食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06480521294 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及びリスク評価(2025/1/21~3/19)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) (後半2/2) |
| 資料日付 | 2025年3月19日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06480520294) 3. A(H5N1)、米国 米国では、鳥類においてHPAI A(H5N1)ウイルスが検出された商業家きん施設で働き、殺処分作業に関わっていたオハイオ州の成人1人の、A(H5)感染による検査確定症例1例が報告された。当該人物は呼吸器症状を呈し入院し、本情報更新時には退院し回復している。当該人物のウイルスの遺伝子配列解析の結果、遺伝子型D1.3に属するクレード2.3.4.4bの鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスであることが確認され、インフルエンザ抗ウイルス薬又は既存のワクチン候補ウイルスの有効性に影響を与える既知のマーカーや哺乳類への適応に関連する変化は特定されなかった。 もう1人のA(H5)ウイルス感染が、ワイオミング州在住の成人において検査確認されたことが報告された。患者は自宅の敷地で鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに感染し死んだ家きんとの直接的接触があった。当該人物はインフルエンザの重症化のリスク要因となりうる基礎疾患を有すると報告されていた。当該患者は退院し、本情報更新時には回復している。最初の上気道検体はインフルエンザウイルス陰性であったが、数日後に病院で採取された下気道検体は鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス陽性であった。当該患者のウイルスの遺伝子配列解析の結果、遺伝子型D1.1のクレード2.3.4.4bに属する鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスであることが確認され、そのpolymerase basic 2(PB2)タンパク質の遺伝的変異(E627K)は、以前からヒトや他の哺乳類でのより効率的なウイルス複製に関連しており、過去のA(H5)ウイルスのヒト感染例に由来するウイルスからも検出されている。 さらに、牛からHPAI A(H5N1)ウイルスが検出された地域の商用乳牛農場で働いていたネバダ州の成人の検査確定症例1例が報告された。当該人物は結膜炎を発症し、回復した。患者のウイルスの遺伝子配列解析の結果、クレード2.3.4.4b遺伝子型 D1.1に属する鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスであることが確認され、その配列は、当該患者が働いていたネバダ州の乳牛から米国農務省(USDA)が報告したウイルスとほぼ同一であった。塩基配列解析により、PB2タンパク質の遺伝的変異(D701N)も同定された。この変異は、以前から哺乳類細胞でのより効率的なウイルス複製に関連しており、過去のA(H5)ウイルスのヒト感染例に由来するウイルスからも検出されている。 米国では低病原性及び高病原性鳥インフルエンザウイルスが鳥類から検出されている。2022年以降、HPAI A(H5)ウイルスは48州の商業用及び裏庭飼育の家きん群から検出されており、1億羽以上の鳥に影響を与えている。2022年以降、米国ではこれまでに71人がA(H5)ウイルス陽性と判定され、そのうち1人を除くすべての症例が2024年に発生している。ばく露源が特定できなかった2例を除き、すべての症例は、A(H5N1)に感染した家きん又は乳牛へのばく露に関連していた。現在までのところ、米国ではインフルエンザA(H5)ウイルスのヒトからヒトへの伝播は確認されていない。米国では、乳牛や野鳥、飼育鳥類におけるA(H5N1)ウイルスの感染が引き続き報告されている。 国際獣疫事務局(WOAH)への報告によると、アメリカ大陸、アジア及び欧州の野鳥及び飼育鳥類において、様々なインフルエンザA(H5)亜型のウイルスが継続的に検出されている。また、海生哺乳類や陸生哺乳類を含め、ヒト以外の哺乳類の感染も報告されている。HPAI A(H5)ウイルスに罹患した鳥類及び哺乳類種のリストはFAOが保持している。 ・リスク評価 (1)鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染による更なるヒト症例の現在の世界的な公衆衛生リスクは? 現在までのヒト症例のほとんどは、例えば感染した家きん又は生きた家きん市場等の汚染された環境、また時には感染した哺乳類や汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露された人々の感染である。当該ウイルスは、ヒトが接触する動物や関連環境中で検出され続けており、このようなばく露に関連する更なるヒト症例の発生が予想されるが、それは稀である。更なる症例が検出されたとしても、公衆衛生上の影響はごく小さい。新たなヒト症例の現在の全体的な世界的公衆衛生リスクは低い(low)。 (2)現在蔓延している鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ持続的に伝播する可能性は? 最近報告された鳥インフルエンザA(H5)のヒト感染に関連した持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。2007年以降、A(H5N1)ウイルスのヒトからヒトへの伝播は報告されていないが、調査においてはギャップが存在する可能性がある。2007年以前では、医療従事者が関係したものも含む、ヒトにおける小規模なA(H5)ウイルス感染クラスターが報告され、これらにおいては限定的なヒトからヒトへの伝播は否定できなかったが、持続的なヒトからヒトへの伝播は報告されていない。 入手可能なエビデンスでは、蔓延しているインフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での効率的な伝播能力を獲得していないことが示唆されているため、今のところ、現時点で持続的なヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
| 情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
| URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-19-march-2025 |
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