食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06330700208 |
タイトル | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、カナダの牛海綿状脳症(BSE)食品安全リスク評価の報告書を公表 (前半1/2) |
資料日付 | 2024年8月2日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は8月2日、カナダの牛海綿状脳症(BSE)食品安全リスク評価の報告書を公表した。概要は以下のとおり。 FSANZは、豪州への牛肉又は牛肉製品の輸出を求める国に対して、牛海綿状脳症(BSE)の食品安全性評価を実施する責任を負う規制機関である。FSANZは、申請国から提出された情報及び補足情報を分析し、申請国のBSE食品安全状況に関するエビデンスに基づく結論を導出する。生鮮牛肉製品の市場参入を求める国は、豪州農林水産省(DAFF)が実施する動物バイオセキュリティリスクの追加評価の対象となる。「BSEリスクを評価するためのAustralian Questionnaire」(※豪州への牛肉又は牛肉製品の輸出を希望し、BSEリスクに関する評価を求める国に対するデータ要件のリスト)に詳述されている要件は、国際獣疫事務局(WOAH)の陸生動物衛生規約(2009年)の第1.8章に基づいている。カナダは2023年に、現行の豪州BSE政策に基づく評価を受けるために申請を提出した。 1980年代後半以降、カナダでは19頭の定型BSE症例が検出されており、直近の症例の発生は2015年であった。WOAHは2021年5月27日、カナダを無視できるBSEリスクステータスに格上げした。 FSANZの評価には、カナダのシステムの机上レビューと国内検証(in-country verification)が含まれた。FSANZは、カナダにおけるBSEの予防及び管理のための法的対策の評価を完了し、DAFFの支援を受けて、カナダで実施されているBSE予防措置の有効性を確認するための国内検証活動を実施した。 今回のカナダの評価では、5つの主要な管理分野が調査された: (1)動物又は動物由来製品の輸入を介したBSE病原体の放出を防止するための輸入管理。 (2)BSE病原体による動物飼料の汚染を防ぐための飼料禁止管理。 (3)BSE病原体によるヒトの食品供給の汚染を防ぐための食品安全管理。 (4)動物及び動物由来製品を効率的に特定でき、必要に応じて回収できることを保証するためのトレーサビリティ及び個体識別システム。 (5)BSEに罹患した動物を特定し、飼料及び食品生産システムから排除することを保証するためのサーベイランスプログラム。 国内検証では、3つの主要な生産部門(肉牛繁殖農場、酪農場、肉牛仕上げ施設)によるトレーサビリティ及び個体識別要件の認識と実施に重点が置かれた。管理システムのこれらの側面に焦点を当てたのは、世界的にBSEリスクが最小化したこと示すWOAHの2023年の改訂BSE基準を反映したものである。WOAHの改定要件により、カナダによる豪州へ向けた牛肉及び牛肉製品の輸出申請に対するリスクに応じた評価(risk-proportionate assessment)が可能になった。FSANZは、当該評価においてDAFFと協議した。 FSANZは、過去にカナダの動物衛生管理措置の一部について、国内検証を完了したDAFFの助言を認める。これにより、カナダにおける牛の公的管理システムに対する信頼性がさらに高まった。 当該評価では、カナダには、カナダの牛群内へのBSE病原体の侵入と群内での増幅を防止し、BSE病原体によるヒトの食品供給の汚染を予防するための、強固な法的管理とシステムが存在すると結論された。 肉骨粉(MBM)、生きた牛、又は牛製品の輸入を介して、BSE病原体がカナダの牛群に放出されるリスクは、適切な規制により効果的に抑制されている。MBM又はその他のレンダリング製品の輸入は許可制で、各貨物には管轄当局が発行した動物衛生輸出証明書を添付しなければならない。原産国のレンダリング工場は毎年検査を受け、輸入者はカナダ食品検査庁(CFIA)の施設調査票に毎年記入しなければならない。無視できるBSEリスク国以外については、原産国の施設は、いずれの種類の反すう動物由来材料も取り扱ってはならない。2012年から2019年までの牛由来MBMの輸入は、ニュージーランドからの輸入品に限られていた。 カナダに輸入される牛には、CFIA が発行する輸入許可証、及び/又はカナダの輸入要件を当該動物が満たしていることを示す公認獣医師の署名入りの動物衛生証明書の添付が必要である。牛は米国からのみカナダに輸入され、その大半は食肉処理前の肥育場向け(これらの牛はカナダの牛群に入ることはできない)、又は直接食肉処理に回される。繁殖牛群に送られる牛にはカナダの耳標が付けられ、カナダ牛個体識別庁(Canadian Cattle Identification Agency)のデータベースに登録される。食肉及び食肉製品に関するカナダの方針は、無視できるBSEリスク国並びに管理されたBSEリスク国からの食肉及び食肉製品に関するWOAHの陸生コードの勧告に対応している。食肉及び食肉製品の輸入は、CFIAが承認した施設に由来するもののみ許可されている。輸入牛肉の出荷には、国立輸入サービスセンター(NISC)及びCFIAの承認が必要となる。カナダに輸入される可能性のあるその他の牛由来製品については、適切な規制が設けられている。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06330701208) |
地域 | 大洋州 |
国・地方 | 豪州 |
情報源(公的機関) | 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ) |
情報源(報道) | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ) |
URL | https://www.foodstandards.gov.au/business/bse/bsestatus |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。