食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06300420149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「アレルゲン性予測に向けた新たな戦略: 革新的タンパク質のアレルギーリスクを評価するためのランキング手法及びスクリーニングツールの開発」に関する外部機関による科学的報告書を公表 (前半1/2)
資料日付 2024年6月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月11日、「アレルゲン性予測に向けた新たな戦略: 革新的タンパク質のアレルギーリスクを評価するためのランキング手法及びスクリーニングツールの開発」に関する外部機関による科学的報告書を公表した(5月30日承認、PDF版124ページ、https://doi.org/10.2903/sp.efsa.2024.EN-8840)。概要は以下のとおり。
 食品に対する免疫介在性有害反応は免疫調節異常の結果であり、即時型IgE介在性過敏症や、グルテンに対するT細胞介在性不耐症(セリアック病)等の症状を誘発する。このような症状を既に発症している、あるいは、発症するリスクある高感受性者を保護するため、新食品及び遺伝子組換え生物(GMO)はアレルゲン性リスクに関し評価される。当該評価では、バイオインフォマティック・アプローチを組み合わせた統合的手法を用いて新たなタンパク質と既存のアレルゲンが比較され、消化率や関連するタイプのアレルギーを有する患者由来の血清IgEとの反応性に関する実験データも併せて考慮される。これらの評価は、明確に定義され、臨床的に関連し、潜在的アレルゲン性が異なるアレルゲン分子群を用いることにより改善が期待される。
「EFSAからの委任事項の解釈」
 本プロジェクトの最終目的は、革新的/新たなタンパク質のアレルゲン性予測に向けた新戦略を開発することである。これは、以下の目標の遂行により達成される。
【目標1】 潜在的アレルゲン性の異なるタンパク質を、その臨床的関連性に応じてランキングする手法を開発し、さらに、革新的/新たなタンパク質のアレルゲン性リスクを評価する既存のツールをスクリーニングし、以降の取り組みに活用する。
 目標1は、体系的レビューの枠組みを用いて、食物アレルゲンの臨床的関連性に関する情報を収集し、その品質を評価し、統合することにより達成される。臨床的関連性及びリスク評価に有用となるその他の情報、報告された反応の重篤度に基づき、適切なランキング手法が提案される。
 既存のツール(in silico、in vitro、in vivo)を再検討し、以降の取り組みにて活用できるようスクリーニングする。
【目標2】 アレルゲン性評価の改善に必要となる、潜在的in silicoツール及びフォローアップ手法(in vitro及び/又はin vivoの手法)を探究する。
 EFSAと協議の上、目標1にて特定されたアレルゲン性の異なるタンパク質のランキング戦略から、最も適切な戦略を特定し、これを用いて食品/分子のランキング・マスターリストを策定する。
 潜在的アレルゲン性リスクの同定に向け選抜したin silicoツールの有効性は、単独使用した場合、あるいは、複数併用した場合の双方において、これらのツールからのアウトプット(アレルゲン性ランキング)をマスターリストと比較することにより、評価される。ツールの欠点を全て洗い出し、必要に応じて、性能向上に向け改造する、あるいは、改造に関し推奨を提示する。
 In silico解析により、重要なアレルゲン性を有する可能性あり、とアレルゲン/食品にフラグが付された場合、適用されるin vitro及びin vivoの各手法の選択に関してフォローアップ用の選択肢を特定し、アレルゲン性リスク評価をさらに改善する。
【目標3】 既知アレルゲンに対するランキング戦略の最終決定版を適用し、in silico・in vitro・in vivoの各手法を統合した、革新的/新たなタンパク質のアレルゲン性評価に向けた新アプローチを開発する。
 目標2にて開発された統合戦略を用いて、潜在的アレルゲン性に関して食品/分子をランキングする目標3の手法の能力を探究し、検討する。
 得られた結果に基づき、新たなタンパク質の潜在的アレルゲン性の同定において、最高の確度を提供する方法論の最適な組み合わせが特定され、さらに、その方法論をさらに開発するためのギャップ及びニーズも共に特定される。これは、今後のアレルゲン性リスク評価に向け、in vitro及びin vivoのフォローアップ試験とin silico評価をリンクさせる統合的アプローチを開発するための戦略の基盤となる。
「結果」
【目標1】 集団(Population)、ばく露(Exposure)、比較対象(Comparator)、アウトカム指標(Outcome)アプローチ(PECOアプローチ)とリンクさせた、集団-アウトカム指標(PO)アプローチ等のプロトコルの利用に向け、体系的レビューを実施し、食品に含まれるアレルゲン分子に関連する文献が特定された。対象となった食品群は、消費者向け食品情報規則附属書IIに収載される食品群であり、さらに、キウイ、リンゴ、モモ、トマト、バナナ、メロン、ニンジン、レンズマメ、ソバ等、少なくとも欧州の一地域において0.5%の有病率が確認され、IgE介在性食物アレルギーの原因となることが既知である食品群が追加された。生物学的サンプル(血清又は免疫細胞)が採取され、タンパク質分子のアレルゲン性定義に使用された患者集団の種別、及び、当該患者集団に対する食物アレルギー診断の質を指標に、総計752件の論文をランキングした。次に、アレルゲンの質、及び、アレルゲン性の定義に使用された検査法が評価された。患者集団の規模、症例及び対照の包含、報告数、地理的分布等、他の側面もランキングにおいて考慮された。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06300421149)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8840

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