食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06180880535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、「英国の貝類における新興海洋性生物毒素のリスク ? ペクテノトキシン類」を公表 (前半1/2) |
| 資料日付 | 2023年11月30日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 英国毒性委員会(COT)は11月30日、2023年12月12日会合用の協議事項及び文書として、「英国の貝類における新興海洋性生物毒素のリスク ? ペクテノトキシン類」を公表した。(TOX/2023/58、PDF版26ページ)。概要は以下のとおり。 1. 背景 英国食品基準庁(FSA)は、海洋性生物毒素に関する現在の勧告と監視プログラムについて、及び、現行法的基準を更新あるいは変更する必要性について検討している。 本作業の主たる目的は、英国海域における新興海洋性生物毒素の脅威を特定することである。新興海洋性生物毒素の何れかがヒトの健康にリスクを提起するか否かに関し、食品・消費者製品・環境における化学物質の毒性に関する委員会(COT)の見解が求められている。2023年12月の会合では、海洋性生物毒素と関連する英国海域産二枚貝軟体動物(bivalve molluscs、貝類)の摂取に由来するヒトの健康へのリスクを扱うスコーピング・ペーパー(TOX/2023/59)も公表される。 ピンナトキシン(PnTX)の追加分析基準が最近利用可能になったことを考慮し、本作業には、PnTXの毒性学的データベースの検討や、FSAが現在実施しているイングランド・ウェールズ生物毒素監視プログラムにPnTXを含めることを正当化する公衆衛生リスクが存在するか否かの検討も含まれる。PnTXに関するディスカッション・ペーパー(TOX/2023/37)は、2023年7月の会合にてCOTに提出されている。 本文書は、英国海域産貝類の摂取に伴うヒトの健康へのリスクに関する情報及びデータを、ペクテノトキシン群(PTXs)として知られる海洋性生物毒素の一群との関連から提供するディスカッション・ペーパーである。PTXsは英国にて規制される生物毒素群であり、英国の貝類において日常的に監視される親油性毒素群に含まれる。最大許容値は、英国が保持する規則(EC) 853/2004附属書3第7章にて規定されている。しかしながら、ペクテノトキシンのステータスに関する欧州連合(EU)の最近の法改正(2021年)により、EUの貝類における生物毒素監視対象リストから除外されることとなった。2021年4月の規則2004/853に対する改正において、関連パラグラフ(15)には、次のように記述されている。 「(15) 市場流通する生きた二枚貝は、規則(EC) No 853/2004附属書III・セクション7・チャプター5・ポイント2に規定される制限値を超する過海洋性生物毒素を含有してはならない。欧州食品安全機関(EFSA)は、貝類中に含有される海洋性生物毒素・ペクテノトキシン群に関する科学的意見書において、ペクテノトキシン(PTX) 群と関連するヒトへの有害作用の報告は存在しないと結論している。また、貝類中に含有されるPTXは、常にオカダ酸群に属する毒素と共存する。したがって、規則(EC) No 853/2004附属書III・セクション7・チャプター5・ポイント2(c)から、PTXへの言及を削除することは適切である。」 同様に、ペクテノトキシンに関する同規定を削除し、規則2019/627を改正する、規則2021/1709からの抜粋では、次のように規定されている。 「(9) 市場流通する生きた二枚貝は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 853/2004附属書III・セクション7・チャプター5に規定される制限値を超過する海洋性生物毒素を含有してはならない。ペクテノトキシン(PTX)に関して、欧州食品安全機関(EFSA)は、PTX群毒素に関連したヒトへの有害作用に関する報告は存在しないと結論しいる。PTXは、欧州委員会委任規則(EU) 2021/1374における生きた二枚貝に対する健康基準から削除されたため、施行規則(EU) 2019/627の規定からも削除することが適切である。」 当該規則の変更は、EFSAによる2009年のPTXsの評価における結論及び勧告に依拠する。したがって本文書では、EFSAの2009年の評価における主要な論点、勧告、取り上げられた関連文献や、それ以降に作成された英国の消費者に対するPTXの潜在的リスクと直接関連する文献を簡潔に要約する。文献検索の詳細は、付属書Aに記載される。 2. 序説 保持された英国法及びEU法では、現在、貝類中に含有される、以下の主要な生物毒素群3群が規制されており、ヒトの健康保護のため法定検査の対象となっている。 1) 記憶喪失性貝毒(ASP)原因となるドウモイ酸 2) 麻痺性貝毒(PSP)の原因となるサキシトキシン及びその誘導体群 3) 親油性毒素群(LTs)、毒性学的特性ではなく、有機溶媒中への抽出における類似性により関連付けられる物質の亜群により構成される オカダ酸(OA)及びその類縁体であるジノフィシストキシン(DTX)は、下痢性貝毒(DSP)と関連つけられた最初のLTsであった。歴史的に、PTXsはマウス・バイオアッセイ(MBA)において高い急性毒性を示すことから、DSP毒素群に分類されたきた。当該MBAでは、腹腔内注入により貝肉全体の抽出物にばく露されたマウスの生存を、24時間に渡り観察している。PTXはOAやDTXsと共存するため、PTX1及びPTX2は総量の規制を目的として、OA群に含有されてきた。 しかしながら、毒性学的研究から、PTXはOAやDTXsよりも経口経路での毒性が低く、作用機序(MOA)が異なり、下痢を誘発しない可能性が示されている。これらの理由から、EFSAはPTXsの毒性をOA等価物として表現すべきではないと勧告した。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06180881535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/Risk%20of%20emerging%20marine%20biotoxins%20in%20British%20shellfish%20%E2%80%93%20Pectenotoxin%20group |
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