食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06390460149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品及び飼料のリスク評価の文脈における(新たな)タンパク質に向けたin vitro毒性学的試験手法の特定に関する外部機関による科学的報告書を公表 (前半1/2)
資料日付 2024年11月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月5日、食品及び飼料のリスク評価の文脈における(新たな)タンパク質に向けたin vitro毒性学的試験手法の特定に関する外部機関による科学的報告書を公表した(10月30日承認、PDF版111ページ、https://doi.org/10.2903/sp.efsa.2024.EN-9099)。概要は以下のとおり。
 本報告書は、食品・飼料の安全性評価における(新たな)タンパク質に向けたin vitro毒性学的試験アプローチを特定することを目的とする、EFSAの調達(OC/EFSA/NIF/2022/01)の成果を記述するものである。新たな/有毒タンパク質の毒性評価に向け、統合的となる試験戦略を提示する。
《背景》
 現在、食品・飼料分野におけるタンパク質の安全性評価は、化学物質のリスク評価に向け開発された戦略に基づき実施されている。しかしながら、タンパク質の毒性学的試験には特有の課題があり、特化された毒性学的試験手法で対処しなければならない。
 (新たな)タンパク質の評価に向け、目的に適う戦略が緊急に必要とされている。これと並行し、2020年に欧州委員会が掲げた3R’s(代替・削減・改良(Replacement・Reduction・Refinement))のコンセプトに従い、動物実験に優先順位を付し、及び/又は、それを削減するための堅牢かつ規制上適切な戦略が求められている。動物を使用しない代替試験方法論における進歩は、規制上の決定を支援する新たなin vitro代替試験戦略等、タンパク質毒性のハザード評価・リスク評価の戦略に適用されるべきである。
 本取り組みの主たる目的は、(新たな)タンパク質の毒性評価に向け、優先順位を付した試験戦略及び目的に適うin vitroシステムの選択に関し、予備的な枠組みを提供することである。主たる目的の達成に向け、以下の目的を下位に設定する。
1) 毒素の主たる毒性学的作用メカニズムを代表するタンパク質を同定し、関連する帰結を特定する
2) 包括的な文献検索を実施し、タンパク質毒性の調査に適した利用可能なin vitroシステムに関する情報を収集する
3) 文献検索の結果から、関連する作用メカニズム・作用様式、生物学的プロセス、細胞応答を代表する「毒性タンパク質」に対するin vitro試験戦略を提案する
《結論》
 本取り組みの第一の主要な結論は、毒性を適切に評価するためには、単一の試験系やモデルシステムでは不十分であるということである。試験及び試験とモデルの組み合わせは、毒性を予測するものでなければならず、またin vivoにおける直接的関連性を伴うものでなければならない。本報告書では、従来の動物試験にて観察される最終的(apical)な有害転帰ではなく、in vitro試験においてメカニズム上のエンドポイントに対処することを目的とする柔軟な試験戦略を提案する。本報告書提案の試験戦略は、タンパク質毒性の多様なメカニズムを考慮したものであり、食品及び飼料の安全性評価の様々な分野に適用可能なin vitroタンパク質毒性学的試験戦略を開発するための出発点となることを意図している。
1. 毒性タンパク質を網羅する最新のデータベースの作成
 「毒素活性(Toxin activity)」を検索語として用いてUniProt KB(訳注)データベースから有毒タンパク質に関連する毒性の帰結を取得し、テキストマイニング・アプローチを用いて文献データベースを作成した。このデータベースから、有毒タンパク質は比較的限定された系統学的サブセットにより産生されることが示され、このサブセットには細菌、昆虫、蛇、軟体動物、真菌等が含まれる。これらのタンパク質の毒性作用は、全般的に系統群内で保存されていた。
2. データベース収載の毒性タンパク質を網羅する文献データベースの解析及び誘発される主たる毒性メカニズムに対応するin vitro試験の特定
 これらのタンパク質の毒性作用の解析は、遺伝子オントロジー用語(訳注)解析及びテキスト・マイニングに基づくアプローチを用いて実施された。これらの毒性作用に対処し定量化するために関連する試験群を同定し、in vitroベースの毒性学的試験戦略におけるその適用性を評価した。
3. タンパク質毒性評価に向けた、仮説に基づく段階的in vitro試験戦略の提案
 以下の段階的なin vitro試験戦略を提案する。
・ ステップ1: in silico毒性予測を実施する
・ ステップ2: 毒性タンパク質と関連する毒性の主たるメカニズムに対処するため、一連のin vitroアッセイを実施する
・ ステップ3: ステップ2において実施された一連の試験にて懸念が提起された場合、関連するin vitroモデルシステムを使用して、潜在的な標的臓器毒性を調査する
《特定された制限・ギャップ》
 複数のギャップが特定された。現在、規制の文脈において、タンパク質の消化性はペプシン消化試験により評価されているが、この手法はin vivo消化の複雑性を反映していない。よって、タンパク質の安全性評価に向けたin vitro試験戦略の文脈においては、消化管通過を反映する標準化されたin vitro消化ステップの組み込みが必要となる。
 くわえて、現在、規制の枠組みに適用する新たなアプローチ方法論(NAMs)の開発が進められており、(新たな)タンパク質の規制における毒性評価に向け、in vitro試験とNAMsの適合性及び適用性を詳細に評価することが必要である。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06390461149)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-9099

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