食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06080150149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、アゾシクロチン及びシヘキサチンに対する最大残留基準値(MRL)の的を絞ったレビューに関する理由を付した意見書を公表 (前半1/2) |
資料日付 | 2023年6月9日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月9日、アゾシクロチン(azocyclotin)及びシヘキサチン(cyhexatin)に対する最大残留基準値(MRL)の的を絞った(targeted)レビューに関する理由を付した意見書(2023年5月10日承認、30ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2023.8038)を公表した。概要は以下のとおり。 欧州委員会(EC)はEFSAに対し、欧州連合(EU)においてもはや承認されていないが、定量限界(LOQ)より大きなMRLがまだ設定されており、EU加盟国が消費者の健康リスクの可能性を特定した10種類の有効成分に対するMRLの的を絞ったレビューを実施するよう要請した。この委任事項(mandate)にある各々の有効成分に対し、欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第43条に準拠した個別の理由を付した意見書が提出される必要がある。これら10種類の有効成分のうちの2つがアゾシクロチンとシヘキサチンである。 委任事項に従い、EFSAはアゾシクロチンとシヘキサチンに対する現行のEUのMRLの由来、及びそれらのMRLが十分に実証されているかどうかを調査した。EUのMRLは、それがデータにより十分に裏付けられ、今でも承認されている用途に関し確立され、コーデックス委員会の現在有効かつ関連するMRL(CXL)あるいはインポートトレランスに基づく場合、実証されていると考えられる。 したがって、以前に承認済みのEUの用途に関し導出されたMRLは無効であり、LOQまで引き下げる必要がある。現行のEUのMRLがCXLに基づく成分に関し、EFSAはそのCXLが今でも有効でありデータの十分な裏付けがあるかどうかを調査した。無効であり不十分な裏付けしかないコーデックスのMRLもLOQへの引き下げの候補である。可能性があるインポートトレランスを特定するために、EFSAは、加盟国レベルで評価され、インポートトレランスとして特定のMRLを維持することを実証する、第三国において承認された農業生産工程管理(GAP)に関し加盟国と協議した。この加盟国との協議を受け、EFSAはアゾシクロチンとシヘキサチンに対する現行のEUのMRLはいずれもインポートトレランスとして確立されていないと結論した。EFSAはまた、EUレベルにおいて、及び国連食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同農薬専門家会議(JMPR)により導出された毒性学的参照値(TRVs)の品質を調査した。利用可能な毒性学的データベースに関連し重要な問題を特定したため、EFSAは、アゾシクロチンとシヘキサチンに対する毒性学的プロファイルとTRVを議論するために専門家との協議(農薬ピアレビューのテレカンファレンス92)を実施した。 以下の結論が導出された。 植物及び動物中のアゾシクロチンとシヘキサチンの代謝物は以前EUの評価の枠組み(イタリア、2008a、b)において、及びJMPR(FAO、2005a、b)により調査された。評価された代謝試験の結果に従い、植物及び動物製品に関し規制及びリスク評価に用いる対象物質(residue definition)は、「シヘキサチンとして表すアゾシクロチンとシヘキサチンの合計」である。 評価対象物質の管理に関し、水分及び酸度が高いマトリックス中ではLOQ 0.01 mg/kg、オレンジの乾燥果肉(dry pulp)中ではLOQ 0.02 mg/kg、リンゴの乾燥搾りかす(dry pomace)中ではLOQ 0.05 mg/kg、油分が高いマトリックス中ではLOQ 0.1 mg/kgを使用した分析手法が利用可能である。動物由来の食品中における残留アゾシクロチンと残留シヘキサチンは、筋肉及び肝臓中ではLOQ 0.1 mg/kgを使用した管理が可能である。腎臓、脂肪、乳及び卵中では残留物を管理する手法は利用できない。 これらのマトリックスに関し得られた経験に基づき、脂肪を除く動物由来の全製品中で0.01 mg/kgのデフォルトのLOQ、脂肪と油分が高いマトリックス中で0.02 mg/kgのデフォルトのLOQも残留アゾシクロチンとシヘキサチンをモニターするために達成可能と考えられる。 アゾシクロチンとシヘキサチンに対し設定された現行の全MRLの由来が調査されたが、リンゴ及びワイン用ブドウに関する現行のEUのMRLを維持するかLOQまで引き下げる必要があるかを決めるためにリスク管理者のさらなる議論が必要である。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06080151149) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8038 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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