食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06430020108
タイトル 米国環境保護庁(EPA)、パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)及び関連塩類の統合リスク情報システム(IRIS)毒性評価の最終版を公表 (前半1/2)
資料日付 2025年1月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国環境保護庁(EPA)は1月13日、パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)及び関連塩類の統合リスク情報システム(IRIS)毒性評価(Toxicological Review)の最終版を公表した。
 当該評価は、PFHxS及び関連塩類へのばく露による潜在的ながん及び非がんのヒト健康影響について記載している。EPAのプログラム及び地域事務所は、当該評価を用いて、ヒトの健康を保護するための決定を通知する可能性がある。
(以下、エグゼクティブ・サマリーより抜粋)
 パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS、CAS登録番号:355-46-4)及びその関連塩類(パーフルオロヘキサンスルホン酸カリウム(PFHxS-K、CAS登録番号:3871-99-6)、パーフルオロヘキサンスルホン酸アンモニウム(PFHxS-NH4、CAS登録番号:68259-08-5)、及びパーフルオロヘキサンスルホン酸ナトリウム(PFHxS-Na、CAS登録番号:82382-12-5)等)はパーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)のグループに属する。当該評価は、PFHxSだけでなく、pH 4~9の水溶液(例えば、人体内)で完全に電離し、PFHxSとは独立して毒性を引き起こす他の成分を放出しないと予想されるPFHxSの非金属塩及びアルカリ金属塩にも適用される。この評価で提示された証拠の統合と毒性値の導出は、現在入手可能な毒性データに基づいて、PFHxSの遊離酸とそのカリウム塩、ナトリウム塩、及びアンモニウム塩に焦点を当てている。
 PFHxS及びその他のPFASに関する懸念は、これらの化合物が加水分解、光分解、及び生分解に耐性があり、環境中での残存性(persistence)から生じている。PFASは自然に生成するものではなく、過去数十年にわたって工業用途や消費者製品で広く使用されてきた人工化合物である。これは多くのPFASは耐熱性があり、油、グリース、及び水をはじくことで製品(繊維等)に防汚性を与えるためである。PFASは、電気絶縁や物体表面への低摩擦コーティング等、他の幅広い用途にも使用されている。環境中のPFASは、工業施設、軍事消防訓練場、廃水処理場、及び市販製品で確認されている。
 IRISプログラムは、EPAの国家プログラム及び地域からの要請に応じて、一連の5種類のPFAS評価(すなわち、PFHxS、パーフルオロブタン酸(PFBA)、パーフルオロヘキサン酸(PFHxA)、パーフルオロノナン酸(PFNA)、パーフルオロデカン酸(PFDA)、及びそれらの関連塩)を作成している。具体的には、これらの個々のPFASへのばく露に関するヒト健康毒性評価の作成は、EPAのより広範なPFAS戦略ロードマップの要素の1つにすぎない。これら5種類のPFAS評価に関する体系的レビュープロトコルでは、PFHxSに関するその他の連邦及び州の評価の概要等、関連する範囲設定及び問題設定の取り組みについて概説している。当該プロトコルでは、この評価を実施するために使用された体系的レビュー及び用量反応の手法についても説明している。これらの進行中のIRISのPFAS毒性評価に加えて、EPAの研究開発局(Office of Research and Development)は、PFAS系統的エビデンスマップ(SEM)の作成や、化学的及び物理的特性、ヒト健康毒性、及び薬物動態、並びに生態毒性に関するPFASデータの統合及び更新等、PFASに関連する他のいくつかの活動を行っている。
 ヒト疫学研究では、PFHxSばく露及び健康転帰(outcome)(免疫反応、出生体重、造血影響、甲状腺ホルモン影響、肝酵素影響、血清脂質影響、心血管疾患、血液学的影響、生殖影響、神経発達影響、及びがん等)との関連の可能性が調査されている。評価された健康転帰について疫学的証拠から結論を導き出す能力は、利用可能な研究の全体的な質と一貫性の欠如によって制限されている(免疫影響は別として)。
 PFHxSばく露の動物試験では、経口ばく露の経路のみが検討されたため、吸入評価は実施されず、吸入参照濃度(RfC)も導出されなかった。入手可能な経口PFHxSばく露の動物試験では、甲状腺、免疫機能、発達影響、造血機能、肝臓影響、心臓代謝への影響、生殖機能(男性及び女性)、神経機能、並びに腎臓影響に関連するものを含む、様々な非がんエンドポイントが検討された。当該動物データベースにおける制限として、特定された研究の種類(例えば、亜慢性研究はほとんどなく、慢性ばく露研究はまったくない)や、健康転帰毎の研究数が少ないこと等がある。
 全体として、入手可能な証拠により、十分なばく露条件が与えられれば、PFHxSばく露がヒトの甲状腺及び発達免疫への影響を引き起こす可能性が高いことが示されている。甲状腺への影響については、このハザードの結論を裏付ける主な証拠として、実験動物における甲状腺ホルモンレベルの低下、異常な組織病理学的結果、及び臓器重量の変化の証拠が含まれた。免疫影響については、主な裏付けとなる証拠として、小児における破傷風又はジフテリアの予防接種に対する抗体反応の低下が挙げられる。特定されたこれらのハザードから選択された定量的データを使用して毒性値が導出された。
 主に疫学研究から得られた証拠により、PFHxSへのばく露が胎児の発育に影響を及ぼし、特に出生体重の減少につながる可能性のあることが示唆されているが、それを推論するには不十分である。ただし、現在利用可能な研究には限界及び不確実性があるため、ハザードを明確に特定することはできず、これらのデータは毒性値の導出に使用するために考慮されなかった。発達への影響については参照用量(RfD)は導出されていないが、POD(point of departure)が導出され、比較の目的で提示されている。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06430021108)
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/環境保護庁(EPA)
情報源(報道) 米国環境保護庁(EPA)
URL https://iris.epa.gov/document/&deid=363894

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