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資料管理ID syu06230070314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、フタル酸エステル系可塑剤に関するQ&Aを公表 (前半1/2)
資料日付 2024年2月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は2月9日、フタル酸エステル系可塑剤に関するQ&Aを公表した。概要は以下のとおり。
 フタル酸エステルは、主に PVC (ポリ塩化ビニル)などのプラスチックの可塑剤として使用される化合物である。 しかし、フタル酸エステルはそれぞれのプラスチックに強固に結合しているわけではなく、プラスチックから遊離する可能性がある。フタル酸エステルは過去に大量に生産・使用されていたため、環境中のほとんどの場所で検出され、多くの食品中に不純物(汚染物質)として含まれている。調査研究では、フタル酸エステルとその分解生成物は、尿からも定期的に検出されている。
 フタル酸エステルはその化学構造に依存して、健康に様々な有害影響を与える可能性がある。例えば、内分泌系に影響を与えるものもあれば、肝臓機能に影響を与えるものもある。しかし、これらの影響は特定の濃度でしか起こらない。ドイツと西欧の消費者は、全体としてごく少量のフタル酸エステルしか摂取していないため、健康に悪影響を及ぼすことはないと考えられている。しかし、過去には、子供においてフタル酸エステルの濃度の上昇が認められることがあった。
 フタル酸エステルは、主に食品から摂取されるが、幼児がハウスダストや口に入れた物体から摂取するケースも増えている。
 様々なフタル酸エステルには、消費者の健康を守るために、用途によって異なる規制値が設定されている。玩具や食品包装材などの一部の製品では、特定のフタル酸エステルの使用が何年も前から禁止または厳しく制限されている。それに伴い、欧州におけるこれらのフタル酸エステルの生産量も、国民によるフタル酸エステルの摂取量も、近年減少している。
 (以下Q&A:全13問)
 Q1: フタル酸エステルとは何か?
 A1: (略)
 Q2: どのようなフタル酸エステルがプラスチックに使用されてきたのか、あるいは頻繁に使用されているのか?
 A2: 2007年にREACH規則(訳注 欧州における化学物質の登録、評価、認可及び制限に関する規則)が施行された際、約700種類のフタル酸エステルが欧州化学品庁(ECHA)に報告されたが、大規模に生産、使用、または過去に使用されていたフタル酸エステルはごくわずかであった。2021年には、32種類のフタル酸エステルが1トン以上の量で、欧州で生産または欧州に輸入されていた。
 様々なフタル酸エステルの名称は、略称で表記されることが多い。最も頻繁に言及されるのは、以下の物質である。
 ・BBP:フタル酸ブチルベンジル (Butylbenzyl phthalate)
 ・DAP:フタル酸ジアリル (Diallyl phthalate)
 ・DBP:フタル酸ジブチル (Dibutyl phthalate)
 ・DEHP :フタル酸ジ(2-エチルヘキシル) (Di-2-ethylhexyl phthalate)、フタル酸ビス(2-エチルヘキシル) (Bis(2-ethylhexyl) Phthalate)
 ・DIBP:フタル酸ジイソブチル (Diisobutyl phthalate)
 ・DIDP:フタル酸ジイソデシル (Diisodecyl phthalate)、フタル酸ビス(8-メチルノニル) (Bis(8-methylnonyl) phthalate)
 ・DINP:フタル酸ジイソノニル (Diisononyl phthalate)、フタル酸ビス(7-メチルオクチル) (Bis(7-methyloctyl) phthalate)
 ・DNOP:フタル酸ジ-n-オクチル (Di-n-octyl phthalate)
 ・DPP:フタル酸ジペンチル (Dipentyl Phthalate)
 ・DPHP:フタル酸ジ(2-プロピルヘプチル) (Di(2-propylheptyl) Phthalate)、フタル酸ビス(2-プロピルヘプチル) (Bis(2-propylheptyl) Phthalate)
 ・DCHP:フタル酸ジシクロヘキシル (Dicyclohexyl phthalate)
 DEHP、DBP、DIBP、BBPは、長い間最も一般的に使用されてきたフタル酸エステルである。当該物質の生殖毒性は動物実験で証明され、これらに関連する公の議論もあったため、これらの使用は制限され、業界は過去20年間に渡ってこれらの物質を部分的に他のフタル酸エステルに置き換えてきた。例えば、化学構造がわずかに異なるDINPとDIDPが代わりに使用されてきた。これらは毒性学的に有害性が低いと考えられている。
 その一方で、フタル酸エステルの使用は全体的に規制が厳しくなり、使用が制限されたり、場合によっては禁止されたりもしている。その結果、フタル酸エステルに属さない新しい可塑剤が近年ますます開発され、使用されるようになってきている。
 欧州可塑剤工業会「European Plasticisers」の情報によると、2020年の欧州における可塑剤の年間消費量は130万トン以上であった。欧州ではすでに禁止されているにもかかわらず、中国、インドなどのアジア諸国、中東、アフリカ、中南米では依然として大規模に使用・生産されているため、DEHPだけで世界の可塑剤年間消費量の40%を占めている。輸入規制にもかかわらず、これらの地域から輸入される製品の中にはDEHPを高濃度で含むものがあり、EUの消費者製品に関する迅速警告システムRAPEX(Safety Gate)の通知で示されている。税関や監督当局によって、規制値を超える製品が発見された場合、その製品は市場から撤去される。
 欧州では多くのフタル酸エステルの使用が法的に制限されているため、特に西欧ではDEHPの使用量が激減している。DEHPの分解生成物が環境中や住民の尿から検出されることも少なくなった。
 Q3: フタル酸エステルは、体にどのような健康影響を及ぼすか?
 A3: (略)

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06230071314)
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/de/fragen_und_antworten_zu_phthalat_weichmachern-186796.html

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