食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06350280378 |
タイトル | 欧州委員会の「植物、動物、食品及び飼料に関する常任委員会 植物医薬品-法律部門」、委員会議事録(要約)(委員会開催日:2024年7月10日~11日)を公表 No.1/3 A.01~A.09、No.2/3 A.10~A.21、No.3/3 B.01~C.05 No.2/3 (1/3) |
資料日付 | 2024年7月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | (この記事は 1 / 3 ページ目です) 欧州委員会の「植物、動物、食品及び飼料に関する常任委員会 植物医薬品-法律部門」は委員会議事録(要約)(委員会開催日:2024年7月10日~11日)を公表した。概要は以下のとおり。 No.1/3 A.01~A.09、No.2/3 A.10~A.21、No.3/3 B.01~C.05 No.2/3 A 情報提供及び(又は)議論 A.10 特定の有効成分に関する情報更新、説明及び問題 1. アセタミプリド(Acetamiprid)(承認用の修正更新報告書) 欧州委員会は、アセタミプリドは2018年に更新され(2033年に失効)、EFSAは2022年に公表された声明において、以前の更新評価に比較してハザードが高いという決定的なエビデンスはないと結論した、と述べた。しかしながら、2024年3月に採択されたEFSAの声明は、葉菜類及び果実のリスク評価に用いる評価対象物質を変更し、アセタミプリドの発達神経毒性(DNT)の可能性に関連した不確実性に基づき、毒性学的参照値(TRV)を引き下げ、その結果次の段階で作物のMRL値を調整する(引き下げる)ことを提案した。 本常任委員会の前回会合において、欧州委員会は、リスク評価のための評価対象物質を更新し、許容一日摂取量(ADI)と急性参照用量(ARfD)を更新した、承認用の修正された更新報告書草案を提出したが、加盟国は、文書を評価するために時間を必要とした。前回会合において、欧州委員会はまた、DNTに関する不確実性に対応し、また非食事性TRVを確認する欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009に準拠する第21条手続き(補足:承認のレビュー)の開始を提案した。そのような第21条レビューはまた、科学的な見地からは緊急ではないが、手続き上の理由から予想される新たな内分泌かく乱特性基準に基づく評価も対象とする。 前回会合以降加盟国から受理した意見に基づき、欧州委員会は、改正の背景となる根拠を明らかにするために、更新報告書草案への更なる改正を行った。アセタミプリドのDNT特性に関連する高い不確実性の文脈におけるADIとARfDの引き下げ案は、その後38種類の作物に関するMRL値の調整を可能にする必要な予防的措置である。それらの値の調整を行う規則草案は参考情報として共有され、欧州委員会は、本常任委員会の残留農薬部門の次回会合(2024年9月)に投票用に提出する予定であると指摘した。同規則草案が必要な指示を得て、欧州議会及び理事会による精査手続き(scrutiny procedure)の期間に反対意見が出されなければ、新たなMRL値は2025年5月に施行される。 欧州委員会は、ヒトの健康に関する潜在的リスクを考慮すると、消費者を保護するために予防的に行動することが必要であると説明した。リスク評価のための評価対象物質の更新、及びADIとARfDの引き下げの事前の承認が要件とされる、MRL値の調整に関する欧州委員会の提案が、加盟国から支持されない場合、一般食品法(欧州議会及び理事会規則(EC) No 178/2002)第53条に基づく緊急措置を提案する必要がある。 欧州委員会は、MRL値を調整するための規則草案の作成を進め、本常任委員会残留農薬部門の次回会合において採決のために提出すると報告した。次回の会合にて修正した更新報告書を承認する予定である。加盟国は、規則(EC) No 1107/2009第21条に基づくアセタミプリドの承認のレビューの範囲について2024年8月15日までに意見を提出するよう求められた。 2.炭酸水素ナトリウム(Sodium hydrogen carbonate) 欧州委員会は、一般裁判所(General Court)は炭酸水素ナトリウムの申請を認められないと考えると報告した。 3.ピレスロイド系農薬(Pyrethroids)の共通代謝物 欧州委員会は、異数性誘発能に関するPBAld(補足:3-フェノキシベンズアルデヒド(3-Phenoxybenzaldehyde)試験(ピレスロイド系物質の共通代謝物に関する評価対象物質に関して結論するために必要とされる)は、タウ-フルバリネート(Tau-fluvalinate)の更新手続きの期間の2025年初めに利用可能になる予定である。 4.トリフルオロ酢酸(Trifluoroacetic acid (TFA)) 欧州員会は、前回会合においてふれたように、EFSAに対する委任事項(TFAに関するTRVの設定を求める)を作成中であると想起させた。 欧州委員会は、ドイツは、TFAとTFA塩類に関する調和がとれた分類と表示に関する2つのドシエを欧州化学品庁(ECHA)に提出したと報告した。地下水中の代謝物の関連性に関する現行のガイダンスに従い、生殖毒性又は急性毒性区分3(両方ともにドイツからの提案の一部である)に分類される代謝物は関連すると考えられると指摘された。欧州委員会はドイツに対して、委任事項の作業を進めるために、調和がとれた分類と表示のドシエをEFSAに共有するよう依頼した。 欧州委員会はまた、ある加盟国からの意見を要約し、CIRCABCを通して共有した。特に当該加盟国は、自ら分類(self-classification)又は分類と表示案は、代謝物が関連すると結論する十分な根拠であるのかと質問し、その点をさらに検討するよう求めた。欧州委員会は、代謝物の分類に関わらず、関連性はまた、許容できない毒性学的特性に基づき決定することが可能であり、TFAは、全ての関連情報(当該物質のきわめて残留性が高い性質を含む)に基づき、及び特別な優先事項として地下水の保護を確実にする必要性の観点で検討されなければならないと指摘した。当該加盟国は、また、TFAを生成する物質に関する意思決定が時期尚早でないことを確実にするために注意する必要性を述べた。欧州委員会は加盟国に、2024年8月15日までに見解又は意見を提出するよう求めた。 5.チフェンスルフロンメチル(Thifensulfuron-methyl) 欧州委員会は、前回会合でチフェンスルフロンメチルを含有する植物保護製剤、特に代謝物IN-L9223に関するADIを導出するために使用したデータに関する評価を実施した北部、中部及び南部の地域の報告担当加盟国にフィードバックを要請したことを想起させた。今までまだフィードバックは来ていない。当該物質の補強データは評価され、加盟国、申請者及びEFSAとの各々の協議結果は既に利用可能なため、欧州委員会は、議題の補強データの点まで話を進め、必要があれば、水生生物に関するリスク評価及び代謝物IN-L9223の関連をさらに協議するために専門家との協議を検討するよう提案した。 (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06350281378) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州委員会(EC) |
情報源(報道) | 欧州委員会(EC) |
URL | https://food.ec.europa.eu/document/download/658b61d5-8fc8-49fb-ae05-1b23b9ff7f4d_en?filename=sc_phyto_20240710_ppl_sum.pdf |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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