食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06540821149
タイトル 英国新食品及び新製造工程に関する諮問委員会(ACNFP)、「新食品CBD等の麻由来製品の汚染物質としてのデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール及びその前駆体に対する安全上限値の確立に関するACNFP及び英国毒性委員会の共同ポジションペーパー」に関する声明を公表 (後半2/2)
資料日付 2025年7月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06540820149)

《食品中の汚染物質としてのΔ9-THC(及びその前駆体Δ9-THCA)の安全上限値に関する声明》
 公表文献(ヒトの臨床研究及び動物の毒性学的試験を含む)の科学的エビデンスから、食品中に含有される汚染物質としてのΔ9-THC(及びその前駆体Δ9-THCA)の総一日経口摂取量に対する、1 μg/kg体重/日(体重70 kgの成人ではΔ9-THC 0.07mg/日に相当)の安全上限値が支持される。データの科学的レビューから、本サブグループは、Δ9-THCにて汚染された新食品のリスク評価に適用する安全上限値として当該値を推奨する。当該安全上限値は、ACMD推奨の法的基準値と並行して機能する。
 本サブグループは、新食品CBDにて許容されるΔ9-THCの最大量を定義するにあたり、当該安全上限値を用いることを推奨する。よって、食品中のTHC含有量はCBD含有量の0.7%(w/w)未満でなければならない。当該含有量では、暫定許容一日摂取量(10 mg CBD/日)の範囲内において新食品CBD及びその他の麻由来製品を摂取する場合、汚染物質Δ9-THCを最大70 μg/日摂取することとなる。これは、体重70 kgの成人に対する安全上限値1 μg Δ9-THC/kg体重/日に適合する。
 CBD含有量の0.7%を最大許容量とする場合、新食品CBD及びその他の麻由来製品の汚染物質としてのΔ9-THC摂取量は、Δ9-THCの安全上限値である1 μg/kg体重/日以下になる。健康な消費者であれば、当該量のΔ9-THCの摂取が危害を及ぼすことはないと想定される。当該安全上限値は、食品中の汚染物質としてのΔ9-THCを生涯にわたり慢性的かつ日常的に摂取する場合にも実質的に対処可能と判断される
 当該安全上限値1 μg/kg体重/日(70 kgの成人ではΔ9-THC 0.07 mg/日)は、Δ9-THC(及びその前駆物質であるΔ9-THCA)を汚染物質と含有する新食品CBD及びその他の麻由来製品のリスク評価において、健康影響に基づく指標値として用いられるべきである。食品の性質によっては、各食品マトリックスにおけるヒトのΔ9-THCのバイオアベイラビリティに関して更に検討して情報を収集し、製品特異的リスク評価に組み込む必要が生じる可能性がある。
 Δ9-THCの安全上限値の適用には、高感受性集団における有害影響については更なる検討を要するとの助言が付される。本サブグループは、妊婦及び授乳婦を含め、将来子供を希望する親は、汚染物質としてΔ9-THCを含有する食品の摂取を避けるべきである旨を助言する。食品の汚染物質として摂取されるΔ9-THCの生殖毒性については、広範な調査は実施されておらず、よって、生殖への有害影響を排除することはできない。
 また、医薬品を常用している場合は、汚染物質としてΔ9-THCを含有する食品を摂取する前に医療専門家に助言を求めるよう推奨する。さらに、子供や免疫抑制状態にある場合は、両集団に対して既知である毒性から、さらには、両集団に対してΔ9-THCの安全性に関わるデータ・ギャップや不確実性が残存していることから、Δ9-THCを摂取しないよう助言する。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) -
情報源(報道) 英国新食品・新製造工程に関する諮問委員会(ACNFP)
URL https://acnfp.food.gov.uk/JointpositionpaperfromACNFP&COTonestablishingaSafeUpperLimitfordelta-9-tetrahydrocannabinol%CE%949-THCanditsprecursorascontaminantsofhemp-derivedproductsincludingCBDnovelfoods
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