食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06230071314 |
| タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、フタル酸エステル系可塑剤に関するQ&Aを公表 (後半2/2) |
| 資料日付 | 2024年2月9日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06230070314) Q4: フタル酸エステルの摂取による消費者の健康リスクはあるか? A4: 現在の知見によれば、成人消費者にとってフタル酸エステルの摂取は重大な健康リスクをもたらすものではない。動物実験では 様々なフタル酸エステルが健康に有害であることが示されている。しかし、これらの影響は、動物が比較的高濃度のフタル酸エステルに長期間にわたってばく露された場合にのみ現れた。しかし、消費者が食品から摂取する量は非常に少ないため、現在の知見によれば、健康への悪影響は予測されない。 欧州食品安全機関(EFSA)は2019年に、BfRと協力し、プラスチック製の食品接触材料に使用されている5種類のフタル酸エステル(DBP、BBP、DEHP、DINP、DIDP)の健康への影響について再評価した。これらのフタル酸エステルのうち4種類(DBP、BBP、DEHP、DINP)は、生殖毒性への影響が同程度であることから、評価では一つのグループとして考慮された。その際、ある共通の耐容一日摂取量(TDI)が、これらフタル酸エステルのグループに対して設定された。TDIは、生涯に渡って毎日摂取しても健康に悪影響を及ぼさない量を示している。これら4種類のフタル酸エステルをすべて合わせた場合、TDIは0.05 mg/kg体重となり、体重を60 kgと仮定すると、1人あたり3 mg/日に相当する。総TDI(gemeinsame TDI)は、いわゆるDEHP等価濃度換算で計算される。すなわち、DEHPの効力を基準とした相対的な効力に応じた換算係数が個々の物質に使用される。 この新しいTDIは、検討中のフタル酸エステルが国民によって実際に摂取される量と比較された。摂取量は、2019年にはすでに大幅に減少していた。したがって、EFSAは、現在の食品を介したBBP、DEHP、DINP及びDIDPの摂取量では、健康への悪影響は予測されないとの結論に達した。 これらの結果は、BfR-MEAL(訳注 Mahlzeiten fur die Expositionsschatzung und Analytik von Lebensmitteln (食事のばく露評価及び食品分析))研究の含有量データと一致している。2019年と2020年の調査では、加工食品などに含まれる28種類のフタル酸エステルの濃度が測定された。測定値は、非常に低かった。 欧州ヒトバイオモニタリングプロジェクトHBM4EUの一環として実施された研究では、食物、空気、皮膚を介したフタル酸エステルの総摂取量が調査された。ヒトが毎日摂取するフタル酸エステルの量が欧州全域で測定された。フタル酸エステルDEHP、DINP、BBP、DBPに関して予測される一日の摂取量は、0.0001~0.001 mg/kg体重/日であった。したがって 、これは、TDI 0.05 mg/kg体重/日の50分の1である。 国民の中では、子供は青少年や成人よりも多量のフタル酸エステルにばく露している。子供は食べ物を通して可塑剤を吸収するだけでなく、ハウスダストからも大人よりはるかに多く吸収している。特に、幼児は手で床に触れ、その手を口の中に入れたり、ほこりに覆われている可能性のあるものや、フタル酸エステル自体が含まれている可能性のある物体を口に入れたりすることがよくある。2003年から2006年にかけてドイツ連邦環境庁(Umweltbundesamt)が実施した子供環境調査(GerES IV)の一環としてドイツで行われた調査では、ほぼすべての尿検体からフタル酸エステルの分解生成物が検出された。子供の1.5%において、その濃度が非常に高かったため、健康への悪影響を十分な確実性をもって排除することは出来なかった。2014年から2017年までに実施された次の研究(GerES V)では、3歳から13歳の子供の尿中のDEHP濃度は4分の1であった。いくつかのケースでは、DBP(0.38%)、DEHP(0.05%)、DINP(0.007%)で超過が見られた。欧州全域のHBM4EUプロジェクトで2016年から2022年の間に実施された最近の研究では、欧州でもここ数十年で子供と青少年におけるフタル酸エステルへのばく露が減少していることが示されている。 Q5: 尿中のフタル酸モノ-n-ヘキシル(MnHexP)という物質の現在の知見について何がわかっているのか? A5: (略) Q6: なぜ食品やハウスダストはフタル酸エステルで汚染されるのか? A6: (略) Q7: ラップフィルムなどのプラスチック包装に含まれるフタル酸エステルは食品に混入する可能性はあるか? A7: 基本的に、フタル酸エステルは、包装やチューブなどのプラスチックから食品に混入し、食物と一緒に摂取される可能性がある。したがって、そのような食品接触材料におけるフタル酸エステルの使用には、厳格な規則が適用される。DBP、BBP、DEHP、DINP、DIDPは使い捨て包装には使用できない。また、脂肪の多い食品の包装には使用できない。プラスチックを製造する技術的な理由から、これらのフタル酸エステルの使用が必要な場合、許容濃度は0.05~0.1%に制限される。この濃度では、フタル酸エステルは可塑剤としての効果を発揮できない。プラスチックを柔らかくするためには、30~40%のフタル酸エステル濃度が必要である。 食品接触材料については、フタル酸エステルDBP、DIBP、BBP、DEHPの法的制限値が2023年に再設定された。これらの物質については、DEHP等価量で計算すると、食品1 kgあたり最大0.6 mg がプラスチックからそれぞれの食品に移行する可能性がある。これらの量は非常に少量であるため、毎日摂取したとしても健康上のリスクは予測されない。 すべての軟質プラスチックに可塑剤が含まれているわけではない。ポリエチレン製のラップフィルムなどは、使用されているプラスチック及び製造方法のために特に柔らかいことから、可塑剤を含有する必要はない。 Q8: 消費者は、どのようにしてフタル酸エステルの大量摂取から身を守ることができるか? A8: (略) Q9: 特定の製品に健康に有害なフタル酸エステル類が含まれているかどうかを調べるにはどうすればよいか? A9: (略) Q10: 規制値を設定する際、ヒトは異なるフタル酸エステルを同時に吸収する可能性があることが考慮されているか? A10: (略) Q11: フタル酸エステルの使用が禁止されているのはどの製品か? A11: (略) Q12: フタル酸エステルの代替品にはどのようなものがあるか? A12: (略) Q13: BfRは、フタル酸エステルの問題をどの程度扱っているか、また、他のどの当局が他の側面に責任を負っているか? A13: (略) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | https://www.bfr.bund.de/de/fragen_und_antworten_zu_phthalat_weichmachern-186796.html |
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