食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06540820149 |
タイトル | 英国新食品及び新製造工程に関する諮問委員会(ACNFP)、「新食品CBD等の麻由来製品の汚染物質としてのデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール及びその前駆体に対する安全上限値の確立に関するACNFP及び英国毒性委員会の共同ポジションペーパー」に関する声明を公表 (前半1/2) |
資料日付 | 2025年7月1日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国新食品及び新製造工程に関する諮問委員会(ACNFP)は7月1日、「新食品CBD等の麻由来製品の汚染物質としてのデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)及びその前駆体に対する安全上限値の確立に関するACNFP)及び英国毒性委員会(COT)の共同ポジションペーパー」に関する声明を公表した。概要は以下のとおり。 《エグゼクティブ・サマリー》 麻(hemp)由来成分及びカンナビジオール(CBD)の安全性と関する一連の包括的な疑問に対処するため、ACNFP及び「食品・消費者製品・環境における化学物質の毒性に関する委員会(英国毒性委員会(COT))」による合同サブグループが結成された。本サブグループの主たる目的は、英国食品基準庁(FSA)が食品中に含有されるCBDやその他の微量カンナビノイド類のリスク評価を遂行できるよう支援することにある。麻由来成分や新食品CBDに偶発的汚染物質として検出される微量カンナビノイド類の一種として、テトラヒドロカンナビノール(THC)が挙げられる。THCは、麻(Cannabis sativa Linnaeus)に天然に含有され、多種の異性体が存在する。中でも、食品に含有されるデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)に対しては、極低量の摂取であっても生理的作用・精神活性作用が観察されることから、懸念が提起されてきた。THCは英国においては規制物質である。 汚染物質としてのΔ9-THC及びその前駆体である酸形態Δ9-THCA(テトラヒドロカンナビノール酸)の存在は、新食品CBD及びその他の麻由来製品においては避けられない。そのため、これらの物質を汚染物質として低濃度にて含有する食品に対し、安全性への影響を検討する必要が生じている。さらに、各食品マトリックスがΔ9-THCのバイオアベイラビリティに及ぼす影響に関する情報が不足している。これと並行して、薬物乱用に関する諮問委員会(Advisory Council on the Misuse of Drugs(ACMD))は、消費財に含有される違法物質という観点から、当該汚染物質の精神活性作用に焦点を当て、如何に管理すべきかの議論を継続している。 ACNFP・COTによる合同サブグループの検討事項に則し、Δ9-THCの最大経口摂取量を設定する際に根拠となり得るΔ9-THC対する安全上限値(safe upper limit)の確立についてFSAに助言することを目的として、食品中の汚染物質としてのΔ9-THCの安全性を評価するレビューが実施された。この独立したレビューにおけるエビデンスに基づき安全上限値を導出・確立する際には、乳及びその他の動物由来製品に含有されるTHCに由来するヒトの健康へのリスクに関する欧州食品安全機関(EFSA)の科学的意見、及び、消費財に含有されるTHCに関するACMDの助言の双方を考慮に入れている。本サブグループは、安全上限値として、1 μg Δ9-THC/kg体重/日(Δ9-THC+Δ9-THCAの総計として)を確立した。消費者は当該安全上限値以下の摂取であれば保護されると判断され、急性及び慢性影響は生じないと予想される。 本ポジションペーパーは、Δ9-THC及びその前駆体であるΔ9-THCAが食品中の汚染物質として微量に含有される場合において、経口摂取に限定し、両物質の安全性に関して助言を提示するものである。当該安全上限値は、新食品規則 - 同化された規則(EU) 2015/2283に則り、Δ9-THC及びその前駆体Δ9-THCAを汚染物質として含有し得るCBD及び麻由来食品の申請を検討する際の基盤として用いることができる。Δ9-THCAは加熱により100%の確率でΔ9-THCに変換されると想定されるため、食品の安全性評価においては、Δ9-THCの安全上限値である1 μg/kg体重/日を基準としてΔ9-THC及びΔ9-THCAの総計の摂取量を考慮に入れる必要がある。 THCは英国において規制物質であるが、とりわけ、Δ9-THC及びその酸形態の前駆体・Δ9-THCAは、新食品CBD及びその他の麻由来製品に不可避的な汚染物質として検出されている。本サブグループは、権威ある機関であるEFSAのフードチェーンにおける汚染物質に関するパネル(CONTAMパネル)及びACMDが実施した既存の評価2件を検討し、その根拠及び推奨事項に概ね同意する。本サブグループはTHC(Δ9-THC及びΔ9-THCAの総計としての)への経口ばく露は、1 μg/kg体重/日以下であれば、適切な使用条件下においては有害である可能性は低いと結論する。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06540821149) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | - |
情報源(報道) | 英国新食品・新製造工程に関する諮問委員会(ACNFP) |
URL | https://acnfp.food.gov.uk/JointpositionpaperfromACNFP&COTonestablishingaSafeUpperLimitfordelta-9-tetrahydrocannabinol%CE%949-THCanditsprecursorascontaminantsofhemp-derivedproductsincludingCBDnovelfoods |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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