食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06550920149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「動物に適用されるバイオテクノロジーの新展開: 動物リスク評価に向けたEFSAのガイダンスの妥当性及び十分性の評価」に関する科学的意見書を公表 (前半1/2)
資料日付 2025年8月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月4日、「動物に適用されるバイオテクノロジーの新展開: 動物リスク評価に向けたEFSAのガイダンスの妥当性及び十分性の評価」に関する科学的意見書を公表した(6月30日採択、PDF版63ページ、 https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9566)。概要は以下のとおり。
《背景》
 EFSAは欧州委員会(EC)から、規則(EC) No 178/2002第29条に従い、食品・飼料・その他の農業用途に現在利用されている、又は、市場投入間近である動物に適用される、合成生物学(SynBio)や新ゲノム技術(NGTs)等のバイオテクノロジーの新たな展開に関し(以下、SynBioやNGTsが適用されている動物をNGT動物と表記)、科学的意見を表明するよう求められた。当該意見には、リスク評価方法論、及び、EFSAの現行のリスク評価ガイダンス文書の妥当性(分子特性評価・食品及び飼料の安全性・動物の衛生及び福祉、環境への影響の全側面を対象とする)に与える影響を含めることが要請されている。
《ECからの委任事項(Terms of Reference)》
 本任務(mandate)は、2021年及び2023年に公表した知識収集報告書2件(補足1、2)により特定された、EFSAの権限内にある、食品・飼料・その他の農産物を得るために飼育される家畜(哺乳類・鳥類・魚類・無脊椎動物)を対象とする。医療目的又は遺伝子ドライブ用途のみに向け飼育される動物は、本任務の権限外である。知識収集報告書にて特定されたNGT動物は、(市場投入前)開発段階に従い分類されている。
 1. バイオテクノロジーの新展開により作出された動物(及びそれに由来する食品・飼料製品)の既知の事例に関して知識を収集する
 2. 可能であれば、現在利用されている、又は、市場投入間近である動物に適用されるバイオテクノロジーの新展開が、従来育種や確立された遺伝子組換え技術と比較して、ヒト・動物・環境にもたらす可能性のある新たな潜在的ハザード及びリスクを特定する
 3. 遺伝子組換え動物のリスク評価に関する既存のガイドラインが、動物に適用されるバイオテクノロジーの新展開のリスク評価に、全面的に又は部分的に適用可能か否か、適切か否か、十分か否かを判断する
 4. リスク評価の既存のガイドラインが、適用できない、部分的には適用できる、適切でない、十分でないと判断される場合、既存のガイドラインにおいて、更新・適応・補完するべきである領域及び側面を特定する。
《結論》
 2012年及び2013年に公表された遺伝子組換え動物のリスク評価に関する既存のEFSAのガイダンス文書(補足3、4)が最初に策定された当時、遺伝子組換えは主として、レシピエント動物のゲノムへの外来遺伝子カセットのランダム挿入を伴うものであった。当時は、食品・飼料・その他の農業用途の動物における全ゲノム配列及び遺伝子機能に関する知識は限定的であったことから、これらの遺伝子組換えの潜在的影響に対しては相当な不確実性が導入されている。このような不確実性が、既存のガイドライン策定の基盤となっている。
 それ以降、この分野は相当に進歩している。CRISPR/Casやその他の精密編集ツールのようなNGTsは、多くの場合、外来遺伝子カセットの挿入を伴わずに標的を定めた遺伝子改変を可能にした。これらの技術は、それ自体が新たなリスクを提起するものではなく、より予測可能な結果を実現し、従来手法と関連するハザードを最小限に抑制する。
 遺伝子組換えプロセスと関連する潜在的リスクへの理解が深まるにつれ、今後策定されるガイドラインは、遺伝子組換え体の作出に適用された手法に焦点を当てるのではなく、導入形質(群)又は製品、ならびに、それらを受け入れる環境との相互作用の評価に、より着目する可能性がある。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06550921149)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9566
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