食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06480520294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及びリスク評価(2025/1/21~3/19)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) (前半1/2)
資料日付 2025年3月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は3月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及びリスク評価(2025/1/21~3/19)を公表した(9ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
・現在の状況
 2025年1月20日の前回のリスク評価以降、A(H5N1)ウイルス感染による検査確定ヒト症例がカンボジアから1例、英国から1例及び米国から3例、WHOに報告された。
1. A(H5N1)、カンボジア
 2025年2月26日、カンボジアはWHOに対し、Prey Veng州の1人の少年のインフルエンザA(H5N1)ウイルスによるヒト症例を通知した。当該患者は2月17日に発熱、咳、倦怠感を呈した。患者は当初、地元の私立診療所を受診し、投薬治療を受けたが、病状が改善しないため、2月20日にプノンペンに移り、私立病院に入院した。患者の病状は悪化し、息切れを呈したため、2月24日に重症急性呼吸器感染症(SARI)の定点把握対象施設である国立病院に移送された。入院後、患者は隔離され、鼻咽頭(NP)及び口腔咽頭(OP)スワブ検体が採取され、オセルタミビルが投与された。2月25日、当該検体はカンボジア国立公衆衛生研究所でRT-PCR検査によりインフルエンザA(H5N1)陽性と判定された。この結果は、2月26日にカンボジア・パスツール研究所(IPC)によって確認された。ヘマグルチニン(HA)遺伝子の塩基配列解析の結果、当該ウイルスはクレード2.3.2.1e(以前はクレード2.3.2.1cとして分類)に属し、2023年後半以降カンボジアにおいて、家きんを含む鳥類の間で流行し、ヒト症例から検出されたウイルスと類似していることが判明した。当該患者は、病死した裏庭飼育の鶏(backyard chickens)へのばく露があったことが報告されている。裏庭飼育の鶏から採取された検体はA(H5N1)陽性と判定された。当該患者は2月25日に死亡した。患者の接触者からは新たな症例は検出されなかった。
 この症例は、2025年にカンボジアで報告された2例目のインフルエンザA(H5N1)によるヒト感染例である。
2. A(H5N1)、英国
 2025年1月25日、英国はWHOに対し、2023年3月に英国健康安全保障庁(UKHSA)が開始した、感染鳥類への密接な接触のあった人々を監視するための人獣共通感染症インフルエンザサーベイランス調査の一環で検体が採取された、イングランド在住の1人の人物において、A(H5N1)ウイルスが検出されたことを報告した。
 当該人物は、鳥類でA(H5N1)ウイルスの感染があった農場で働いていた際にサーベイランス調査の対象となり、症状が確認された。1月23日に採取された検体は、1月24日にナショナルリファレンスラボラトリーでA(H5)陽性が確認された。症状のあった家庭内接触者の1人は陰性であった。患者が接触した感染鳥類のウイルスの塩基配列解析の結果、同ウイルスがA(H5N1)クレード2.3.4.4bに属し、現在欧州内で流行しているDI.2遺伝子型であることが判明した。DI.2遺伝子型は、北米で検出されているA(H5)クレード2.3.4.4bの遺伝子型とは異なる。
 UKHSAは過去に、同庁の人獣共通感染症インフルエンザサーベイランス調査の一環でインフルエンザA(H5)ウイルス陽性と判定された4人について、WHOに通知している(2023年5月、6月、7月)。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06480521294)
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-19-march-2025
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