食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06130611149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「ナノファイバーのハザード評価のための新たなアプローチ手法の適用に関するEFSAプロジェクト ロット 1、ナノセルロースの経口ばく露: 胃腸消化、ナノファイバーの取り込み及び局所的影響」を外部機関による科学的報告書として公表 (後半2/2)
資料日付 2023年9月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06130610149)

 規制リスク評価に適用されるという観点から、実験的研究では、得られた結果の妥当性及び信頼性を確保できる方針が適用され、これには以下が含まれる。
(i) 高レベルの標準化を確保すること。すなわち、全ての実験手順において、標準操作手順(Standard Operating Procedures(SOP))又は内部検証プロトコルを確立する。
(ii) 異なる実験条件下において(単回ばく露と反復ばくろ露)、重要なNCの結果を取得する。
(iii) 適切な回数実験を反復し、異なる研究機関において主要な実験を反復して、結果の再現性を確保する。
 「1. NCの取り込み及び腸関門通過の可能性の評価」について
IATAにて対処された課題1に関しては、3種の主要なNCタイプ(NFC、CNC、BNC)に属する、調査された3材料全てにおいて、腸モデルの細胞への取り込みが実証された。細胞への取り込みは、Caco-2単層培養よりもヒト腸上皮のバリア特性を高精度にシミュレートするトリカルチャー・モデル(Caco-2細胞、HT29-MTX細胞、Raji Bリンパ細胞から構成される)において促進され、反復ばく露条件下において最大となり、これらの条件下において、腸関門の通過が実証された。調査されたNC材料全種において細胞への取り込みが検出された結果から、腸関門を超過してNCが移行するという現象は、広く発生すると予想される。
 「2. 胃腸管上皮に対するNCの炎症誘発性及び遺伝毒性等の局所的影響の評価」
課題2に関しては、サイトカイン産生の増加が示され、マクロファージに大量のNCが取り込まれる現象が伴っていた。これにより、NC、中でもCNCの免疫毒性の可能性が強調される。加えて、NCにばく露された腸上皮では、バリア機能障害の兆候が一貫して観察された。しかしながら、遺伝毒性の兆候は得られなかった。
 「3. ヒト・マイクロバイオームによるNCの消化又は分解の評価」
課題3に関しては、相当程度の不確実性があるものの、さらに微少なNC粒子の形成を伴って、ヒト・マイクロバイオームによりNCが消化・分解されることを示す兆候は得られなかった。毒性学的試験では、結腸発酵されたNCは毒性が強くなることを証拠立てる結果は得られなかった。
 経口ばく露されたNCの規制ハザード評価と本プロジェクトにて得られた結果の統合に関しては、消費者の直接ばく露につながる可能性が最も高い用途であることから、新食品あるいは食品添加物としてのNCの使用が関連すると見込まれる。NCは難消化性炭素質ナノ材料であり、得られた結果から、慢性ばく露による生物残留性及び生物濃縮の可能性を排除することはできない。
 本研究では、異なるNC材料間において数種の物理化学的パラメータに顕著な相違が観察されたにも関わらず、細胞への取り込み及び有害影響に関して明確な境界は確認されなかった。しかしながら、より微少な粒子から構成されるCNCが、より懸念の高いタイプの材料であることが確認された。加えて、材料のタイプによって毒性反応に相違が認められ、物理化学的影響と(有害となる)生物学的影響の間に複雑な関係が存在することが強調された。
 本研究では、NC材料の各タイプ内において毒性反応の変動が観察され、これは、リードアクロスに影響を及ぼす可能性がある。この変動の原因となる物理化学的決定要因が明確に特定され、詳細に理解されない限り、リードアクロスの選択肢は限定される可能性がある。
 上述の全ての要素は、NCのハザードに関して将来実施される研究、ならびに、NCの経口ばく露と関連するリスク評価において考慮される必要がある。
 実施機関は以下のとおり。
・ Istituto Superiore di Sanita -National Institute of Health (ISS)、イタリア
・ French Agency for Food, Environmental and Occupational Health & Safety (ANSES)、フランス
・ European Commission Joint Research Centre (JRC)、イタリア
National Research Institute for Agriculture, Food and the Environment (INRAE) -University of Clermont Auvergne、フランス
・ Sciensano、ベルギー
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8258

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