェクトも報告されており、食用・飼料・その他の農業用途が意図されている可能性がある、哺乳類・鳥類・魚類・無脊椎動物(昆虫・甲殻類・貝類等)の種が記載されている。入手可能な知識によると、科学文献にて報告されているNGT動物数は哺乳類が最多であり、次いで魚類、鳥類、無脊椎動物の順で続く。大半のNGT適用にはSDN-1技術により達成される遺伝的改変が包含されており、次いでSDN-3、SDN-2と続く。報告されている多様なNGTsの内、最も高頻度にて利用されたのはCRISPR/Casであり、次いでTALENSとZFNが続いた。標的とされた形質カテゴリーとして最多であったのは、肉及び繊維の収量増であり、次いで繁殖、生物的ストレス、低アレルギー性製品の生産、複数形質の組み合わせ、色調、製品品質、非生物的ストレス、その他の少数の形質であった。 〈委任事項2. 動物に適用されたバイオテクノロジーの新展開がヒト・動物・環境にもたらす可能性のある新たな潜在的ハザード及びリスクの特定〉 SDN-1、SDN-2及び同等の技術(塩基編集やプライム編集等)を確立されたゲノム技術(EGTs)や従来育種と比較した場合、組換えプロセス及び新たに導入された形質の何れかに関連する新たなハザードは特定されない。SDN-3がもたらすハザードはEGTsがもたらすハザードと同質であり、標的化される挿入により、レシピエント・ゲノムにおける内在性遺伝子及び/又は制御エレメントの破壊と関連する潜在的ハザードを低減できる可能性がある。導入されたトランスジェニックDNA配列又はイントラジェニックDNA配列に起因する新形質によりもたらされるハザードは、EGTsによりもたらされるハザードと同質である。導入されたシスジェニックDNA配列に起因する新形質によりもたらされるハザードは、従来育種によりもたらされるハザードと同質である。ゲノム編集由来のオフターゲット変異は、従来育種由来のものと性質が類似しており、新たなハザードをもたらすものではない。以上より、現在入手可能なデータに基づくと、新たな潜在的ハザードは特定されておらず、よってヒト・動物・環境に対する新たなリスクは確認されない。 手順の最初の段階が、結果として、意図せぬ表現型を発生させる可能性があり、それらの表現型は高度な育種技術と関連する場合もある。そのため、前商用段階と関連するEGT動物及びNGT動物における動物の衛生及び福祉に関するハザードは、リスク評価に有益な場合、ケースバイケースの評価を介して対処されるべきである。 〈委任事項3及び4. 遺伝子組換え動物のリスク評価に関する既存のガイドラインの妥当性及び再検討すべき領域〉 遺伝子組換え動物のリスク評価に関する既存のEFSAガイダンス文書2件を詳細に評価した結果、それらの原則及び推奨事項は、食品・飼料・その他の農業用途のNGT動物のリスク評価に対する基盤となることが明らかとなった。 しかしながら、現行文書は、数種の領域(動物の衛生及び福祉等)のトピックには部分的にしか対応しておらず、本意見書にて概説するとおりにNGT動物のリスク評価に対処するためには、状況に応じてさらなる更新・適応・強化が必要になる可能性がある。 (補足) 1. Parisi, C., & Rodriguez-Cerezo, E. (2021). Current and future market applications of new genomic techniques. EUR 30589 EN, Publications Office of the European Union, Luxembourg, 2021, ISBN 978?92?76-30206-3. https://doi.org/10.2760/02472 2. Van Eenennaam, A. L. (2023). New genomic techniques (NGTs) animals and their Agri/food/feed products. EFSA Supporting Publications, 20(9), EN-8311. https://doi.org/10.2903/sp.efsa.2023.EN-8311 3. EFSA GMO and AHAW Panel. (2012). Scientific Opinion on the guidance on the risk assessment of food and feed from genetically modified animals and animal health and welfare aspects. EFSA Journal, 10(1), 2501. https://doi.org/10.2903/j.efsa.2012.2501 4. EFSA GMO Panel. (2013). Guidance on the environmental risk assessment of genetically modified animals. EFSA Journal, 11(5), 3200. https://doi.org/10.2903/j.efsa.2013.3200 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9566 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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