食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06260370535 |
タイトル | 英国毒性委員会(COT)、食品接触材料に関する合同専門家グループ(FCMJEG)によるポジションペーパー:オーシャンバウンドプラスチック(OBP) (TOX/2024/15)を公表 (前半1/2) |
資料日付 | 2024年3月13日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | 英国毒性委員会(COT)は2024年3月13日、食品接触材料に関する合同専門家グループ(FCMJEG)によるポジションペーパー:オーシャンバウンドプラスチック(OBP) (TOX/2024/15)を公表した。概要は以下のとおり。 背景 2021年、英国食品基準庁(FSA)は、英国市場で食品と接触する用途に環境プラスチックおよび/または海洋に入る前に捕捉されたプラスチック材料(以下、オーシャンバウンドプラスチック(OBP)と呼ぶ)が使用されていることを認識した。FCM政策チームの同僚(colleague)は、食品と直接接触する場合、または機能性バリアで被覆される場合のいずれかで、OBPが食品包装材料として安全に利用できるかどうかについて、FCMJEGに最初の意見を求めた。FCM政策チームの同僚は、変異原性、発がん性、または生殖毒性(CMR)を示す物質が存在しないことが保証できるかどうかを特に懸念していた。 FCMJEGは、2021年に行われた議論を経て、2022年2月にOBPに関する暫定見解書(※訳注1)を発表した。 COTは、2021年5月の会議で、FCMJEGの暫定見解書草案とOBPに関するディスカッションペーパーを検討し、会議でOBPの概念、英国市場での現在の用途、およびヒトの健康に対する安全性への潜在的な影響についての背景を提示した。COTは2021年7月に進捗状況を更新した。 FCMJEGによる環境プラスチックとOBPの評価を支援するために、FSAは2022年3月~10月にエビデンスに基づく情報提供の照会を行った。これに続いて、FCMJEGの照会に応じて、FSAに情報を提供した企業から追加のデータが提供された。2022年11月~2024年1月に、他の企業もこれらの材料の供給元として追加で特定され、それらの企業が保有している可能性がある情報について照会が行われた。 次の文書(附属書A)は、FCMJEGによる意見書草案を示す。2024年1月末までにFSAに提出されたすべての情報は、環境プラスチックおよびOBPの評価で考慮された。 背景文書(TOX/2024/15a)は、委員会で別途回覧された。当該文書には、エビデンスに基づく情報提供の募集で企業から受け取ったデータとFCMJEGによるデータの考察に関する情報が示されている。提供された情報とデータは企業の利益(commercial interest)に関係するため、文書(TOX/2024/15a)の公表は留保(reserved)されている。 委員会への質問 1. 委員会は、当該ポジションペーパー草案の構成または内容に関して何かコメントはあるか? 2. 委員会は、他に質問はあるか? TOX/2024/15の附属書A 背景 FSAは現在、開放環境(open environment)からのプラスチック材料、特に海洋環境に入る前に捕捉されたプラスチック材料、を食品と接触する用途に使用できないかを検討している。これらのプラスチック材料は供給され、再生され、その後新しい用途に使用される。そこで、FSAはFCMJEGに、そのような再生材料が食品と直接接触するか、または機能性バリアで被覆される食品包装材料として安全に利用できるかどうかについての意見を求めた。 FCMJEGによる環境プラスチックとOBPの評価を支援するために、FSAは2022年3月~10月にエビデンスに基づく情報提供の照会を行った。これに続いて、FCMJEGの照会に応じて、FSAに情報を提供した企業から追加のデータが提供された。2022年11月~2024年1月に、他の企業もこれらの材料の供給元として追加で特定され、それらの企業が保有している可能性がある情報について照会が行われた。 2024年1月末までにFSAに提出されたすべての情報は、環境プラスチックおよびOBPの評価で考慮された。 はじめに プラスチック汚染は、陸上環境と海洋環境の両方に影響を与える環境ハザードである。海洋のプラスチックの大部分(80%)は陸地、ほとんどが沿岸地域、に由来しており、推定で年間0.41万~400万トンのプラスチックの破片(debris)が河川を介して海に流入している。 現時点で、国際的に広く受け入れられているOBPの定義は存在しないが、OBPは陸上、水中、海洋などの環境に廃棄される多様なプラスチックを表わす用語として使われている。 無垢または再生プラスチックから製造される食品接触材料(FCM)は、現在の欧州連合(EU)/英国の規制と法律に準拠する必要がある。これには、再生プラスチックが発がん性物質や変異原性物質、あるいは生殖に影響を与える物質(CMR物質)を含まないという要件が含まれる。 FCMJEGの見解 現在の法律の下では、物理的再生(mechanical recycling)プロセスにより潜在的な汚染が許容レベルまで除去されること、つまり、食品と接触する用途でのプラスチック材料のさらなる使用が消費者にリスクを及ぼさないことが保証されなければならない。欧州食品安全機関(EFSA)は2011年に、ポリエチレンテレフタレート(PET)の物理的再生プロセスが、それぞれの処理過程によって、道路脇(kerbside)から収集(カーブサイド収集 (※訳注2))されたPET(インプット(input)汚染物質基準値(訳注 再生処理の対象となり得る品質の基準値)は3 mg/kgと定められている)を、最悪の場合でも食事性ばく露量0.0025 μg/kg体重/日を超えないレベルまで低減できる場合は、効率的であると考えた。このような再生プロセスで製造された再生PETは、安全上の懸念とはみなされない。英国のカーブサイド収集などの管理された環境から収集されたプラスチック材料については、物理的再生プロセスにおける現在の基準が確実に満たされていることを確認するために、これまでにかなりの作業が行われてきた。さらに、プラスチック材料の当初の組成、つまり、あらゆる添加剤は、食品と接触する用途に適していることが確認されている。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06260371535) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
URL | https://cot.food.gov.uk/Position%20Paper%20by%20the%20Joint%20Expert%20Group%20on%20Food%20Contact%20Materials%20%28FCMJEG%29:%20Ocean%20Bound%20Plastic%20%28OBP%29#references |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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