食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06390670149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、リスク評価におけるオミックス及びバイオインフォマティックスのアプローチの適用に関する行動行程表の策定に関する外部委託機関による科学的報告書を公表 (前半1/2)
資料日付 2024年10月30日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月30日、リスク評価におけるオミックス(Omics)及びバイオインフォマティックス(Bioinformatics)のアプローチの適用に関する行動行程表の策定に関する外部委託機関による科学的報告書(2024年10月22日承認、181ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2024.EN-9086)を公表した。概要は以下のとおり。
 オミックス・テクノロジー及びこれと関連するバイオインフォマティックス・アプローチの実装は、食品・飼料のリスク評価に用いる追加のエビデンスを生成する上で非常に有望であり、EFSAが将来にわたって「目的に適った」科学的意見書及びガイダンス文書を提出し続ける能力を強化する。EFSAはこの機会を、2015年の規制科学に関する世界サミット、2018年の第24回EFSA科学コロキウム、そして最後に、2022年のテーマ(コンセプト)ペーパー「オミクス及びバイオインフォマティクス・アプローチの応用: 次世代リスク評価に向けて」を介して認識した。
 この戦略的方向性の観点から、行動志向の行程表(以下「行程表」)を作成し、将来における食品・飼料の安全性リスク評価の枠組み内でさらに広くオミックステクノロジーを統合する方法に関する推奨事項の概要を作成する目的で、2023年、「リスク評価(RA)におけるオミックス及びバイオインフォマティックスのアプローチの適用に関する行動行程表の策定」プロジェクト(契約番号 OC/EFSA/ED/2022/03)は開始された。当該プロジェクトはSequentia Biotech SLを中心にしたコンソーシアムに委託され、コンソーシアムは常にEFSAの担当者と連動し、プロジェクトを実行した。方法論に関して、外部ステークホルダーの意見は、中間協議活動を通じて考慮された。事実、「行程表」は数種類の手法(机上リサーチ、文献レビュー、調査(survey)、インタビュー、ワークショップ等)、データ解析、及びEFSA内部・外部のステークホルダーの関与を得てレビュー及び改善された推奨事項の最終的な仕上げを通じた、データ収集の結果である。
 「行程表」の最初の部分は、推奨事項の基礎となる基本的な要素を理解するために収集され、解析されたエビデンスを提供する。特に、EFSAや他の規制機関の現在の作業、構想、プロジェクト、並びに学術研究と産業における進展等、リスク評価における最先端のオミックスの使用の理解を目的にしたマッピング活動の結果を含む。プロジェクトの次の段階には、主要な知識ギャップ、及び様々な領域におけるさらなる投資がもたらす付加価値の特定が含まれる。最後に、リスク評価におけるオミックスの統合の確実な成功のために、考慮する必要がある課題と障害を取り扱う。
 収集されたデータは、EFSAのリスク評価を前進させるために、EFSAの作業がオミックスを使用して便益を得られるようないくつかの主要な領域を浮彫にし、一方で、この方向性において近年すでにEFSAが遂げてきた進歩も強調している。オミックスに関連するEFSAの最近の構想は、リスク評価の取組みを大いに強化する、より効果的な協力と協調の機会を提供する。主要な機会は、公開されているデータベースにおいて利用可能なオミックス・データをより有効に使用することにある。これらのリソースを十分に活用するために、バイオインフォマティック・ツールやパイプラインのような高度なin silico アプローチが、複雑なオミックス・データの正確な解析及び解釈に必要とされる。
 様々な情報源から得られるデータの比較・統合を困難にしている、加盟国全体における全ゲノムシークエンシング法(WGS)の不均一な採用に対処する必要もある。さらに、既存の手法は微妙で長期的な影響を必ずしも検知しない可能性があるため、化学物質がヒト、動物及び植物へ及ぼす環境面及び健康面への影響の評価にもさらなる進歩が求められ、高度な評価手順書を必要とする。さらに、遺伝子組換え生物(GMO)、特に、合成生物学を使用して生産される複雑なGMOには、直接的な影響及びより広い生態学的、社会経済的な影響の双方の評価を含む、より包括的なアプローチが必要である。また、新食品は、市場投入が推し進められているが、摂取しても安全であることを確実にするために徹底的な評価が必要であり、おそらく現行の枠組みの拡張を必要とする。
 しかしながら、オミックスをリスク評価に完全に統合するためには、いくつかの課題に対処しなければならない。これらの課題には、データへのアクセス、データ共有・収集及び保存に関する課題、並びに頑健なバイオインフォマティック解析ツールとそれらの検証の必要性が含まれる。さらに、欠けているものには、データベースのメンテナンス及び更新、オミックス・データの生成・加工方法に関する透明性、オミックス研究パラメータと結果の報告における標準化があり、不足しているものはケーススタディと優良事例に関するガイダンスである。さらに、不十分な研修や技能がオミックス・データの効果的な使用をさらに困難にしている。最後に、規制上の制約が大きなハードルになり得る。
 本報告書は、これらの特定されたニーズと機会、並びにリスク評価におけるオミックスのより広い使用に関連した課題への対応が、EFSAのリスク評価の将来の「目的適合性」を強化し促進するために極めて重要であることも強調する。協力を強化し、データ活用と標準化手法を改善することにより、EFSAは、公衆衛生と環境を保護する自らの能力を強化することが可能である。
 このエビデンスに基づき、2022年のテーマ(コンセプト)ペーパーによって構想されたような、リスク評価におけるオミックスの使用に関するEFSAのビジョンにEFSAが到達するのを支援する6件のプロジェクト案が作成された。これらのプロジェクト案は、外部のステークホルダーとの協力の機会を考慮しており、価値が高い、複数年の研究又はプロジェクト募集(補助金又は調達)のための優先順位付けや意思決定の根拠をEFSAに提供する。
 6件のプロジェクトは以下のとおりである。
1. ハイブリッド・シークエンシングとバイオインフォマティックス・アプローチの調和
2. 化学物質のグルーピングを推測するために、公表されているオミックス・レポジトリ及び機械学習モデルの活用
3. EFSAのリスク評価におけるメタゲノミクスの採用
4. 遺伝子組換え植物に関するオミックス・ベースのリスク評価
5. 新食品に関するアレルゲン性評価
6. オミックス・データ解析プラットフォームの開発

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06390671149)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-9086

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