食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06411000535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、母体の食事におけるエキナセアの潜在的健康影響に関するディスカッション・ペーパーを公表 (前半1/2) |
| 資料日付 | 2024年12月3日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 英国毒性委員会(COT)は12月3日、2024年12月10日会合用の協議事項及び文書として、「母体の食事におけるエキナセアの潜在的健康影響に関するディスカッション・ペーパー」を公表した。(TOX/2024/43、PDF版38ページ)。概要は以下のとおり。 《序説》 栄養に関する科学諮問委員会(Scientific Advisory Committee on Nutrition(SACN))は前回の会合時、「母体、胎児、小児の栄養摂取がその後の人生における慢性疾患の発症に与える影響(The influence of maternal, fetal and child nutrition on the development of chronic disease in later life、2011)」、及び、「生後1年間の栄養法(Feeding in the first year of life、2018)」に関する報告書において、子孫の健康に関連する母体の食事及び栄養摂取に関して検討している。後者の報告書では、母乳育児が母体の健康に与える影響も考慮されている。2019年、SACNは、妊娠中・出産時・出産後24ヶ月までの母体の転帰に焦点を当て、栄養摂取及び母体の健康に関し、リスク評価を実施することに合意した。 SACNは、必要に応じて他の専門家委員会に諮問し、関連するリスク評価を完了するよう要請することに合意した。SACNメンバーから化学物質類の暫定リストが提案されたが、当該リストはCOTの議論を経て変更される可能性がある。毒性学的安全性の観点から作業範囲を定義するため、さらに、追加/削除可能な化学物質あるいは化学物質分類の候補の選抜に関して意見を要請するため、COTにスコーピング・ペーパー(TOX/2020/45)が提出された。 本作業の一環として、COTは、妊娠中のハーブ・サプリメントの使用に関して検討することは有益であると判断した。提出されたスコーピング・ペーパー(TOX/2020/51)では、妊娠中に一般的に使用されているハーブ・サプリメントについてレビューされている。当該サプリメントは、関連する健康管轄当局及び規制当局が公的に推奨する製品ではないが、事例証拠(anecdotal evidence)や非公式情報源により、種々の利点があると主張され宣伝されている。 当該レビューでは、食品法の下で規制され、かつ、医薬品・ヘルスケア製品規制庁(Medicines and Healthcare Products Regulatory Agency (MHRA))監督下にある伝統的ハーブ医薬品ではないハーブ系ダイエタリー・サプリメントに限定された。レビューの後、COTは、ヒト及び動物のin vitro及びin vivoデータが利用可能である点に注目し、エキナセアにはさらなる調査が必要である旨を示唆した。懸念のある領域には、主として、母体への一般毒性、胎児又は胚の発達への影響、医薬品との潜在的相互作用が含まれる。 COTの推奨事項に基づき、妊娠中にエキナセアを使用することの安全性を評価するため、より広範囲に渡る文献検索が実施された(検索手法の詳細は、附属書Aを参照)。 《結論》 3種のエキナセア(E. purpurea、E. angustifolia、E. pallida)は、風邪やインフルエンザの症状を緩和して継続期間を短縮することを目的とし、医療において利用されてきた。エキナセア製剤は、当該3種の乾燥根、E. purpureaの新鮮な/乾燥させた地上部位及び圧搾汁から製造される。多くのエキナセア製品では、エタノール抽出物も、しばしば、利用される。エキナセアの効果は、アルキルアミド類、カフェイン酸誘導体類、多糖類等の生理活性代謝物の組み合わせにより発揮される。これらの化合物の組成は、種、植物の部位、季節、栽培条件、使用される抽出手法により変動する。 in vitro及びin vivoの研究から、エキナセア製剤がインフルエンザウイルスの細胞内への侵入を阻害し、ウイルス感染後の免疫応答を調節し得ることを示すエビデンスが提示されている。臨床研究からは、エキナセアが再発性呼吸器感染症及びそれに伴う合併症のリスクを低減し得ることが示唆されている。E. purpurea、E. angustifolia、E. pallidaを含有するハーブ製品は、欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA)の加盟国においてハーブ系医薬品ライセンスを取得しており、MHRAからは一般的な風邪症状の緩和に対する伝統的使用に基づき伝統的ハーブ登録(Traditional herbal registration(THR))ライセンスを取得している。