食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06520890550 |
タイトル | ブラジル農務省(MAPA)、世界食品安全デーに際し、報告書「植物由来食品における生物的、化学的、物理的ハザードの特定: 関連するリスク・汚染経路・管理措置」」を公表 (前半1/2) |
資料日付 | 2025年6月8日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ブラジル農務省(MAPA)は6月8日、世界食品安全デーに際し、技術的出版物「植物由来食品における生物学的、化学的、物理的ハザードの特定: 関連するリスク・汚染経路・管理措置」を公表した。概要は以下のとおり。 「要約」 植物由来食品は、ビタミン、食物繊維、ミネラルやその他の健康を増進する要素を補給し、食生活の重要な部分を成すものである。しかし、これらの食品は、人々に病気を引き起こし、リスクをもたらす可能性がある生物学的、化学的、物理的ハザードに汚染される可能性がある。本研究では、ブラジル及び他の国々の植物性食品におけるハザードの特定を目的として、広範な文献レビューを実施した。生物学的ハザード(細菌、寄生虫、ウイルス)については、過去20年間に発表された疫学データ、集団食中毒に関する報告書、勧告、汚染に関する国際的な報告書、科学論文を閲覧して調査し、化学的ハザード(農薬、かび毒、重金属、ダイオキシン)については、過去10年間に発出された食品・飼料早期警戒システム(RASFF)プログラムの報告書、植物由来製品における残留物及び汚染物質管理国家計画(PNCRC/Vegetal)のデータ、MAPAによって登録された国際的な通知のデータ、食品中の残留農薬分析プログラム(PARA、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA))のデータ、地球環境モニタリングシステム/食物汚染モニタリング・評価プログラム(GEMS/Food)プラットフォーム(世界保健機関(WHO)、2024年)のデータ、及び科学文献データで確認した。物理的ハザードについては、様々な部門の生産プロセス及び産業界の実態の調査から、ならびに、入手可能な技術文献において確認した。 376の参考文献を確認し、それらにおいて生物学的ハザードに関する798件の引用が検出された。生物学的ハザードに汚染された主な植物性食品は、葉物野菜、生鮮野菜、生鮮果物であり、次いで料理用ハーブ、穀類、ノンアルコール飲料、加工果物であった。植物性製品で最も多く検出された細菌はサルモネラ菌、リステリア・モノサイトゲネス、病原性大腸菌であり、寄生虫ではジアルジア、クリプトスポリジウム、回虫、赤痢アメーバ、サイクロスポラ、トキソカラが最も多く確認された。ノロウイルス及びA型肝炎ウイルスは、植物性製品において検出された主なウイルスで、これらの製品が関与する集団感染を引き起こした。集団感染に最も関与した細菌はサルモネラ菌、病原性大腸菌、リステリア属菌であり、集団感染を引き起こした主な寄生虫はクリプトスポリジウム、サイクロスポラ、クルーズトリパノソーマであった。高リスクの状況に関与した主な細菌はリステリア・モノサイトゲネス及び病原性大腸菌であり、クルーズトリパノソーマは高リスクの状況に最も関与した寄生虫であった。ウイルスが関与した高リスクの状況は確認されなかった。ブラジルの研究の多くで調査されたのは、葉物野菜、一部の穀類、果物であった。ブラジルの研究で評価が行われた主な微生物は、サルモネラ菌、一般的な大腸菌、その他の指標微生物、及び数種の病原体であり、ブラジル産植物性製品の微生物学的汚染に関しては、さらに情報が必要であることが示されている。 農薬による化学的汚染に関しては、果物、野菜、料理用ハーブ及び穀類が、RASFF報告書で最も多く引用された食品群であった。調査された化学的ハザードに関する5,048件の報告において、これら4群をみると、クロルピリホスが最も多く引用された農薬であり、次いでアセタミプリド、プロクロラズ、トリシクラゾール、カルベンダジム、アセフェートであった。一般的に、農薬のリスクは、その重大性及びRASFFにおける通知件数に基づき、低いまたは中程度とみなされたが、分析対象となった食品群ごとに異なった。PNCRCで特定された野菜に関する通知952件においては、豆、ピーマン、トマト、レタスが最も多く引用された。これらの食品で特定された主な農薬はグリホサートであり、次いでグルホシネートアンモニウム、アセフェートであった。果物は474件の通知いおいて特定され、グアバ、イチゴ、洋ナシが最も多く引用された。果物で特定された主な農薬はカルベンダジムであり、次いでシペルメトリン、アセタミプリドであった。野菜では73、果物では68の化学的ハザードが特定された。MAPAの記録には果物に関する142件の通知が含まれており、主にはマンゴー、スイカ、パパイヤであった。特定された主なハザードはエトキシル化アルコール、次いでアセフェートであった。また、野菜に関する通知は124件あり、落花生、タマネギ、ジャガイモが最も多く引用されている。特定された主な農薬はアセフェート及びメタミドホスであった。2022年にPARAで分析された食品1,772検体のうち、41.1%では残留農薬が検出されず、33.9%では最大残留基準値(MRL)内の残留農薬が検出され、25%では未承認の農薬またはMRLを超える残留物が検出され、不適合となった。一部の作物を個別に分析すると、不適合検体の割合は高かった。全検体でみると、0.17%が急性の健康リスクを示した。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06520891550) |
地域 | 中南米 |
国・地方 | ブラジル |
情報源(公的機関) | - |
情報源(報道) | ブラジル農務省(MAPA) |
URL | https://www.gov.br/agricultura/pt-br/assuntos/noticias/mapa-lanca-publicacao-tecnica-sobre-riscos-em-alimentos-vegetais-no-dia-mundial-da-seguranca-dos-alimentos |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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