食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06500090108
タイトル 米国環境保護庁(EPA)、PFOA、PFOSの最大汚染レベル(MCL)を維持し、規制の柔軟性を提供し、飲料水中のこれらの汚染物質に総合的に対処する意向であると発表
資料日付 2025年5月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国環境保護庁(EPA)は5月14日、PFOA、PFOSの最大汚染レベル(MCL)を維持し、規制の柔軟性を提供し、飲料水中のこれらの汚染物質に総合的に対処する意向であると発表した。概要は以下のとおり。
 EPAのLee Zeldin長官は、パーフルオロオクタン酸(PFOA)及びパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)に関する現行の第一種飲料水規則(NPDWR)を維持すると発表した。当該規則は、飲料水に含まれるこれらの「永久に残る化学物質(forever chemicals)」に対する全国的な規制値を定めたものである。EPAは、飲料水中のパーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)に対処する一方で、法律に従い、飲料水システムの規制遵守が達成可能であると確認することに取り組んでいる。
 当該措置の一環として、EPAは、PFOA及びPFOSの法令遵守期限を延長し、連邦の免除の枠組みを確立し、EPAの新しいPFASアウトリーチ活動(PFAS OUT)を通じて、特に地方や小規模コミュニティの水道システムへのアウトリーチを強化する意向を発表している。この措置は、EPAが公共水道システム、連邦議会の議員、その他のステークホルダーから聞いた最も重要な法令遵守の課題に対処するのに役立つと同時に、飲料水中の特定のPFASから米国民を保護するための行動を支援するものである。
 EPAの措置は、PFASの排水制限ガイドライン(ELG)や、汚染者の責任を確実に問うためのその他のツールと組み合わせることで、飲料水システムの負担と水道料金のコストを削減すると同時に、公衆衛生を継続的に保護し、このような影響力のある規制を確立する際に法律に従っていることを確認するものである。
 EPAはまた、パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)、パーフルオロノナン酸(PFNA)、ヘキサフルオロプロピレンオキシドダイマー酸(HFPO-DA、GenX化合物として一般的に知られている)、及びこれら3種とパーフルオロブタンスルホン酸(PFBS)の混合物のハザード・インデックス(Hazard Index、HI)に関する規則の決定を撤回し、再検討する意向を表明している。これにより、その決定とその結果としての飲料水規制が、安全飲料水法に定められた法的手続きに従うことが保証される。
・柔軟性及びコスト削減による規制上の保護
 2024年4月10日、EPAは、PFOA及びPFOSの基準を含む、最終的なNPDWRを発表した。当時、EPAは飲料水中のこれらのPFASについて法的に強制力のあるレベルを確立し、公共水道システムに2029年までに最大汚染物質レベル(MCL)を遵守するよう猶予を与えた。
 飲料水システムがPFOA及びPFOSを確認した場合に対処し、解決策を実施するための計画を策定する時間を増やすために、EPAは、遵守日を2031年まで延長する提案を含む、法令遵守のための追加の時間を提供する規則制定を策定する予定である。EPAは、今秋に規則案を発行し、2026年春に当該規則を最終決定する予定である。EPAは、水道システムに対する遵守期日の延長というEPAの意図に沿って、PFAS飲料水規制の実施における優先権を求める州に対し、申請書の作成のための追加の時間をEPAに要求することを奨励している。同時に、EPAは、PFOA及びPFOSに関するPFASのNPDWRに対する現在進行中の法的異議申し立ての弁護のために、米国司法省を支援する。
・コミュニケーション及びアウトリーチの強化(略)
・汚染者に責任を負わせる(略)
・(Zeldin長官のPFASに関する)リーダーシップの記録(略)
・背景(略)
 第一種飲料水規則(NPDWR)のPFASに関する詳細情報は、以下のURLから閲覧可能。
https://www.epa.gov/sdwa/and-polyfluoroalkyl-substances-pfas
補足:2024年4月のPFASの第一種飲料水規則(NPDWR)に関する最終規則
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06280010108 より
 EPAはPFOA及びPFOSの最大汚染レベル目標値(MCLG)をゼロにしている。実現可能性を考慮して、EPAはPFOA及びPFOSの個々の最大汚染レベル(MCL)を4.0 ng/L(4.0 ppt)で公布している。EPAはまた個々のMCLGを最終決定しており、PFHxS、PFNA、及びHFPO-DAの個々のMCLを10 ng/Lで公布している。PFHxS、PFNA、及びHFPO-DAの個々のMCLに加えて、既知の毒性作用、用量相加的な健康上の懸念、並びにこれら3種類のPFAS及びPFBSの飲料水中での存在(occurrence)及び共存(co-occurrence)の可能性を考慮して、EPAは、PFHxS、PFNA、HFPO-DA、及びPFBSのうちの2種類以上を含む混合物のMCLG及びMCLとしてハザード・インデックス(Hazard Index、HI)を1(単位なし)に最終決定している。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/環境保護庁(EPA)
情報源(報道) 米国環境保護庁(EPA)
URL https://www.epa.gov/newsreleases/epa-announces-it-will-keep-maximum-contaminant-levels-pfoa-pfos
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