食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06130060149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のミネラルオイル炭化水素のリスク評価の更新に関する平易な言葉による要約を公表 (前半1/2)
資料日付 2023年9月13日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月13日、食品中のミネラルオイル炭化水素(mineral oil hydrocarbons:MOH)のリスク評価の更新に関する平易な言葉による要約を公表した。概要は以下のとおり。
・背景
 MOHは主に原油由来の物質であるが、石炭、ガス及びバイオマス由来のものもある。MOHは主に2種に分類される。1つは、ミネラルオイル飽和炭化水素(mineral oil-saturated hydrocarbons (MOSH))、他の1つはミネラルオイル芳香族炭化水素(mineral oil aromatic hydrocarbons (MOAH))である。
 MOHは環境汚染物質、収穫及び食品生産の際に使用される機械の潤滑油、離型剤やダストバインダー (dust binder)、食品添加物や飼料添加物、及び食品接触材料として食品中に混入する。
 2012年、EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル(CONTAMパネル)」は、ヒトの健康へのMOHの潜在的な影響はMOHの種類により大きく異なると結論した。さらに2012年、CONTAMパネルは、MOSHはヒトの組織中に蓄積し、肝臓を害する可能性がある一方、MOAH、特に3~7環の芳香環の化学構造を持つものはDNAを損傷しガンを引き起こす可能性があると結論した。分析データが不十分なため、欧州委員会(EC)は食品中及び全ての食品に接触する材料表面におけるMOHのモニタリングを実施した。
・EFSAはなぜMOHについて書いているのか。
 ECは特定の食品中のMOHに対する最大基準値を設定するかどうかを検討している。この決定に資するため、ECは2020年、食品中のMOHによる公衆衛生へのリスクに関するCONTAMパネルの2012年意見書を更新するよう委任した。
・EFSAは何をするよう依頼されたのか。
 2012年以降のMOH毒性に関する研究をレビューし、MOHのハザードの特性評価(潜在的な有害性)に関する科学的意見書を更新すること。
 最近の存在データを考察し、MOHのばく露レベルを推定すること、また、それらのデータに基づき、MOHのリスク判定(害が生じる可能性)を更新すること。 
・EFSAはどのようにこの課題を実行したのか。
 MOHの評価に関し、EFSAは事前に確立された方法論を厳守し、全工程を記録した。再評価に基づく科学的意見書草案は2023年3月15日~4月30日にかけて意見公募に付された。
・何のデータが使用されたか。
 EFSAは、2010年以降に公表された研究に焦点を置き、トキシコキネティックスの特定や毒性データを含む様々なテーマに関する科学的文献の包括的レビューを完了した。第1回の文献検索は2021年1月16日~2月5日の期間に実施され、第2回目の文献検索は2022年10月10日に実施された。
 EFSAは、加盟国及びその他のステークホルダーから、食品中のMOHのレベルに関するデータを含む食品及び飼料中の汚染物質の存在に関する情報を定期的に収集している。食品中のMOHのリスク評価の更新のために、EFSAは、2011年~2021年に収集した存在データを考察した。
 EFSAは、各国の機関と国際機関のウエブサイト及び的を絞ったインターネット検索から過去のリスク評価を収集した。現行の法律に関する情報はEU加盟国の法律から入手した。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06130061149)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/plain-language-summary/update-risk-assessment-mineral-oil-hydrocarbons-moh-food
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