食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06310051314 |
| タイトル | ドイツリスク評価研究所(BfR)、マイクロプラスチックの事実、研究、未回答質問に関するQ&Aを更新 (2/4) |
| 資料日付 | 2024年6月19日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (この記事は 2 / 4 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06310050314) Q11. 消費者は呼吸によってもMPを吸収するのか? A11. 呼吸を介してヒトがばく露する可能性は非常に高い。大気中あるいは空気中のMPの影響に関する具体的な研究は、まだ始まったばかりである。MPは、浮遊粒子状物質や堆積塵中に検出されることがあるが、現在の知見では、粒子状物質汚染のごく一部を占めるに過ぎない。その主な要因は、粒子の大きさ、浮遊挙動と拡散能力、そして吸入可能性である。粒子の大きさによって、粒子状物質はPM10 (<10 μm、吸入可能)またはPM2.5 (<2.5μm、肺胞、すなわち肺胞に到達する)に分類される。しかし、水や土壌とは対照的に、MPは空気中に蓄積されることはなく、粒子の重量や形状、風の状態によって、空気の流れによって様々な距離を運ばれる。 道路交通は、外気中の二次的なMPの主な発生源である。ウィーン天然資源及び応用生命科学大学(Universitat fur Bodenkultur Wien)の最近の研究によると、オーストリアの5 mm以下の塵埃の9%は、タイヤの摩耗によるものである(https://doi.org/10.1016/j.envpol.2021.118102 参照)。タイヤの磨耗はMPとしてカウントされるが、国際規格ISO 472(2013)によれば、エラストマー材料は厳密にはプラスチックとはみなされない。室内空気に関する研究では、室内空気中のMPは、ムール貝の一部に含まれるよりも多く皿に付着することが判明した。ヒトがプラスチック粒子を吸い込むかどうかをシミュレートするため、オールボー大学(Aalborg-Universitat)のワーキンググループは、呼吸するマネキン人形を家庭に置き、吸入された粒子の特徴を調べた。その結果、吸入された粒子のわずか4%がMPであり、残りの大部分は生物・自然由来であった(https://doi.org/10.1038/s41598-019-45054-w参照)。 Q12. MPは望ましくない物質(汚染物質)の輸送手段となり得るか? A12. 環境中の物質がMP粒子に付着することが知られている。これらの物質、例えばポリ塩化ビフェニル(PCB)や多環芳香族炭化水素(PAH)は、その化学的・物理的表面特性に応じてMP粒子と相互作用することができる。このことが、これらの物質の取り込みを増加させ、その結果ヒトのばく露を増加させるのか、あるいは、粒子に結合した可能性のある汚染物質が、細胞内で粒子から再び放出されるのかについては、まだ決定的な解明には至っていない(当該課題に関するBfRの研究https://microplastics.springeropen.com/articles/10.1186/s43591-022-00049-9を参照)。 欧州食品安全機関(EFSA)のモデル計算によると、ムール貝に含まれる汚染されたMP粒子の摂取によるPCBとPAHの1日摂取量は、他の摂取経路と比較して、PCBでは0.006%、PAHでは0.004%未満しか増加しないことが示されている。この計算では、消費者が1 kgあたり7 μgのMP粒子を含むムール貝を毎日大量(225 g)に摂取して、高レベルのPCBとPAHが完全に放出され、ヒトに移行するという極端なケースが仮定された。このような状況は非常に起こりにくいと考えられると共に、もし起きたとしても、計算された寄与は非常に小さい(BfRの研究https://doi.org/10.1021/acsomega.3c09380を参照)。 現在の知見によれば、MPに結合している潜在的に有害な物質の寄与は、他の供給源から摂取される1日あたりの総量に比べれば非常に小さいと考えられる。 Q13. 食品を介したMP粒子の摂取による健康への悪影響はあり得るか? A13. 現在の知見によれば、食品中のプラスチック粒子がヒトに健康リスクを及ぼす可能性は低い。BfRが独自に行ったマウスを用いた微小粒子の経口摂取に関する研究、または様々なモデル粒子を用いた細胞培養実験では、腸組織やその他の細胞に対する損傷の証拠は示されなかった。しかし、入手可能なデータが不十分であるため、MPが腸のバリアや人体に及ぼす影響について、総括的な評価を行うことはまだできない。MP粒子がヒトの健康に有害な影響を及ぼすという証拠はない。 1 mm以上のMP粒子は、腸から完全に排泄されると考えられる。EFSAによると、150 μm未満の粒子だけが腸のバリアを通過し、1.5 μm未満の粒子だけが血流を介して体中に拡散する可能性が非常に高い。腸内での吸収率は非常に低いという研究結果もある。MPのヒトへの影響については、現在のところ信頼できる知見はない。しかし、プラスチック粒子は非常に反応性が低いと考えられており、急性毒性学的影響は非常に考えにくい。慢性的な摂取による長期的影響については、信頼できる知見はまだない。しかし、MPに関する知識は今後数年で大きく発展し、将来的には健康リスクをより適切に評価できるようになると考えられる。 (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06310052314) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | https://www.bfr.bund.de/de/mikroplastik__fakten__forschung_und_offene_fragen-192185.html |
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