食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06360082314 |
タイトル | ドイツリスク評価研究所(BfR)、多様な特性を持つ微小粒子であるナノマテリアルに関するQ&Aを更新 (3/3) |
資料日付 | 2024年9月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | (この記事は 3 / 3 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06360081314) Q22.ナノマテリアルは特定の健康リスクをもたらすか? A22. 一般に、BfRの科学的リスク評価の焦点は、意図的に製造されたナノマテリアルである。健康リスク評価の基本原則はナノマテリアルにも適用される。起こり得る健康ハザード(有害な影響)と実際のばく露を考慮する必要がある。さまざまな製品に幅広く使用されているため、呼吸器(吸入)、消化器(経口)、及び皮膚(経皮)を介した取り込み経路が考慮される。 従来の材料と比較して、ナノマテリアルは変化し、場合によっては新しい特性/機能をもつ。このことは、BfRがリスク評価で特に検討する問題を提起している。しかし、多くの場合、生体内におけるナノマテリアルの長期的影響に関するデータはまだ不足している。 評価の文脈では、以下の疑問が注目される。ナノマテリアルは、非ナノスケールの材料よりも容易に生体内に入り込み、非ナノスケールの材料とは異なる体内分布(トキシコキネティクス)を示すのか? ナノマテリアルは個々の臓器に長く留まり(生体内残留性)、蓄積して健康に害を及ぼす可能性があるか? ナノマテリアルは、比表面積(体積に対する表面積の比)が大きいため、炎症反応のリスクがあり、臓器の損傷につながる可能性があるか?などである。 Q23. 消費者関連の応用分野では、どのナノマテリアルがすでに評価されたのか? A23. 略 Q24.ナノマテリアルの存在により、健康に有害影響を及ぼした製品があったことはあるか? A24. 現在まで、BfRは、消費者製品に含まれるナノマテリアルが健康への有害影響を引き起こしたと証明された事例を認識していない。 Q25.ナノマテリアルに関する研究で、連邦当局が追求する戦略とは? A25. 略 Q26.現在、BfRではナノマテリアルに関して、どのような研究テーマが研究されているか? A26. BfRは長年にわたり、その都度異なる優先事項を掲げながら、ナノセーフティ研究に携わってきた。BfRは、数多くの国内及び欧州の第三者資金によるプロジェクトに参加している。 BfRの第三者資金によるプロジェクトは、BfRのホームページの「ナノテクノロジーに関する研究:検出、毒性学、リスク評価及びリスク認知」のセクションで閲覧できる。すでに完了したプロジェクトの多くでは、試験方法の確立と適応、またはナノ銀(nano-silver)、ナノ二酸化セリウム(nano-cerium dioxide)、ナノ二酸化ケイ素(nano-silicon dioxide)、ナノ二酸化チタン(nano-titanium dioxide)など、特定のナノマテリアルを対象とした研究行ってきた。 食品安全分野における最新の研究プロジェクトでは、加工ナノマテリアルまたはナノ粒子を含む混合物の腸を介した吸収、主に腸と肝臓におけるそれらの輸送及び細胞への影響を扱っている。食品着色料、食品サプリメント、飼料、農薬、またはさまざまな食品関連物質のナノプラスチックポリマーなどの物質が研究されている。 化学的安全性の分野における現在の主な研究分野には、ナノマテリアルの毒性の可能性の予測を改善するため、いわゆる新しいアプローチ方法論(NAM)の確立が含まれる。また、新しい試験法や評価法を開発するために、ナノ特有の作用メカニズムの研究にも焦点を置いている。 タトゥーインクの分野では、現在BfRにおいて、様々な顔料の人体における分布の予測を裏付けるために、関連媒体(例えば汗模倣物(sweat simulant))への溶解性が研究されている。 消費者関連分野では、3Dプリンティングのような積層造形プロセスにおける(ナノ)粒子の放出に関しても研究が行われている。 EFSAが資金提供するネットワークプロジェクトNAMS4NANOは、BfRの複数の部門が参加する進行中の研究プロジェクトである。全体的な目的は、ナノマテリアルのリスク評価において、NAMを使用する機会、課題及び残る不確実性をより深く理解することである。 BfRはまた、ナノマテリアルの試験を規定するガイドラインやガイダンス文書の適応を進めている欧州委員会及び国際委員会にも参加している。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | https://www.bfr.bund.de/de/nanomaterialien__winzige_partikel_verleihen_vielfaeltige_eigenschaften-8552.html |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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