食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06380371294 |
タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/7/20~9/27)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) (後半2/2) |
資料日付 | 2024年9月27日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06380370294) 2. A(H5N1)、カンボジア 2024年7月19日の前回のリスク評価以降、カンボジアでインフルエンザA(H5N1)ウイルス感染によるヒト症例3例が報告された。 2024年7月31日、カンボジアはWHOに対し、Svay Rieng州の4歳男児のインフルエンザA(H5N1)感染によるヒト症例1症例を報告した。患者は2024年7月22日に発熱、咳及び呼吸困難を呈した。7月24日、高熱と呼吸器症状で地方病院に入院した。7月28日に州立病院に転院し、7月29日にプノンペンのKantha Bopha病院に転院し治療を受けた。口腔咽頭及び鼻咽頭検体が採取され、7月29日に抗ウイルス薬による治療が開始された。7月30日、国立公衆衛生研究所(NIPH)とカンボジア・パスツール研究所(IPC)は、RT-PCR検査により検体がA(H5N1)陽性であることを確認した。調査によると、患者は発症の約12日前に死んだ鶏に接触していた。2024年8月1日、国際獣疫事務局(WOAH)はカンボジアの国立動物衛生生産研究所(NAHPRI)から、患者が居住する村の裏庭家きんから採取した動物検体がHPAI A(H5N1)ウイルス陽性であったとの報告を受けた。 2024年8月3日、WHOは、Svay Rieng州の16歳女性の2例目の症例の通知を受けた。患者は7月29日に発症(発熱及び鼻漏)した。8月1日、高熱と呼吸器症状で地方病院に入院した。8月2日、州立の紹介病院に転院した後、Kantha Bopha病院に転院し、重度の両側肺炎のため人工呼吸器が必要となった。口腔咽頭及び鼻咽頭検体は、重症急性呼吸器感染症(SARI)サーベイランスによる検査のため、転院前に州立病院で採取されていた。8月3日、NIPHとIPCはRT-PCR検査により検体のA(H5N1)陽性を確認した。患者はオセルタミビル及び抗菌性物質による治療を受けた。調査によると、患者は発症の約1週間前に家庭で死んだ鶏と接触していた。 2024年8月20日、WHOは 3例目となる、Prey Veng州の基礎疾患のない15歳少女の通知を受けた。患者は8月11日に発熱した後、継続的な発熱、咳、咽頭痛及び呼吸困難により、8月17日にSARI定点把握対象の病院に入院した。8月17日に鼻咽頭及び口腔咽頭スワブ検体が採取され、抗ウイルス薬による治療が開始された。8月20日、検体はNIPHでRT-PCR検査によりインフルエンザA(H5N1)陽性と判定され、結果は同日IPCで確認された。患者は8月20日に他界した。初期の調査によると、発症の約5日前に村で死んだ家きんの報告があり、患者は食用に供するためにそれらの家きんの調理を手伝っていた。村の鶏及びアヒルから採取した検体の検査結果はまだ出ていない。 医療従事者を含め、これら3症例の濃厚接触者から、さらなる症例は検出されなかった。Svay Rieng州の2症例は異なる地域のもので、疫学的な関連はなく、回復している。 これら3症例のウイルスのHAはH5クレード2.3.2.1cに属する。解析されたこれらのウイルスの塩基配列は、2013~2014年以降にカンボジア及び東南アジアで広がっているウイルスと近縁性を有していた。 WOAHへの報告によると、アジア、欧州及びアメリカ大陸の野鳥及び飼育鳥類から、様々な亜型のインフルエンザA(H5)が検出され続けている。また、海洋及び陸生哺乳類など、ヒト以外の哺乳類の感染も報告されている。HPAI A(H5)ウイルスに罹患した鳥類及び哺乳類種のリストは国際連合食糧農業機関(FAO)が保持している。 ・リスク評価 (1)鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染による更なるヒト症例の現在の公衆衛生上のリスクは? 現在までのヒト症例のほとんどは、例えば感染した家きん又は生きた家きん市場等の汚染された環境、また時には感染した哺乳類や汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露された人々の感染であった。当該ウイルスは、ヒトが接触する動物や関連環境中で検出され続けており、このようなばく露に関連する更なるヒト症例の発生が予想されるが、それは稀である。更なる症例が検出されたとしても、公衆衛生上の影響はごく小さい。新たなヒト症例の現在の全体的な公衆衛生上のリスクは低い(low)。 (2)鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ持続的に伝播する可能性は? 最近報告された鳥インフルエンザA(H5)のヒト感染に関連した持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。2007年以降、A(H5N1)ウイルスのヒトからヒトへの伝播は報告されていないが、調査においてはギャップが存在する可能性がある。2007年以前では、医療従事者が関係したものも含む、ヒトにおける小規模なA(H5)ウイルス感染クラスターが報告され、これらにおいては限定的なヒトからヒトへの伝播は否定できなかったが、持続的なヒトからヒトへの伝播は報告されていない。 入手可能なエビデンスでは、現在広がっているインフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での効率的な伝播能力を獲得していないことが示唆されているため、今のところ、現時点で持続的なヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment--27-september-2024 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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