食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06460601149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、紅麹由来モナコリン類の安全性と関連する、追加された科学データに関する科学的意見書を公表 (後半2/2) |
| 資料日付 | 2025年2月28日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06460600149) 《考察》 〈RYR製剤の特性評価に関する分析データ〉 提出された分析研究は、モナコリン類の相対的含有量、モナコリンKの総量、ラクトン型及びヒドロキシ酸型の比率等、選択されたRYRサンプル中のモナコリン類及びその他の化合物の同定・定量に関する情報を提供する。提供されたデータは、市販されているRYRサプリメントの成分組成、及び、モナコリン・プロファイルに関する知見に貢献するが、これらの製品の特性評価に関してEFSAのANSパネルが2018年に表明した複数の不確実性を際立たせるものであり、中でも、モナコリンK総含有量の変動(0.15% w/w未満から7.48% w/wの範囲)、及び、モナコリンKのラクトン型とヒドロキシ酸型の相対的含有量(1:1から114:1の範囲の比率)に関連する不確実性が強調される。これらのモナコリンKの両形態が、RYRサプリメントの摂取に関連して報告された健康への有害影響の原因である可能性が最も高い。 〈RYR/モナコリンKと他のスタチン類を比較したin vitroデータ〉 様々な不死化細胞株やがん由来細胞株において、RYR製剤(モナコリンK総含有量0.05% - 7.84% w/w)の細胞毒性とスタチン類を関連させた、in vitro比較研究が提出されている。これらの研究では、各スタチン類及び各RYR製剤の間、及び各RYRサンプル自体の間において、細胞毒性作用が変動することが明らかとされた。提出されたin vitroデータは、初期スクリーニングや毒性の潜在的細胞メカニズムの理解には有用となる可能性あるものの、in vivo毒性の予測における価値、よって、RYRに含有されるモナコリン類のヒトのin vivoにおける安全性評価に対する価値は限定的となる。 〈RYR製品の使用と関連する有害事象に関するニュートリビジランス/市販後のデータ〉 提出されたニュートリビジランスのデータは、スタチン類(ロバスタチン等)による有害事象とRYRサプリメントによる有害事象の報告頻度の比較に使用されており、RYRサプリメントの使用と関連して重篤な有害事象が報告される頻度は低いことが示唆されている。しかしながら、医学的管理下において薬理学的用量を服用した際のスタチン類に対して報告された有害事象の頻度(前臨床試験や医薬品安全性監視報告に由来する)と、RYRサプリメントに対する有害事象の推定報告率を直接比較しても、その価値は限定的である。NDAパネルは、3 mgモナコリンK/日の用量におけるRYRサプリメントの摂取と関連して、有害事象が報告されている点に留意する。 〈科学文献から取得された有害事象の症例報告〉 新たに公表された3件の症例報告から、RYRサプリメントの摂取後に重篤な有害事象が発生していることがさらに確認されるが、既存のエビデンス群から導出された結論を変更するものではない。EFSAのANSパネルは、重篤な有害事象を示す個別症例は、3 mg/日という低いモナコリンK用量にて2週間から1年の期間に渡り摂取されたRYRサプリメントに対して報告されていると結論する。 〈安全性エンドポイントを提示する新たな臨床データ〉 提出された新たな臨床試験を含め、RYRサプリメントを試験した複数のランダム化比較試験(RCTs)の大部分は有効性評価に向け設計され、期間は6ヵ月未満、介入群当たり100人未満の被験者を対象としており、これは、スタチン類に対して報告されているような、uncommon(1/100未満)又はrare(1/1000未満)な有害事象における有意差の検出には不十分なサンプルサイズである。さらに、数件の試験では、有害事象(これらが具体的に評価されたか否かは不明)、有害事象評価に適用された手法、RYRと供に投与されたモナコリン類/モナコリンKの用量に関し、報告がない。 〈RYR以外の食品供給源由来モナコリン類の食事性摂取量に関するデータ〉 NDAパネルは、RYR市販製品は成分が多様であり標準化されていない点に留意しており、中でも、モナコリンK及びその両形態等、モナコリン類の種別及び相対的含有量に着目している。因果関係が評価され、詳細な臨床データが入手可能となっている重篤な有害反応は、3 mg/日という低いモナコリンK用量にて摂取されたRYRサプリメントに対して報告されている。最近のニュートリビジランスのデータでは、この摂取量において横紋筋融解症を含む有害事象の報告が確認される。NDAパネルはまた、RYR由来モナコリンKの1日当たりの用量を、製造業者の推奨に従い食品サプリメントとして摂取した場合、均整の取れた多様性に富む食事から摂取されると合理的に予測されるモナコリンKの量を大幅に上回る可能性がある点にも留意する。 〈総括〉 上記の文脈において、RYRサプリメントの成分組成、そのin vitroバイオアクセシビリティ及び細胞毒性、有害事象の推定報告率、症例報告、臨床試験に関して提出された追加データからは、RYRサプリメントにて3 mg/日以下の用量にて含有されるモナコリン類の安全性を確証することはできず、また、一般集団及びその内の脆弱なサブグループに対する安全性上の懸念を提起しない、食品サプリメント中のRYR由来モナコリンの1日当たり摂取量を特定することもできない。 《結論》 提供された追加となるニュートリビジランスのデータに基づき、NDAパネルは、3 mg/日という低い摂取量にてのRYR由来モナコリンKへのばく露は、横紋筋融解症等の筋骨格系及び肝臓に重篤な有害影響を及ぼす可能性があるという、2018年の科学的意見書にてANSパネルが公表した懸念を改めて表明する。 NDAパネルは、EUの精査期間中に利害関係者から提出されたデータから、3 mg/日未満の用量にて摂取されるRYRサプリメントに含有されるモナコリン類の安全性を確証することはできず、また、一般集団又はその内の脆弱なサブグループに対する安全性上の懸念を提起しない、食品サプリメントに含有されるRYR由来モナコリンの1日当たり摂取量を特定することもできないと結論する。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| 情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9276 |
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