食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06411011535
タイトル 英国毒性委員会(COT)、妊娠中にショウガサプリメントを使用することの安全性に関する第3次声明草案を公表 (後半2/2)
資料日付 2024年12月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06411010535)

《アカボゲットウ(Red ginger)》
 伝統医学では、アカボゲットウは頭痛、消化不良、吐き気、嘔吐、がんの治療に使用されている。さらに、自己免疫疾患(乾癬)、高血圧、高コレステロール血症、高尿酸血症、細菌感染症の治療にも広く使用されている。
 アカボゲットウは、一般的なショウガと比較すると風味が異なるため、通常、食事からは摂取されない。英国においてアカボゲットウが一般的に購入あるいは摂取されていることを示すエビデンスは限られている。
 アカボゲットウに関わる健康効果の主張では、妊娠中及び妊娠後の嘔吐や疼痛に対してアカボゲットウを摂取することの利点に言及しているが、当該分野の研究は、主として、アカボゲットウが栽培され、容易に入手可能であるアジア(多くはインドネシア)の産科病院という背景において実施されている。
 アカボゲットウに関する毒性学的データは限られており、アカボゲットウの潜在的薬効を調査する研究では、関心のある効果以外の影響については評価も解説もされていない。毒性学文献においてアカボゲットウと一般的なショウガを比較した例が数件確認され、これらの研究では、アカボゲットウは一般的なショウガと比較すると、効果が増強されていることを示している。
 アカボゲットウに関しては、附属書Dにて詳述されている。
《COTの結論》
 ショウガはスパイスや風味料として世界中で広く利用されているが、免疫系を高める特性があるとされることから、さらには、乗り物酔い、術後の吐き気・嘔吐、妊娠に関連する吐き気の緩和を目的に、自然療法としての人気が高まっている。
 ショウガサプリメントが数種市販されているが、その剤形は乾燥根のカプセル錠からチンキ剤までに渡り、ショウガ含有量も多様である。これらに加えて、大量のショウガを圧搾して製造される濃縮ショウガショット(液状形態)の人気が高まっている。当該サプリメント類の成分組成には変動があり、実際に摂取されるショウガの量には不確実性がある。
 研究の著者らは、観察された毒性の一部は抽出溶媒の性質により変動し、有機溶媒抽出物は水性抽出物より毒性が高いと指摘しており、これは恐らく、毒性の異なる化合物が抽出されていることを示すと判断される。したがって、個々の抽出物に関する研究から、全体像を把握できない可能性がある。
 総括してCOTは、入手可能な情報に基づき、サプリメントとして使用されるショウガのリスク評価に適用するPODを決定することは不可能であると結論する。
 COTは、個々のショウガ抽出物を同等とは判断できないものの、妊娠初期に何らかの生物学的活性を示すと思われる点に留意した。一般的に、食品として食事に利用されるショウガに由来する全身毒性の兆候は見られない点が強調された。
 妊娠中にショウガを使用することに関しては、安全性情報及び毒性学的情報が不足しており、この点に関してリスクの完全な特性決定は困難である。COTは、ショウガが生殖に及ぼす潜在的影響に関しては、曖昧なエビデンスも一部存在するが、利用可能なデータに基づいた特性決定は不可能である点に留意する。
 さらに、摂取量データは出産可能年齢の女性に基づくものであり、母体の食事を代表するものではない可能性があり、実際のばく露量が過小評価/過大評価される可能性がある。
 ショウガが妊婦に有害であることを明確に示す兆候はないものの、一部の有害影響の兆候を排除することはできない。一般的に、食事において日常的に摂取される量のショウガは、健康上の懸念とはみなされない。COTはまた、提示されたエビデンスから、重金属及び/又はマイコトキシンによりショウガが汚染されている可能性を排除することはできない点に留意する。
《COTに検討を要請する質問》
 i. 提供された追加情報は、本声明の最終的結論を変更するか。
 ii. アカボゲットウに関して提供された情報を本声明にて考慮し、組み込む必要があるか。
 iii. COTは、本声明の内容及び構成についてさらなるコメントがあるか
 (注) 本ペーパーはディスカッションを目的とする。COTの見解を示すものではなく、引用されるべきではない。
 本声明案の全文は以下より入手可能。
https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-12/TOX-2024-44%20Third%20Draft%20Statement%20on%20Ginger%20in%20the%20Maternal%20Diet%20Acc%20V%20SO.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国毒性委員会(COT)
情報源(報道) 英国毒性委員会(COT)
URL https://cot.food.gov.uk/Safety%20of%20Ginger%20Supplement%20Use%20in%20Pregnancy%20-%20Introduction%20and%20Questions

利用上の注意事項

本データベースに掲載された情報の利用の際は、以下1、2をご理解ください。ご利用に当たって、以下3に同意したものとみなします。

1 情報の収集・要約・翻訳について

 (1) 掲載情報は、食品安全に関係する国際機関や国内外の政府機関等の公式ウェブサイト等から収集しています。ただし、すべての国や関係機関を網羅し、また各機関が公表しているすべての情報を収集しているわけではありません。
 (2) 掲載情報は、発信元の機関から提供されている情報の趣旨を出来る限り改変しないよう翻訳・要約しています。
 (3) 掲載情報の翻訳には、細心の注意を払っているが、誤訳や間違いを含む可能性があります。掲載情報と情報発信元の文章に相違がある場合は、情報発信元の文章が常に優先されます。
 (4) 掲載情報は、情報収集時点のものであり、その後の新たな知見等により更新されている可能性があります。情報元のURLや記事内のリンクについては、リンク切れとなっている場合があります。
 (5) 食品安全委員会が行った翻訳及び要約内容について、情報発信元の機関に確認は行っておりません。

2 掲載情報と食品安全委員会の立場について

 (1) 食品安全委員会は、国際機関、海外の政府機関や研究機関の情報をありのままにわかりやすく提供することがリスクコミュニケーションに資するものと位置付け、発足以来、本データベースを運用しています。
 (2) 本データベースは、海外の評価機関、研究機関の公表情報を翻訳・要約・集約したものであり、食品安全委員会としては、掲載情報の内容を検証しておらず、具体的には、その正誤及び真偽を一切確認していません。また、科学的な観点からの正確性を保証するものではありません。
 (3) 本来は、収集された情報に対し食品安全委員会としての見解を付与しデータベースに掲載することが最善ではありますが、日々収集される情報1つ1つの内容を確認・検証し、食品安全委員会としての見解をまとめることは不可能であることから、やむを得ず情報発信元の情報をそのまま掲載しております。
 (4) このため、掲載されている情報に記載されている意見・見解・主張は、情報発信機関又はその情報内で取り上げられている機関等によるものであり、食品安全委員会の考え方と異なる場合があります。

3 利用者の責務

 (1) 情報の利用に当たっては、必ず利用者自らが情報発信元の公式サイト等で最新の情報を確認し、利用者自身の責任で行うこと。専門的又は法的な判断が必要な場合には専門家に相談するなどにより最新の正確な情報を入手すること。
 (2) 2(2)~(4)のとおり、掲載されている情報は、
  ① 食品安全委員会として内容の正誤及び真偽を一切確認しておらず、
  ② 食品安全委員会の考え方とは異なる場合があることから、これを食品安全委員会の発信する情報として引用・転用することはせず、情報発信元の情報を直接、当該情報発信者のルールに基づき引用・転用すること。
 (3) 情報発信元の情報に誤り等があることや、掲載情報の利用によって生じたいかなる損害や不利益についても、食品安全委員会は一切の責任を負わないこと。