食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06290200149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、現在は無効のコーデックス委員会の最大残留基準値に関する代替のMRLの評価、及びピラスルホトール、ピラジフルミド、スピロピジオン及びテトラニリプロールに関連する、毒性学的データのJMPRによる評価のレビューに関する科学的意見書を公表 (前半1/2)
資料日付 2024年5月21日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月21日、EUの法律において以前施行されたが現在は無効のコーデックス委員会(Codex)の最大残留基準値(CXL)に関する代替(fall-back)のMRLの評価、及びピラスルホトール(pyrasulfotole)、ピラジフルミド(pyraziflumid)、スピロピジオン(spiropidion)及びテトラニリプロール(tetraniliprole)に関連する、毒性学的データの国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同残留農薬専門家会議(JMPR)による評価のレビューに関する科学的意見書(2024年3月6日承認、57ページ、DOI: 10.2903/j.efsa.2024.8693)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第43条に準拠して、EFSAは、欧州連合(EU)の法律において以前施行されたが、コーデックス残留農薬委員会第54回会合(CCPR54)において無効になったCXLに関して代替MRLが設定可能かどうかを評価するよう要請された。
 全体として、CXLは、12種類の有効成分、つまり、クロルメコート(chlormequat)、ダイアジノン(diazinon)、ビフェントリン(bifenthrin)、ファモキサドン(famoxadone)、フルジオキソニル(fludioxonil)、インドキサカルブ(indoxacarb)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、マンジプロパミド(mandipropamid)、エマメクチン安息香酸(emamectin benzoate)、フルトリアホール(flutriafol)及びアフィドピロペン(afidopyropen)に対して取り消された。各々の農薬の認可済みのEUの用途を反映し、インポートトレランスは無効となったCXLよりも高くなく、消費者に対するリスクを及ぼさない場合に、データにより十分に裏付けされているそれらのインポートトレランスを反映する代替のMRLを特定する必要がある。EFSAはまた、無効になったCXLは新たなCXLに置き換えられていないかを確認した。その場合にEFSAは、新たなCXLは許容可能かどうか、したがってEUの法律において代替のMRLとして施行可能かどうかを報告した。もし、評価が現在行われているため、EUが新たなCXLに関して意見保留を表明した場合、それは代替のMRLとして新たなCXLを許容する含みがある可能性があるため、決定を延期する必要がある。代替のMRLの導出において、加盟国レベルで利用可能な関連情報が確実に検討されるように、EFSAは加盟国に対して、各国の農業生産工程管理(GAP)に関する情報、裏付ける残留試験及びEFSAが以前に評価していない他の関連情報(インポートトレランス等)を提出するよう促し、加盟国の協議を実施した。
 もし、代替のMRLが特定できなければ、EUのMRLは定量限界(LOQ)まで引き下げる必要がある。
・クロルメコート: EFSAは、ほ乳動物製品(乳を除く)及び卵に関する代替のMRLを導出したが、それらは、2020年、EFSAにより評価されたEUのMRL申請の文脈で提出された給餌試験から導出された。代替のMRL案は、様々な動物種に対して計算されたEUの飼料負荷量を反映する。家きん製品(卵を除く)及び乳に関して、新たなCXLはCCPR54においてEUにより支持されたため、2023年に採択された新たなCXLが提案された。小麦に関して、EFSAは、現行のEUのMRLをCCPR54により導出された新たなCXLに合わせる必要があると提案した。
・ダイアジノン: EFSAは、EFSAが利用可能な毒性学的試験に関して不十分な点を特定した最近のEFSAの評価に合わせて、評価対象の製品に関する現行のEU MRLの引き下げを勧告した。
・ビフェントリン: 現在利用可能なデータは、現行の毒性学的参照値(TRV)を確認するにも、新たなTRVを導出するにも不十分であった。MRLをLOQまで引き下げるのか、又はTRVに関する決定に関連すると予想される製造者から提出される追加データを待ち、EUのMRLの改正を延期するのかは、リスク管理者の決定による。
・フルジオキソニル: 無効とされたCXLに代わる2023年に採択された新たなCXLに関して、EUは、EUにおけるこの有効成分の定期的な再評価が継続中のため保留を表明した。EUの更新過程及びフルジオキソニルの内分泌かく乱特性の評価が進行中であることを考慮して、EFSAは現行のMRLの改正延期を勧告した。
・インドキサカルブ: EFSAの特定の評価を受けて、全てのEUのMRLは最近0.01 mg/kgのLODまで引き下げられた。EFSAは、LOQで設定されたこれらのEUのMRLを継続して適用する必要があると勧告した。
・ジフェノコナゾール: この有効成分に関してEUのいくつかの評価が進行中であり(承認更新、MRLレビュー及びMRL申請)、進行中の評価の結果は代替のMRLの特定に影響すると予想されるため、無効になったCXLに代わる新たなCXLが許容可能かどうかの結論を延期する必要がある。
・ファモキサドン: CCPR54により導出された、以前のCXLに代わるトマトに関する新たなCXLは、EUにより許容可能であると考えられた。したがって、EUのMRLの法律において施行するよう勧告された。無効とされたCXLに置き換わるきゅうり及びなすに関する2023年に採択された新たなCXLに関して、EUは保留した。ほかに代替となるMRLは特定できないため、これら作物に関する現行のMRLはLOQまで引き下げる必要がある。
・アゾキシストロビン: 以前のCXLに代わり、パパイヤ、根菜類(馬鈴薯を除く)及び塊茎菜類に関してCCPR54により導出された新たなCXLはEUにより許容可能であると考えられた。したがって、EUのMRLの法律において施行するよう勧告された。
・マンジプロパミド: ピーマン、キュウリ、ナス及びメロンに関して以前のCXLに代わる新たなCXLは、CCPR54においてEUにより支持された。したがって、これらのCXLはEUにおいて代替のMRLとして使用可能である。タマネギに関して、タマネギ及び根菜類と塊茎菜類中に予想される代謝物の毒性学的プロファイルの評価が進行中のため、EUは、無効とされたCXLに代わる新たなCXLに関して保留を表明した。したがって、新たなCXLは許容可能かどうかに関する決定を延期する必要がある。春タマネギに関して、進行中の評価の結果も関連する。したがって、EFSAは、春タマネギに関して新たなCXLは採択されなかったことを指摘し、春タマネギに関する代替のMRLに関する決定の延期を勧告した。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06290201149)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8693
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