食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06100392314 |
| タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品中の甘味料について、 重要なQ&Aを公表 (3/3) |
| 資料日付 | 2023年7月14日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | (この記事は 3 / 3 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06100391314) ・WHOの専門委員会で甘味料アスパルテームはどのように評価されているか？ 2021年、国際清涼飲料協議会(ICBA)は、JECFAによるアスパルテームのリスク評価を提案した。これは2023年6月27日から7月6日までのJECFA会合で行われた。リスク評価では、アスパルテームに関するIARCの見解も考慮された。 IARCは、アスパルテームを「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(カテゴリー2B)」と分類している。しかし、IARCは、評価された疫学研究における肯定的な所見は、アスパルテームに明確に起因するものではなく、その他の影響因子にも起因する可能性があると指摘している。また、作業部会は、動物実験についても、研究デザイン、データの解釈と報告に対する懸念に基づき、十分な信頼性が得られていないと判断し、実験動物におけるがんのエビデンスは限定的と結論した。 しかし、JECFAは、そのリスク評価において、考慮された動物実験データと評価されたヒトデータは、アスパルテームの発がん性の可能性を示唆するものではないという結論に達している。専門家委員会は、その際、特に疫学研究におけるアスパルテームのばく露量の決定方法を批判的に評価し、さらに、アスパルテーム自体、血液中に移行せず、消化管内でアスパラギン酸、フェニルアラニン、メタノールに変換されることを指摘している。これらの代謝物は、一般的な食品の摂取によっても吸収される。よって、専門家委員会は、以前の見解ですでに導出された許容一日摂取量(ADI)40 mg/kg体重/日を確認した。 アスパルテームに関するWHOの資料は以下を参照。 https://www.iarc.who.int/news-events/aspartame-hazard-and-risk-assessment-results-released/ IARCによって発がん性の可能性があると分類された物質のリストは以下を参照。 https://monographs.iarc.who.int/list-of-classifications/ アスパルテームに関するWHOとIARCの質疑応答は以下を参照。 https://monographs.iarc.who.int/wp-content/uploads/2023/06/Meeting134-QA-June2023.pdf IARC及びJECFA両機関による完全な声明はまだ発表されていないが、近いうちに発表される予定である。 ・特定の甘味料を評価する際に、考慮すべき点はあるか？ 健康に無害であると認可されている甘味料スクラロース(E955)を120℃以上に加熱すると、健康に有害で発癌性の可能性のある塩素化合物が生成される可能性がある。120℃から150℃の温度は、食品の工業生産及び加工において可能であり、また、スクラロースを含む食品を焼く、揚げる等の調理においては、一般家庭でも到達する可能性がある。 ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDD)やポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、クロロプロパノール等の有機塩素化合物が生成される可能性がある。現在のところ、潜在的な健康リスクの最終的評価に必要なデータはまだ不足している。最終的評価が実施されるまで、BfRは、スクラロースを含む食品を焼く、炒める、ローストする際等で生じる温度まで加熱しない、或いは、食品の加熱後にスクラロースを添加するよう推奨している。これは消費者だけでなく、食品製造業者も同様である。BfRは、食品添加物としてのスクラロースの再評価において、この点を特別に考慮するよう勧告する。これに関する詳細は、関連するBfR意見表明012/2019を参照。 https://www.bfr.bund.de/cm/343/suessstoff-sucralose-beim-erhitzen-von-lebensmitteln-koennen-gesundheitsschaedliche-verbindungen-entstehen.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源（公的機関） | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源（報道） | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | https://www.bfr.bund.de/de/suessungsmittel_in_lebensmitteln___ausgewaehlte_fragen_und_antworten-311913.html |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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