食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06170581314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、銅の摂取に関して微量ならば生命に必要であり、大量ならばリスクがあるとして、Q&A方式で情報を公表 (後半2/2)
資料日付 2023年11月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06170580314)

 Q11. 家庭内の銅製飲料水パイプに健康リスクがあるか?
 A11. 飲料水条例では銅の基準値を1L当たり2 mgと定めている。この基準値を超えなければ、敏感なグループである乳幼児であっても健康への悪影響は予測されない。銅はその高い耐腐蝕性、滑らかな表面、優れた接合技術により飲料水設備に頻繁に使用される材料である。銅管の表面には飲料水との接触で腐蝕生成物により上層が形成され、この層の形成後、飲料水への金属の更なる放出は削減する可能性がある。
 飲料水を介して銅の摂取が高まるリスクは、銅管を流れる水のpH値に大きく依存する。pH値は溶液の酸性また又は塩基性の度合を示す。飲料水条例によると、飲料水のpH値は、6.5~9.5の間である。pH値が7未満である水は酸性であり、酸性度及び飲料水の硬度により、銅管から銅イオンはより多く溶け出す。硬度の高い、酸性の飲料水(PH値が7未満)で、TOC(訳注:全有機体炭素)の割合が高い場合、銅の溶解度は恒常的に高まる。
 銅管は、pH値7.4以上の飲料水でも安全に使用できる。pH値が7.0~7.4の範囲では、TOCは1.5 mg/Lを超えてはならない。pH値が7.0未満の飲料水には、銅管の使用は許可されない。
 水道施設による集中給水の場合、つまり分散型給水設備の場合も同様であるが、銅管を使用できない飲料水はほとんどない。これらの排水システムの水道水のpH値は、通常7~8で、中性から弱アルカリ性の範囲であるため、銅が飲料水パイプから溶け出すことはない。しかし、特に、飲料水が石灰-炭酸バランスを調整するために処理されている場合にpH値が高くなることも多くなる。
 個別の家庭用水を供給する銅製の飲料水パイプ、つまり、独自の給水システムを持つ住宅では、自ら生産する飲料水の pH 値が、適切な措置で監視されず、pH 値が7~8以上に設定されていない場合、潜在的なリスクを引き起こす可能性がある。これらの給水設備では、銅が使用されない設備による飲料水が増えている。
 飲料水に含まれる銅やその他の物質の基準値を設定するのは、連邦保健省である。科学的基準は連邦環境庁が作成している。
 Q12. 果物、野菜、ブドウから比較的多くの量の銅が体内に入る可能性はあるか?
 A12. 果物、野菜、ワインの栽培では、銅を含む認定農薬の使用により、残留物が食品に入る可能性がある。銅を含浸させた木材で作られた杭の使用も侵入経路となる。そのため、残留物は許容された最大基準値まで食品に残る可能性がある。これはまた有機農業による農作物にも適用される。これは銅が農薬として許可されているからである。
 農薬の適切な使用による許容残留量は、健康上許容できる銅摂取上限に対し僅かである。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/de/aufnahme_von_kupfer__in_spuren_lebensnotwendig__in_groesseren_mengen_riskant-313260.html
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