当該製品類は成人及び12歳以上の子供向けとしてライセンスが付与されており、安全性データが不十分であることから妊婦や授乳婦には推奨されていない。それにもかかわらず、ハーブ医薬品の妊娠中の使用を調査したデータによると、妊婦の4 - 10%が風邪/インフルエンザの治療・予防、及び、免疫系サポートのためにエキナセアを使用していることが示唆されている。 THRライセンスを付与された製品に加えて、エキナセア及びその抽出物を含有する多様な食品や食品サプリメントが存在する。最も一般的な食品サプリメントの剤形は錠剤とカプセルであり、当該製品の大半には、妊娠中/授乳中の使用に対する警告、及び、短期間の使用のみを推奨する旨が表示されている。エキナセアを含有する茶や蜂蜜等の食用製品も存在する。THR製品とエキナセア含有食品サプリメントが併用されていることを示唆するエビデンスはなく、THR製品の服用者向け情報リーフレットでは妊娠中は使用を避けるよう勧告している点に着目すると、両製品が併用される可能性が低いと想定される。さらに、THR製品の規制はMHRAの管轄下にあるため、THR製品由来のエキナセアばく露は議論された複合摂取シナリオにおいては勘案されておらず、エキナセアを含有する食品及び食品サプリメントの摂取に焦点が当てられた。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06411001535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/Echinacea%20in%20the%20maternal%20diet%20-%20Introduction |
利用上の注意事項
本データベースに掲載された情報の利用の際は、以下1、2をご理解ください。ご利用に当たって、以下3に同意したものとみなします。1 情報の収集・要約・翻訳について
(1) 掲載情報は、食品安全に関係する国際機関や国内外の政府機関等の公式ウェブサイト等から収集しています。ただし、すべての国や関係機関を網羅し、また各機関が公表しているすべての情報を収集しているわけではありません。(2) 掲載情報は、発信元の機関から提供されている情報の趣旨を出来る限り改変しないよう翻訳・要約しています。
(3) 掲載情報の翻訳には、細心の注意を払っているが、誤訳や間違いを含む可能性があります。掲載情報と情報発信元の文章に相違がある場合は、情報発信元の文章が常に優先されます。
(4) 掲載情報は、情報収集時点のものであり、その後の新たな知見等により更新されている可能性があります。情報元のURLや記事内のリンクについては、リンク切れとなっている場合があります。
(5) 食品安全委員会が行った翻訳及び要約内容について、情報発信元の機関に確認は行っておりません。
2 掲載情報と食品安全委員会の立場について
(1) 食品安全委員会は、国際機関、海外の政府機関や研究機関の情報をありのままにわかりやすく提供することがリスクコミュニケーションに資するものと位置付け、発足以来、本データベースを運用しています。(2) 本データベースは、海外の評価機関、研究機関の公表情報を翻訳・要約・集約したものであり、食品安全委員会としては、掲載情報の内容を検証しておらず、具体的には、その正誤及び真偽を一切確認していません。また、科学的な観点からの正確性を保証するものではありません。
(3) 本来は、収集された情報に対し食品安全委員会としての見解を付与しデータベースに掲載することが最善ではありますが、日々収集される情報1つ1つの内容を確認・検証し、食品安全委員会としての見解をまとめることは不可能であることから、やむを得ず情報発信元の情報をそのまま掲載しております。
(4) このため、掲載されている情報に記載されている意見・見解・主張は、情報発信機関又はその情報内で取り上げられている機関等によるものであり、食品安全委員会の考え方と異なる場合があります。
3 利用者の責務
(1) 情報の利用に当たっては、必ず利用者自らが情報発信元の公式サイト等で最新の情報を確認し、利用者自身の責任で行うこと。専門的又は法的な判断が必要な場合には専門家に相談するなどにより最新の正確な情報を入手すること。(2) 2(2)~(4)のとおり、掲載されている情報は、
① 食品安全委員会として内容の正誤及び真偽を一切確認しておらず、
② 食品安全委員会の考え方とは異なる場合があることから、これを食品安全委員会の発信する情報として引用・転用することはせず、情報発信元の情報を直接、当該情報発信者のルールに基づき引用・転用すること。
(3) 情報発信元の情報に誤り等があることや、掲載情報の利用によって生じたいかなる損害や不利益についても、食品安全委員会は一切の責任を負わないこと。
