食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06331101160 |
| タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、飼料用昆虫の飼育における使用が現在許可されていない廃棄物ストリームの安全性評価の際のデータ要件に関する、外部機関による調査報告書を公表 (後半2/2) |
| 資料日付 | 2024年7月19日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06331100160) 本研究の結果は、微生物負荷を減らすために幼虫のさらなる処理が必要であることを示している。独自の標準的プロトコルを使用する英国の昆虫生産者によって提供されたベースライン検体からの結果によって示されるように、昆虫タンパク質の生産において、産業界で一般的に使用されている処理方法は、これらの微生物の値を大幅に減少させる可能性がある。しかし、このことはハザード分析重要管理点方式(HACCP)及び適正製造規範(GMP)の手順によって確認され、裏付けられる必要がある。 いくつかの化合物については、幼虫における生物濃縮のエビデンスがあった。カドミウムはBSFの幼虫に生物濃縮することが、過去に報告されている。また、現在許可されている基質及び許可されていない基質の両方で飼育された幼虫において、マグネシウム、カルシウム、リン等の他の金属の生物濃縮のエビデンスもあった。このことは直接的な安全上の懸念とはならないかもしれないが、動物用飼料中の多量栄養素又は微量栄養素として機能する一部の金属に影響をもたらす可能性がある。 鶏糞で飼育された幼虫には、塩化ジデシルジメチルアンモニウム(DDAC)及びハロキシホップが生物濃縮しているというエビデンスもあった。マイコトキシン及びPAHs等の他の汚染物質も潜在的な生物濃縮の兆候を示しているが、検体間のばらつきがあるため、この信ぴょう性を確認するにはさらなる検査が必要とされる。 著者らの知る限り、これは天然に存在するレベルのPFAS化合物を用いて、昆虫のバイオコンバージョンプロセスを経たPFASの存在を調査した初の研究である。幼虫及びフラスからはPFASが検出されたが、これらの結果を確認するために、より広範な研究が推奨される。 欧州委員会規則(EU)No.142/2011では、処理中又は処理直後に採取された処理済みの鶏糞は、サルモネラ属菌及び大腸菌、又はエンテロコッカス科菌(Enterococcaceae)の基準値の遵守を規定している。全ての飼育用基質から採取されたフラスの検体において、エンテロコッカス科菌は最大値1000 cfu/gを超えたが、ケータリング廃棄物から採取されたフラスの検体においては大腸菌のみが、この最大値を超えた。これらの結果は、現在許可されている基質及び許可されていない基質から採取されたフラスを規制要件に適合させるために、さらなる処理が求められることを示している。 ノンターゲット・ウイルススクリーニングでは、幼虫及びフラスにおいて植物及び動物病原体のRNAの存在が確認されたが、これらのウイルスの感染性は本研究では解明できなかった。特にフラスを肥料として使用する場合、植物病原体へのリスクを判定するために感染調査を実施すべきである。 ノンターゲット・毒素スクリーニングでは、ソラニジン等の自然毒の存在が示された。現在、動物用飼料中の毒素含有量に関する規制値はなく、欧州食品安全機関(EFSA)のリスク評価では、畜産場での飼料及びペットフードにおけるポテトグリコアルカロイドのリスク特性は、家畜及びペットに対する潜在的有害影響に関するデータが不十分であるため、評価できないと結論している(2020年)。したがって、昆虫の幼虫から検出される値の評価以前に、様々な動物用飼料におけるこれらの化合物の存在に関するデータが必要である。飼育用基質からは検出されなかったが、幼虫やフラスからは検出された化合物があった。これは、幼虫及びフラス検体の均質性が、飼育用基質と比較して高いため、存在する汚染物質の分布がより均一であった可能性が考えられる。 調査したところ、再現された実験結果におけるばらつきは、主に飼育用基質で発生した。これは飼育用基質が幼虫やフラスよりも均質でないためと考えられる。したがって、飼育用基質中の汚染物質を評価する際には、より多くの検体を評価することが推奨される。 最後に、本研究では各カテゴリーから1つのソースのみを評価し、得られた検体は短期間に採取されたものであることに留意することが重要である。より広範な検体提供のもと、より広範な試験を行い、季節性における潜在的変化を反映させることが推奨される。 「外部機関」 Fera Science Ltd. 当該報告書は、以下のURLから閲覧可能(PDF、376ページ)。 https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/Supply%20of%20data%20requirement%20to%20assess%20the%20safety%20of%20currently%20non-permitted%20waste%20streams%20to%20be%20used%20for%20rearing%20insects%20for%20feed.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源（公的機関） | 英国食品基準庁（FSA） |
| 情報源（報道） | 英国食品基準庁(FSA) |
| URL | https://www.food.gov.uk/research/research-projects/supply-of-data-requirement-to-assess-the-safety-of-currently-non-permitted-waste-streams-to-be-used-for-rearing-insects-for-feed |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。