食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06160072535
タイトル 英国毒性委員会(COT)、母親の食生活におけるヒ素による潜在的リスクに関する声明書(第一稿)(TOX/2023/55)を公表 (3/3)
資料日付 2023年10月12日
分類1 -
分類2 -
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(前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06160071535)


 食品からのばく露(抜粋)
 FSAのばく露評価チームは、iAsおよびtAsの食事ばく露量データを提供した。ばく露量は、英国の食事調査の食品消費データ、および英国のトータルダイエットスタディ(TDS)からの含有量データを用いて導き出された。出産適齢期の女性(16~49歳)のiAs(iAs種のみの測定)およびtAs(iAs種と非特定有機種の合計の測定)の推定値が提供された。
 食生活におけるiAsのみの寄与が最も大きい食品群は雑穀(米および米製品を含む)とジャガイモで、平均ばく露量はそれぞれ0.027と0.016 μg/kg体重/日、97.5パーセンタイル(P97.5)ばく露量はそれぞれ0.076と0.048 μg/kg体重/日であった。
 iAsのみの総ばく露量の平均は0.043-0.26 μg/kg体重/日(下限値(LB)-上限値(UB))、P97.5ばく露量は0.098-0.51 μg/kg体重/日(LB-UB)と推定された。
 食生活におけるtAsの寄与が最も大きい食品のグループは、魚介類、雑穀、鶏肉で、平均ばく露量はそれぞれ0.74、0.018、0.0062 μg/kg体重/日、P97.5ばく露量はそれぞれ3.6、0.053、0.022 μg/kg体重/日であった。
 tAsの総ばく露量の平均は0.77-0.89 μg/kg体重/日(LB-UB)、P97.5ばく露量は3.6-3.8 μg/kg体重/日(LB-UB)と推定された。
 リスク解析(抜粋)
 委員会は、Asの場合、MOEが10以上であれば懸念はないと結論した。
 食品
 iAsのみの測定されたレベルが最も高かった個々の食品について、算出された平均およびP97.5ばく露のMOEは10を超えていたことから、出産適齢期の女性に対する懸念の可能性は低い。トータルダイエットにおけるiAsのみの含有量の平均値に基づくと、平均およびP97.5ばく露量のMOEはそれぞれ12および6であった。平均ばく露量のMOEは10を超えていることから、健康への影響は考えにくいが、P97.5ばく露量のMOEは10未満であるため、健康への影響が懸念される。
 tAsの測定値が最も高かった個々の食品について、算出された平均およびP97.5ばく露のMOEは10を下回っており、健康への懸念がある可能性がある。しかし、これは検体中のすべてのAsがiAsのみであるという最悪のシナリオを想定したものである。
 平均およびP97.5ばく露量のMOEは10を下回っているが、これは検体中のすべてのAsがiAsのみであるとする保守的な仮定に基づいている。AsはiAsと仮定されているが、tAsにおけるAsの主な寄与はAB(有機As)の形態であり、これは甲殻類と二枚貝に存在する主な形態でもある。残りの種は、アルセノコリン(Arsenocholine) (有機As)と少量のiAs(通常1%未満)である。魚介類からのAsばく露は、ほとんど有機As、主にAB、に由来し、ABは毒性が低いと考えられているため、魚介類からのAsの寄与はヒトの健康への重大なリスクにはならないと考えられる。
 含有量データは、有機物と無機物の区別なしにtAsとして報告されることが多い。このような場合、最悪のシナリオとして、tAsはiAsのみとして考慮されてきた。しかし、そうすることで、(食事性)iAsへの実際のばく露量およびそれに伴う健康リスクが過大評価される可能性がある。
 結論
 ヒ素は、環境中に豊富に存在する重金属汚染物質であり、魚介類や米などの食品の摂取を通して、出産適齢期の女性を含む人々の一般的な食生活に存在する。ヒ素は様々な形態で存在することが証明されており、多くの種が確認されている。
 当該評価では、母親の食生活におけるiAsの潜在的なリスクについての結論を出すために、JECFAが導き出した、肺がんの発生率が0.5%増大するBMDL0.5 (3.0 μg/kg体重/日)を使用した。JECFAによる評価と食品・消費者製品・環境中の化学物質の発がん性に関する委員会(COC)によるガイダンスに基づき、COTは、MOEが10以上であればヒトの健康への懸念はないと事前に判断していた。
 食生活におけるiAsばく露(測定されたiAs濃度が最も高い食品からのばく露)について算出されたMOEは、平均およびP97.5ばく露量で10を超えており、出産適齢期の女性への懸念はないと考えられる。
 食生活におけるiAsのみのばく露(食事性ばく露量の平均)について算出されたMOEは、平均ばく露量で12、P97.5ばく露量で6であった。平均ばく露量のMOEは10を超えていることから、健康への影響は懸念されないが、P97.5ばく露量のMOEは10未満であるため、健康への影響が懸念される。
 英国における飲料水、大気、土壌からのAsばく露(iAsであると仮定)について算出されたMOEは、すべて10を超えており、ヒトの健康に対する懸念の可能性は低い。
 iAsのばく露源はさまざまであるため、総合的なリスクも考慮することが重要である。平均的消費者について、すべての供給源からのiAsばく露を合計するとMOEは11となり、高水準の消費者のMOEは6であった。出産適齢期の女性、特に高水準の消費者、の健康リスクは、排除できない。
 Asばく露への主な寄与は食品由来のものであり、飲料水、大気、土壌、粉塵などの非食品由来の寄与はごくわずかであった。
(※訳注) エピジェネティック効果に関する追加情報(TOX/2023/54)は、次のURLから閲覧可能。
https://cot.food.gov.uk/Potential%20Risks%20from%20Arsenic%20in%20the%20Maternal%20Diet%20%E2%80%93%20Additional%20Information%20on%20Epigenetic%20Effects.
(注) 当該資料は、2023年10月17日開催予定の会議(COT Meeting)用の資料であり、COTの意見を反映するものではないことから論文などへの引用は禁止する。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国毒性委員会(COT)
情報源(報道) 英国毒性委員会(COT)
URL https://cot.food.gov.uk/First%20Draft%20Statement%20on%20the%20Potential%20Risks%20from%20Arsenic%20in%20the%20Maternal%20Diet

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